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ポンコツ美少女探偵が行く!①
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期末テストまであと二週間となったが、クラスの雰囲気は、まだのんびりしている。ピリピリしているのは、一部のガリ勉組のみで、教室の隅で朝から参考書をにらめっこをしている。時折、「うるさいなあ」とゴミを見るような目で騒いでいる連中を見下しているのは、山本だ。
頬杖をついて、俺は何とはなしに彼の方を眺めていた。視線が合うと、怯えたようにぱっと目を逸らす。
結局、遠足の日からこっち、山本からの謝罪はなかった。一言謝ってくれればなぁ、とは思うが、俺も呉井さんも、告げ口をする気は毛頭ない。けれど、山本はいつ担任に呼び出され、事の次第を問い質されるのか、不安で不安で仕方がないのだろう。俺たちを今まで以上に敬遠し、自分の殻に閉じこもっている。
打倒・呉井さんを掲げてテスト勉強に励んでいるのだろうが、問題を解くのに集中できるんだろうか。心を病まれても困るから、そのうちきちんと話をしないとなあ。そう思いつつも、シャープペンをさらさらと走らせ続ける山本は、聞く耳を持たないだろう。
まぁいい。山本と話をつけるのは、テストが終わってからでもできる。何なら、夏休みに入って長いこと会わなければ、彼も俺たちとの間にあったわだかまりを忘れてくれるかもしれない。
目下気になることといえば、山本なんかのことではなく。
俺は左隣にそっと目をやった。先日の席替えの結果、何の因果か、呉井さんと隣同士になってしまったのだ。
誰かの陰謀かとも一瞬考えたが、席替えは純然たるくじ引きである。極端に目が悪い生徒は、抽選後に前方席の人間と交代するのだが、中央付近に陣取った俺には、関係のない話だった。
呉井さんはいつも、朗らかに俺に話しかけてくる。なのに、六月に入ってしばらくして、彼女はどこかおかしい。
「おはようございます」
挨拶は欠かさない。
「おはよう、呉井さん」
けれど、その後が続かない。呉井さんは自分の席に着き、教科書類が入ったままの鞄を、机の横のフックにかけた。彼女は俺の方を見ることなく、窓をぼんやりと眺めている。
つられて俺も、窓の外の光景に目をやる。つい先日、テレビでは梅雨入りのニュースが流れていた。なるほど、梅雨空というにふさわしい曇天である。今にも雨粒がぽつぽつと落ちてきそうだが、そういえば今日は、傘を忘れたな、と思い出す。
呉井さんは傘持ってきた? なんていう、他愛もない雑談のきっかけすら、俺は口にすることができない。呉井さんの雰囲気が、そうさせる。誰かに話しかけられるのを拒絶している。見えないバリアが張られているような気がする。
仕方なく、俺は視線を逆サイドに振った。そこには運命の悪戯としか思えない相手がいる。
「おはよう、柏木」
「……おはよう」
逆隣はなんと、柏木である。「異世界」というワードで緩く繋がっている三人が、並んでしまった。
柏木は柏木で、教室では俺たちと話さないのが当たり前だ。すぐに席を立って、いつものグループの女子の元へと移動して、談笑している。
教室の真ん中で、なんとなく俺は、孤独を感じていた。
会合が行われる日、掃除当番で遅れる呉井さんがいない隙に、俺はこっそりと、瑞樹先輩に彼女の様子がおかしいことについて尋ねてみた。ちなみに、最初に仙川に聞いてみたら、「はぁ? 円香様がおかしい、だと? 貴様、お嬢様を馬鹿にしているのか……?」と、キレられた。なんなんだこの人。悪口で(頭が)おかしいって言おうとしているんじゃないのに、それこそ頭おかしい。
いい大人のくせに、お話にならない仙川を無視する。呉井さんと仙川のコンビと付き合っていると、自然とスルースキルがレベルアップする気がする。事実、瑞樹先輩は俺と仙川がぎゃあぎゃあ言っているときも、黙ってにこにこ、インスタントのコーヒーを啜っていた。
「最近、呉井さんがぼんやりしてて。瑞樹先輩なら、何か理由を知ってるんじゃないかな、と思ったので」
