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16、アレからの出来事
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(なんというか、書き上げてしまった。本編完結まで。ちまちま投稿させてもらってたんですが、もう一気にupしちゃおうかと。なぜならもう1つの連載にそろそろ集中しようかと~。いいねくれると嬉しいです。)
コンコン・・・ガチャッ
返事をする前に勝手に扉が開いた。
「何しに来た?」
「司が寝たので、軟膏を塗りに来ました。それに、触っていないかの確認ですね。」
「だから、俺が自分で塗るって言っているだろう?陽斗くんの手を借りるまでのことは無い。」
毎回毎回この問答を繰り返しているというのに、陽斗くんは一切俺の言うことを聞かずに、軟膏のチューブを持って、ベッドに腰掛ける俺に近づいてくる。
「はい、雄っぱいを出してください。」
そのあけすけな単語辞めろと言いたいが、我慢する。こうなった陽斗くんは、頑固で最終的には無理やり雄っぱいに軟膏を塗られてしまうのだ。
力自体は、俺の方が強いのだが、黒帯というのは本当のようでいつも簡単に抑え込まれてしまう。そして、お仕置とばかりに、軟膏を時間をかけて乳首に塗られてしまうのだ。
だったら最初から、塗られたほうが早く終わる。でも、素直に胸を出すのは恥ずかしいから、毎回俺が塗るというお願いをしないではおれないのだ。
渋々、パジャマのボタンを外して胸を出すと、軟膏をたっぷり塗った指が乳首に触れる。冷たい軟膏によってビクッと体が震えてしまう。
練り込むように乳輪から始まり、そしてまだ勃起していない乳首をクニクニと腹で潰される。痺れるような快感を拾ってしまうと、今度はムクムクと乳首が、勃起してしまう。そうなると、指2本で、乳首の側面に軟膏を塗るため、何回も何回も摘まれるのだ。
甘い悲鳴があがるのを手で塞いで堪える。
ガクガクと体が快感に跳ねるのを、我慢する。早く終わって欲しいのに・・・っ!
やっと塗り終わった時には、ベッドに倒れ込み、荒い呼吸を繰り返すのが、いつものパターンだ。
そして、今日もまた夜、俺の部屋に陽斗くんがやってきて、いつもと同じように軟膏を塗られている。だけど、いつも口を手で塞いで、喘ぎ声を我慢しているのに、今日は何故か我慢できない?!
「・・・っんあ、・・・ひゃっ♡、・・・ンンンっ!あひぃ♡♡♡」
いつも以上に快感が、体を駆け巡って堪らない。陽斗くんは、薬を塗ってくれているだけなのに!
体が後ろに倒れても、陽斗くんに乳首を触られている。しかも両方いっぺんに!搾り取るように親指と人差し指の腹で摘ままれ、乳首を伸ばされて、他の指は雄っぱいを揉み上げていく。
連動するように指を動かせれ、出もしない母乳が、搾り取られそうな錯覚を与えてくる。医療行為なのに、さっきから乳首が気持ちよすぎて、我慢できない!
