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2章

52、目が覚めたラピと俺たちとメリーちゃん

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⚫️我が家   

その日の夜

ルークの膝の上で、寝ているラピ
そっと小さな体を撫でるルーク、、、心配そうにしながら、、、俺もラピが寂しくないように傍で見守る、、、

怪我は全て治してるし、、、
「かっこよかった、、、俺たちの息子、、、」
と、ルークが、微笑んだ
「いつの間にかに大きくなったんだね、、、小さい体なのにルークを、守るため凄かったね、、、あの咆哮、、、」
と返した
本当にすごかった。こんな小さな体で、あんな大きな声が出るなんて、、、

「ぅ、うぅん、、、?、、あれ?、、、ラピ、、一体、?」
はっ!って起き上がってルークと俺を見てみるみるうちに大きなおめめから、大粒の涙が溢れだした、、、

「ま、まま?ぱぱ?、、、ママ!ままぁーーーー!!!良かったよぉ、、、怪我ない?痛くない?うぅ、、良かったよぉーーー!わーーーん!」

「頑張った、、本当にありがとう、、、」
と、抱きしめて背中を撫でる、、、
しばらくして、小さな嗚咽になった所で、、、

「ラピ、ちょっといい?」

「ぐすっ、、パパ?なぁに?」
おめめが、真っ赤、、、
「あのラピとね、戦っていた魔物なんだけど、、、実は、パパがね、ラピを、襲ってって頼んだんだ」

「え?」

「ラピに恐怖心を与えるためにパパが、頼んだんだ」
キョトンとしてるラピ、、、

「あの魔物、、、ママをさらおうときた魔物、、、パパが?」
「そう、 、、」
「ガゥ!!な、なんで?!!なんで!?ラピすっごく、怖かった!ママが、死んじゃうって!!パパママを頼むって!!!」
全身から怒りを発してる、、、

「ラピ、、、ごめんな、、、うっ」
ラピに手を伸ばすと、すかさず噛まれた!
血が出るけど、こんな傷、、ラピが受けた心の傷や戦闘で受けた傷に比べれば、、、

それに噛んだ瞬間、痛そうに顔を顰めたし、優しい子、、、

「そのまま、聞いて?ラピ、、、ラピはね、強くなったんだ、、。俺たちが鍛えたから、、、想像以上にね、、、。だから、怖かったんだ、、、」

俺の指を噛みながら、、、?って顔を傾げる、、、

「もし、強敵が現れたら無謀にも戦わないか、、、心配だったんだ、、、戦いというのはね、正々堂々とは行かないんだよ?時に卑怯な手を使われることがある、、、例えば今回ママが、人質に取られてらどうしてた?
だからね、その時は頭を使って欲しいんだ、、、しっかりと周りを観察すること、誰にどう助けを呼べばいいか、自分が助かるためにどうすればいいかとかね、、、」

「??」

「俺たちはね、ラピが強くなって無茶しないか心配だったんだ、、、恐怖を知ることで、何がなんでも生き残ること、考えること、そして、何のために強くなるかを考えて欲しかったんだ、、、だから、あの魔物、、、メリーちゃんに頼んだんだ、、、」
難しいかな?

でも、驚いてる顔をしてる、、、

「でもね、傷つけていいわけじゃない、、、ママも襲ったしね、、、ごめんね、、、ラピ、、、痛い目合わせてごめんね、、、」
ポロポロと涙がでてくる、、、1番傷ついたのは、ラピなのに、、、

ラピは指から牙を抜くと、、、
「、、、ラピのため?、、、」

「そうだよ、、、ラピが死んで欲しくないから2人でね、計画したんだ、、ごめんね、、ラピ、」
「?ママも、仲間だったの?」
「そうだよ、、、ママもパパと一緒なんだ、、、」

「ラピが嫌いじゃない?」
「もちろんだよ!!パパもママも、ラピが大切だから計画したんだ!」
「ううううぅ、、、本当?パパぁ??」

ポロポロ泣いてるラピを抱きしめて、、、
「もちろんだよ、、、ラピを嫌いだなんて、、思うはずがない、、、大好きだからこそ、、、何としてでも生きてほしいんだ、、、ラピ俺たちはお前が、1番大切なんだよ?愛してるよ」

「うわぁあーーーーーーん!!!パパごめんなさぁい!!!ラピ、パパの指噛んじゃった!!!」
俺にしっかりと抱きつきながら、謝ってくるラピ、、、
背中を撫でながら、、、
「ラピ、ラピ、苦しかったね、、、男らしくてかっこよかったよ、、、あのママを守る叫び声、、、誇らしかったよ?さすが、俺たちの息子だね、、、よく頑張った!」

「ほ、ほんとう?ラピかっこよかった???ぐすっ」

「ああ、世界一かっこよかった!自慢の息子だよ!」
そういうと、尻尾フリフリして!
ルークに、、、
「ママも、ラピのこと自慢の息子?」
と振り返って聞いてる、、、

「うん、うん、最高のな!」
ルークも涙ボロボロ流して、、、

そして、、、
ガウ?
『そろそろいいか?』
あ、忘れてた!

