おチンポ冷凍室

野田C菜

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第14卑猥 活きのイイ男子学生のおチンポを狩れ! 修学旅行列車強襲!!

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おチンポ冷凍室の外のイチョウやモミジの木が紅葉して
ハラハラと葉が舞い始める季節。

おチンポ冷凍室の室長シモミ(オカマの男)は冷凍庫前の事務スペースで
テレビを見ている。

「同情するならチンポ出せ!」
テレビドラマではつらい境遇のオカマの主人公が必死に生きようとしている。

涙をハンカチで拭きながらドラマの展開を見続けるシモミ。

いつものように絶対的上司の究極のオカマ「アルババ」から
急きょ、仕事の依頼電話がかかってくる。

今日はいつもおチンポ冷凍室でサボって行く
補助部隊アシスターのチェリーはいないので
自分で電話に出る。

時給が発生するかどうかはわからないが、
ともかく仕事の依頼を引き受けるシモミ。優しい。
上司と部下の関係でもあるが、
二人は旧知の仲であった。



当日、集められた部隊は少人数で
攻撃役の刺客部隊カッター、証拠隠滅役の隠密部隊マッショー、
おチンポ採取等役の狩猟部隊ゲッター。
補助部隊アシスターは今回いない。。
コマンドリーダー(現場指揮官)はシモミ。
副官として、シモミの直属の部下のくノ一「かげぬいお鬱(うつ)」と
アルババ軍で冷酷無慈悲の鉄仮面と言われる
やり手で有名な、ゲッターに属する
「シェル」と言う女性が付いている。

作戦は、修学旅行中の列車に乗り込み、折を見て襲撃し、
男子学生のおチンポを狩るということだった。

「イケメン・美女は傷をつけず捕らえよ!
巨根は狩れ!
粗チンとブスはかまうな!殺せ!」
さっそくシェルがカッター・ゲッター部隊を引き連れ、
列車内の先陣を切る。

しかし、アルババ軍の動きをかぎつけた
レジスタンスの組織集団バイヤーに属する戦士シバイタロウと
軍から脱走したアルババのオカマの娘(?)マライヤが
待ち受けていた。

シバイと配下のレジスタンス戦士たちが
シェルとカッター・ゲッターの相手をしているうちに
マライヤがシモミに語りかける。

「あなたが父の友人のシモミですね。
あなたがそうやって二つ返事で協力するから
父は調子に乗っていつまでもおチンポ遊びを
続けるのです。やめてください」

「関係ない。アルババはアルババの意志で男の子を狩り、
おチンポをしゃぶり続けているだけだ」

「しかし、友人のあなたが父を止めれば、
少しは被害を食い止めることもできたはずです」

「問答無用。時間のムダだ。
この世界はイケメンおチンポもろともアルババにしゃぶり尽くされる。
きさまらも自分の身を案じるなら、逆らわぬことだ」

「女たちはイケメンや巨根を産む機械とされ、
イケメンは性奴隷かおチンポコレクションになる。
イケメンでも美女でも、巨根でもない多くの人は殺される。
でもテレビはそれを報道しない。
多くの人たちが被害に遭っていると言うのに。
そしてこの国はアルババに侵食され乗っ取られる…」

「だからなんだ!?
おチンポさえ捧げ続けていれば
この世界は平和なのだぞ」

「でもそれでも多くの人が死ぬ」

「知らないようだから教えてやる。
もし、アルババにおチンポを捧げなければ
あり余った性欲が暴発し、
原子爆弾の数千倍の
大爆発が起き、この世界は滅んでしまう。
滅ぶのはこの国だけでなく、この星全体だ。
だから我々はアルババにおチンポを捧げ続けねばならんのだ」

「でもやはり何万・何億人の被害が出る。
そんなことはさせない!
だからお前を殺し、
アルババを滅ぼす!」

「できるかな!?」

「シバイ!」

啖呵を切ったくせに自分は戦わず
シバイを繰り出すマライヤ。
シェルたちの相手は他のレジスタンスの戦士が引き受ける。

これだから女は卑怯だとシモミは思った。
もっともマライヤは体は男、心は女タイプの女だが。
しかし結局どちらも同じか。

両脇がボックス席の狭い列車内の通路で
カキンカキンと刃を交えるシモミとシバイ。

つばぜり合い。

シバイの顔がよく見える。

「イイ男だな。アルババのもとへ
チンポと首を持ち帰れば
喜ばれそうだ。
俺の出世のためにもなる」

一方、マライヤはニ対一となって卑怯でも構わないので
シバイの背後からシモミに追加攻撃を仕掛ける隙をうかがっている。

だが、その隙をシモミは見せない。

実力は僅差のようで
今回、剣での勝負はシバイに軍配が上がった。

シモミは剣をはじかれ落としてしまう。

「おチンポ帝国で出世なんか望んでどうする?
そもそも今どき出世を望むなんざ、古い人間だな」

シモミに剣先を突きつけるシバイ。

「なんとでも言え!」

シモミはすばやくバックステップした後、
懐から取り出した雪の結晶型の手裏剣をシバイに投げつける。

シバイが手裏剣を剣ではじいて回避している間に
シモミは剣を拾い、態勢を立て直した。

「戦いには敗れたが
戦利品の男子学生のおチンポはいただいた!」

シェルを筆頭にかげぬいお鬱がアシストし、
邪魔者はカッターとマッショーの部隊が排除し、
イケメン・美女・巨根はゲッターが拘束し、
バイヤーたちのいる列車と車両を切り離して
列車をとめ、撤収が始まっていた。

「だが、この借りは必ず返す。
覚えていろ!」
負けず嫌いのシモミ。
捨てゼリフを吐いて
走る列車の窓から飛び降りた。
だが、上手く受け身をとって無傷。

「さすがは元秘密特殊部隊ナッシーの構成員…」
マライヤがつぶやく。

一方、証拠隠滅部隊マッショーの一部隊は
レジスタンスのバイヤーたちの乗った列車が橋を渡るところで
橋を爆弾で吹っ飛ばして列車を谷底に落とし、
今回の狩りの証拠隠滅をはかった。
ついでに邪魔に入ったレジスタンスのバイヤーたちも
始末する予定だった。

しかし、シバイたちバイヤーもそれを見抜いており、
橋にさしかかる前に全員撤退していた。

元々の算段で、橋の爆破を回避するために向かった
バイヤーたちはマッショーたちに返り討ちに遭って
皆殺しにされていた。

その後、橋はマッショー部隊の爆弾で吹っ飛ばされ、
列車に乗っていた修学旅行生たちが
全員行方不明になった事件は
テレビでもネットニュースでも
あくまで事故として報道された。

おチンポの女神は、
いまだ究極のオカマ「アルババ」に
ほほえんでいるようだった。
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