彼は紙コップを机の上に置いた。気品ある動作は、百円ショップでまとめ買いしたコップではなく、白い陶器のコーヒーカップを扱っているかのようである。
「まどちゃんはね、雨が嫌いなんだよ」
「雨が……?」
奇特な人間以外は、雨はあまり好きじゃないだろう。俺だって、雨を歓迎するのは面倒な学校行事がつぶれることを願っているときくらいだ。多かれ少なかれ、雨の日は憂鬱になるけれど、呉井さんの気落ちしている姿は、ただの雨嫌いというのとも、違う気がするのだ。
納得できない俺を、瑞樹先輩は見透かしている。
「僕から言えるのは、これだけ。あとはまどちゃんに、直接君が聞いてごらんよ」
そう言って、優雅に紙コップを手にした彼は、これ以上俺の質問に答えてくれることはない。食い下がるのも時間の無駄なので、俺は諦めて、テーブルの上に置かれた今日のおやつに手を伸ばした。
本日のおやつは、ブルボンのアソートパックだ。お値段は庶民の味方、味はかなり美味しい。呉井家や日向家の三時のおやつは、勿論もっといい物が出るのだろうけれど、彼らもこれを気に入っている。俺はルマンドが好きだが、瑞樹先輩はホワイトロリータがお好みらしい。
ごみは後でまとめて捨てるので、机の上に放置されたままである。ルマンドを口に放り込んで、包装のビニールを丸めて置いておく。そのとき、いつもよりも、ごみの数が少ないことに気がついた。
いや、ごみだけじゃない。普段なら、このアソートパック、三袋は購入している。そしてその大半は、瑞樹先輩の腹に収まるのが常だった。けれど、今日は一パックしか見当たらない。思わず、瑞樹先輩が隠し持っているのでは? と考えてしまい、探るような視線を向けてしまった。
「どうしたの? まだ他に、何かある?」
彼が飲んでいるコーヒーは、いつもならミルクも砂糖もたっぷりのカフェオレだが、今日は少なくとも、牛乳は入っていない。
「いや、その、いつもよりおやつの量が少ないなって思ったんですけど……」
なんだそんなことか、と先輩の顔には書いてある。
「ダイエット中なんだ」
「は?」
聞き返した俺は悪くない。
「ダイエットしてるんだ、僕」
二回言われて、ようやく理解できたが、信じがたい。
だって、瑞樹先輩だぞ?
俺と呉井さんがあれこれ喋っているときも、会話に入らずに黙々とその場にあるお菓子を食べ、気づいたときには空っぽにしている、食欲魔人の先輩が、ダイエットだって?
慌てて俺は、瑞樹先輩に詰め寄る。
「ど、どうしたんですか、先輩? 健康診断の結果が悪かったんですか? それともクラスの奴らに何か言われた? 好きな女子ができたとか?」
食べることが何よりも大好きだ、という表情で食事に臨む彼のことを、俺は結構好きだ。美味しそうに食べているから、自分も食べたくなる。
「ダイエットなんてしなくても、先輩はモテてますよ!」
もともとの顔の造作が整っているのもそうだし、ふっくらしたフォルムが癒し系だ。運動部のエースだとか、生徒会長だとかいう目立った活動はないのに、瑞樹先輩はたまに、クラスでも話題に上がるほどだ。
俺のあまりのうろたえっぷりに、瑞樹先輩は苦笑を浮かべる。
「大丈夫だよ。食事はしっかりと摂っているからね。むしろ君には、僕が無駄に間食をしないように、見張ってもらいたいくらいだ」
瑞樹先輩は、平気そうに見えるが、内心では自らの欲求と戦っているのだろう。よく見れば、視線が机のおやつにちらちらと向けられている。
俺はお菓子に覆いかぶさって、瑞樹先輩の目から隠した。自分ばかりが食べるのも気が引けるので、コンビニのビニール袋に入れ、「これはまた来週食べましょう」と提案する。
「ありがとう。まどちゃんはきっと、僕に食べさせようとするから……それもできれば、止めてくれると嬉しいな」
「呉井さんは、先輩のダイエットに反対なんですか?」
断食とかの無理なダイエットをしているのなら、俺だって止める。でも、間食を減らして正しい食生活を送るのなら、先輩の健康にもいいことだから、俺は賛成だ。呉井さんも、大事ないとこである先輩の身体を思うなら、大賛成するのが正解だと思うのだが。
「円香ちゃんは、僕に太ったままでいてほしいはずだからね。だから、ダイエットのことは、彼女には内緒にしてほしい」
呉井さんは、デブ専なのだろうか?
