真理の詩(ことわりのうた)

第１４話 ＜永遠＞と無限に生きる人々と植物

外界の人はその世界が永久に存在し続け、
自分たちは無限に生き続けられるかのように生きている。

＜永遠＞は以前得た情報と
巡らせ続けた思考からそう思った。

人々はもっと植物のように生きてはどうだろうか。
＜永遠＞は最終的にそう考えを巡らせた。

植物の世界も動物の世界同様に弱肉強食な部分はあるが、
植物はやってもやられても文句を言わず、
成長に励み、子孫を残す役割を担い、
役割を果たせなくても文句を言わない。

そんな植物たちは何よりも優れているのではないだろうか。
しかし自分たちが優れているとは主張しない。
ただ黙って、在るのみである。

＜永遠＞は植物たちと存在を共有することができて
尊くうれしく思った。