「あ、ラピ大丈夫だよ?ごめんね、この子、メリーちゃんって言って、パパとママのお友達なんだ!」
声が聞こえた途端、ブワッと毛を逆立てたラピにすかさずそう言った!

「え?悪いやつじゃないの?」
こてんと首を傾げる、、、か、かわい!
「そうなんだ、ラピこの子は、メリーちゃんって言うんだ」
ルークからも、そう言われて、
「メリーちゃん?」
ガォ?
『なんだ?』
「メリーちゃん!」
『だから、なんだ?』
「メリーちゃーーーん!ラピ、ラピって言うの!メリーちゃん、、、ごめんね、怪我させてごめんね?」
うぅ、なんて優しい子、、、うぅ、、、

ガオッ!ガォ?
『気にするな、、、こっちも済まなかったな、、、痛かったか?』
「大丈夫!もうへっちゃら!」
ガォォォ、、
『そうか、、、強いなラピは、、、』
「ラピ強かった?」
ガウ!
『強かったぞ!特に最後の咆哮は、良かった!』
「ほうこう?」
ガォ!
『そうだ!力強い叫び声のことだ』
「へへっ、、、パパ!ママ!ほうこうってのが、良かったって褒められた!」
尻尾ぶんぶん回して可愛い!

「ああ、よく聞こえたよ、、、うん、かっこよかった、、、強い男の子だな、、、さすが、ラピ!」
褒めると、すごくうれしそうに抱きついてきた!
しっかりと抱きしめて、愛情を伝える、、、

哀しい思いをさせたからな、、、
気丈に振舞ってるかもな、、、
しばらくしっかり見守っておこう、、、

ルークにも抱きついてから、
「メリーちゃん!!」って言ってまた立派なたてがみにもふってた!
うーん、、、ちょっとな、、、

「ラピ?ちょっと待ってね、、、さ、メリーちゃん、、、久しぶりにお風呂に入ろうか?あ、ラピは後でルークと入ってね♡」

ガォォォオ?
『、、!!!リオン?!!!ちょ、何を?!』
叫ぶメリーちゃんの尻尾の蛇2匹を引っ張りながら、、、お風呂へ連行し、しっかりと隅々まで、洗った!!!!
しばらくぶりで汚れが出るわ出るわ!
何回か洗う羽目になった!!!

ふぅ、、、いい仕事をした!!!
もちろん俺もしっかりと洗ってから、出て、、、

ルークたちが入ってる間に、メリーちゃんを乾かした!
思わず、たてがみにもふってみると、、、うん、、、コレコレ!
気持ちいい♡♡

がぉぉ?
『気持ちいいか?』
「最高♡♡」

「あーーーー!パパずるーい!ラピもするぅーーー

まだ濡れたままのラピが駆けてくるから、すかさずキャッチして、
「あーーー離してーー!」
と叫ぶラピに炎魔法を使ってコショコショしながら乾かした!
「きゃあーーー!くすぐったぁいーー!パパーー!あははーー」
ふふっ
「はい!乾いたよ?これで、OK!」
と言うと、、、
「ありがとう!パパ!」
と二パって笑ってくれた!


ジーンと心が暖かくなってる間に、やっと、ラピはメリーちゃんのもふもふを堪能してた!
以前ヴァンがしてたように、たてがみから、顔を出して、俺たちを笑わかしてくれた!

オレンジ色のもふもふに、白いもふもふが、生えた!

あはっ!可愛すぎるんだけどーーー!
ルークとみんなで笑った!


ラピは、恐怖を知って、勇気を獲得した!
そしてメリーちゃんに懐いた!

メリーちゃんはしばらく一緒に暮らすことになった!

少しづつ、みんなに慣れていってもらって、次はフェンかな?早くみんなで過ごせればいいな、、、

うーん、今回は蛇の牙は丸くするのいっかー!ラピ毛皮あるし、

2匹の蛇は、ほっとした、、、
牙が、またこぶにされなくて、、、


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