理由はわからないが、とりあえず俺は、頷いた。
そろそろ呉井さんが被服室に現れる頃合いだ。おやつは全部食べてしまったという体にするため、ひとまず俺が、鞄に入れて持ち帰ることにした。
頬杖をついて、俺は何とはなしに彼の方を眺めていた。視線が合うと、怯えたようにぱっと目を逸らす。
結局、遠足の日からこっち、山本からの謝罪はなかった。一言謝ってくれればなぁ、とは思うが、俺も呉井さんも、告げ口をする気は毛頭ない。けれど、山本はいつ担任に呼び出され、事の次第を問い質されるのか、不安で不安で仕方がないのだろう。俺たちを今まで以上に敬遠し、自分の殻に閉じこもっている。
打倒・呉井さんを掲げてテスト勉強に励んでいるのだろうが、問題を解くのに集中できるんだろうか。心を病まれても困るから、そのうちきちんと話をしないとなあ。そう思いつつも、シャープペンをさらさらと走らせ続ける山本は、聞く耳を持たないだろう。
まぁいい。山本と話をつけるのは、テストが終わってからでもできる。何なら、夏休みに入って長いこと会わなければ、彼も俺たちとの間にあったわだかまりを忘れてくれるかもしれない。
目下気になることといえば、山本なんかのことではなく。
俺は左隣にそっと目をやった。先日の席替えの結果、何の因果か、呉井さんと隣同士になってしまったのだ。
誰かの陰謀かとも一瞬考えたが、席替えは純然たるくじ引きである。極端に目が悪い生徒は、抽選後に前方席の人間と交代するのだが、中央付近に陣取った俺には、関係のない話だった。
呉井さんはいつも、朗らかに俺に話しかけてくる。なのに、六月に入ってしばらくして、彼女はどこかおかしい。
「おはようございます」
挨拶は欠かさない。
「おはよう、呉井さん」
けれど、その後が続かない。呉井さんは自分の席に着き、教科書類が入ったままの鞄を、机の横のフックにかけた。彼女は俺の方を見ることなく、窓をぼんやりと眺めている。
つられて俺も、窓の外の光景に目をやる。つい先日、テレビでは梅雨入りのニュースが流れていた。なるほど、梅雨空というにふさわしい曇天である。今にも雨粒がぽつぽつと落ちてきそうだが、そういえば今日は、傘を忘れたな、と思い出す。
呉井さんは傘持ってきた? なんていう、他愛もない雑談のきっかけすら、俺は口にすることができない。呉井さんの雰囲気が、そうさせる。誰かに話しかけられるのを拒絶している。見えないバリアが張られているような気がする。
仕方なく、俺は視線を逆サイドに振った。そこには運命の悪戯としか思えない相手がいる。
「おはよう、柏木」
「……おはよう」
逆隣はなんと、柏木である。「異世界」というワードで緩く繋がっている三人が、並んでしまった。
柏木は柏木で、教室では俺たちと話さないのが当たり前だ。すぐに席を立って、いつものグループの女子の元へと移動して、談笑している。
教室の真ん中で、なんとなく俺は、孤独を感じていた。
会合が行われる日、掃除当番で遅れる呉井さんがいない隙に、俺はこっそりと、瑞樹先輩に彼女の様子がおかしいことについて尋ねてみた。ちなみに、最初に仙川に聞いてみたら、「はぁ? 円香様がおかしい、だと? 貴様、お嬢様を馬鹿にしているのか……?」と、キレられた。なんなんだこの人。悪口で(頭が)おかしいって言おうとしているんじゃないのに、それこそ頭おかしい。
いい大人のくせに、お話にならない仙川を無視する。呉井さんと仙川のコンビと付き合っていると、自然とスルースキルがレベルアップする気がする。事実、瑞樹先輩は俺と仙川がぎゃあぎゃあ言っているときも、黙ってにこにこ、インスタントのコーヒーを啜っていた。
「最近、呉井さんがぼんやりしてて。瑞樹先輩なら、何か理由を知ってるんじゃないかな、と思ったので」
彼は紙コップを机の上に置いた。気品ある動作は、百円ショップでまとめ買いしたコップではなく、白い陶器のコーヒーカップを扱っているかのようである。
「まどちゃんはね、雨が嫌いなんだよ」
「雨が……?」
奇特な人間以外は、雨はあまり好きじゃないだろう。俺だって、雨を歓迎するのは面倒な学校行事がつぶれることを願っているときくらいだ。多かれ少なかれ、雨の日は憂鬱になるけれど、呉井さんの気落ちしている姿は、ただの雨嫌いというのとも、違う気がするのだ。
納得できない俺を、瑞樹先輩は見透かしている。
「僕から言えるのは、これだけ。あとはまどちゃんに、直接君が聞いてごらんよ」
そう言って、優雅に紙コップを手にした彼は、これ以上俺の質問に答えてくれることはない。食い下がるのも時間の無駄なので、俺は諦めて、テーブルの上に置かれた今日のおやつに手を伸ばした。
本日のおやつは、ブルボンのアソートパックだ。お値段は庶民の味方、味はかなり美味しい。呉井家や日向家の三時のおやつは、勿論もっといい物が出るのだろうけれど、彼らもこれを気に入っている。俺はルマンドが好きだが、瑞樹先輩はホワイトロリータがお好みらしい。
ごみは後でまとめて捨てるので、机の上に放置されたままである。ルマンドを口に放り込んで、包装のビニールを丸めて置いておく。そのとき、いつもよりも、ごみの数が少ないことに気がついた。
いや、ごみだけじゃない。普段なら、このアソートパック、三袋は購入している。そしてその大半は、瑞樹先輩の腹に収まるのが常だった。けれど、今日は一パックしか見当たらない。思わず、瑞樹先輩が隠し持っているのでは? と考えてしまい、探るような視線を向けてしまった。
「どうしたの? まだ他に、何かある?」
彼が飲んでいるコーヒーは、いつもならミルクも砂糖もたっぷりのカフェオレだが、今日は少なくとも、牛乳は入っていない。
「いや、その、いつもよりおやつの量が少ないなって思ったんですけど……」
なんだそんなことか、と先輩の顔には書いてある。
「ダイエット中なんだ」
「は?」
聞き返した俺は悪くない。
「ダイエットしてるんだ、僕」
二回言われて、ようやく理解できたが、信じがたい。
だって、瑞樹先輩だぞ?
俺と呉井さんがあれこれ喋っているときも、会話に入らずに黙々とその場にあるお菓子を食べ、気づいたときには空っぽにしている、食欲魔人の先輩が、ダイエットだって?
慌てて俺は、瑞樹先輩に詰め寄る。
「ど、どうしたんですか、先輩? 健康診断の結果が悪かったんですか? それともクラスの奴らに何か言われた? 好きな女子ができたとか?」
食べることが何よりも大好きだ、という表情で食事に臨む彼のことを、俺は結構好きだ。美味しそうに食べているから、自分も食べたくなる。
「ダイエットなんてしなくても、先輩はモテてますよ!」
もともとの顔の造作が整っているのもそうだし、ふっくらしたフォルムが癒し系だ。運動部のエースだとか、生徒会長だとかいう目立った活動はないのに、瑞樹先輩はたまに、クラスでも話題に上がるほどだ。
俺のあまりのうろたえっぷりに、瑞樹先輩は苦笑を浮かべる。
「大丈夫だよ。食事はしっかりと摂っているからね。むしろ君には、僕が無駄に間食をしないように、見張ってもらいたいくらいだ」
瑞樹先輩は、平気そうに見えるが、内心では自らの欲求と戦っているのだろう。よく見れば、視線が机のおやつにちらちらと向けられている。
俺はお菓子に覆いかぶさって、瑞樹先輩の目から隠した。自分ばかりが食べるのも気が引けるので、コンビニのビニール袋に入れ、「これはまた来週食べましょう」と提案する。
「ありがとう。まどちゃんはきっと、僕に食べさせようとするから……それもできれば、止めてくれると嬉しいな」
「呉井さんは、先輩のダイエットに反対なんですか?」
断食とかの無理なダイエットをしているのなら、俺だって止める。でも、間食を減らして正しい食生活を送るのなら、先輩の健康にもいいことだから、俺は賛成だ。呉井さんも、大事ないとこである先輩の身体を思うなら、大賛成するのが正解だと思うのだが。
「円香ちゃんは、僕に太ったままでいてほしいはずだからね。だから、ダイエットのことは、彼女には内緒にしてほしい」
呉井さんは、デブ専なのだろうか?
理由はわからないが、とりあえず俺は、頷いた。
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