スリッ
「ひゃあああ~~~ンン♡」
ビクーーーン♡
股間を突然撫でられて、悲鳴が出た。
「すごい・・・、飛鳥さんのココ、おっきくなってる♡そんなに乳首、気持ちいいですか?」
片方の乳首から手を離して、スリスリと股間を触られ続ける。
形をなぞるように、指先や手のひら全体を使って愛撫してきて、ひっきりなしに声が出てしまう。辞めさせようと陽斗くんの手に添えた手は、ただ重ねるだけ。そして、気がついたら、パジャマの中に手が入っていて、パンツの上から形をなぞられる。さっきとは違う感触に体が、ガクガク跳ねて、何も考えられなくなった。
乳首を触られ、そして性器も触られ、上も下から生じる快感に、為す術もなく悲鳴をあげ続ける。だけど、決定的な刺激にかけていて、陽斗くんに縋るしかなかった。
腰をグイグイと手に押さえつけるも、スルリと軽く撫でられ、逃げられてしまう。そんなことを何回か繰り返されると、
「お、おねがいぃ、ね、意地悪しないでぇっ、んあ♡、あ、あ、んひゃ♡、い、イかせてぇ、も、もう我慢出来ないい~~~っン♡、イきたいぃ♡」
自然と甘えるような声が出てしまう。
その時の俺は、イきたくてイきたくてしょうがなくて、快感に頭がバカになっていたんだ。
「飛鳥さん、僕は誰ですか?誰にイかせて、欲しいですか?」
そう聞いてきたから、
「は、陽斗くんっ、陽斗くん、お願いします、イかせてぇ♡♡」
必死に陽斗くんの体に縋り付きで、腰をクイクイ動かしていく。手のひらに擦られる感覚が気持ちよくて、でもなかなかそれだけではイけなくて、必死に陽斗くんの顔を持ち上げると、その綺麗な顔に啄むようにキスを繰り返した。
嬉しそうに更に顔を近づけてくる陽斗くんの顔。
そして、そのツヤツヤしたピンク色の唇に、舌を這わせるとキスをしていた。夢中に唇を押し付け、口が開くと、舌を差し込み絡めていく。陽斗くんの唾液が、注ぎ込まれると、嬉しくてゴクゴク飲み干していった。
拙い舌が、徐々に俺の舌に積極的に絡み始め、攻めていたはずなのに、攻められていく。そしてパンツの中に手が入ってきて、直接的に性器を扱かれ、目の前に火花が次々散っていき、そして弾けた。
ぶしゃああああーーーーーーっ!ぶしゅうううーーーっ!勢いよく吹き出す精液に、体を仰け反らせながら、快感に酔いしれる。
そして、俺の意識は、ブラックアウトした。
次の日の朝、俺はベッドの上で腰掛けると、顔に手を当てて、どんよりと反省する。昨日の夜は、いつも以上にやってしまった・・・。
毎回毎回、自分を律して、我慢しようと思うのに、昨日は、性器を扱かれ、イってしまった。それも陽斗くんの手の中に、かなりの量を吐き出してしまった気がする。
起きて直ぐに確認したけど、どこも汚れや気持ち悪さは一切ない。だが、風呂に入ったあと着替えたパジャマではないパジャマを来ているし、下着もこれじゃなかった。
乳首は、軟膏を塗られたあと、ガーゼを装着されているし、今回も陽斗くんの手によって、貼られたようだ。これが、軟膏を塗り始めて4日目だとは。まだ治らないのか?!
お風呂の時に確認するようにしているが、お風呂は光量を抑えているから、細部まで見えにくい。脱衣所でよく見ようとするけど、恥ずかしくて途中で諦めてしまう。だって、なんか前より大きくなった気がするんだ!
元々開発されていたから、大きかったけど、また更に大きくなったと思う。それを突きつけられるのが、恥ずかしすぎて・・・。
ズクン♡
あ・・・っ!
腹の奥が疼く。
俺の体は、すでに陽斗くんに馴染んでしまった。あの手の温度、細長いスラッとした指、そしてあの手つき。
それらを思い出すと、また疼いた。
洗面所に行って、冷たい水で顔を洗う。タオルで拭くため、顔を上げると、鏡に映った自分にどきりとした。頬を上気させ、目が垂れ下がっている。更に瞳が潤んだように見えて、発情した雌のような顔をしていた。
ヤバい・・・!
俺、エロい顔してる。
ガチャッ
洗面所のドアが、開いて鏡に映ったのは、陽斗くんだった。
鏡越しに目が合う。
ギリッと歯を食いしばったかと思うと、距離を詰められ、
後頭部を持たれると、グイッと引き寄せられ、唇を奪われた。すぐさま舌が差し込まれ、絡みつかれる。
いけないのに、こんな関係ダメなのに、拒めない・・・。
それから、しばらくして唇が離れると、陽斗くんとの唇の間に糸が、繋がる。プツンと切れると、艶めいたふっくらした唇に吸い寄せられた。無意識に、顔を寄せて軽く啄んでしまって、ハッとして顔を離すと、ポカンとした陽斗くんが見える。
夜じゃないのに、俺からキスをしてしまった。顔が湯だったように熱い。
本当に俺はどうしてしまったのだろうか。
今日は土曜日だ。今日は司と陽斗くんは買い物にいくらしい。嬉しそうに報告してきて、お小遣いを渡した。陽斗くんのご両親から、また追加でお金を渡されてしまった。複雑な家庭環境かと思えば、意外と子煩悩そうなご両親だ。しかも、美男美女。少し話をきいたが、お互いすれ違ってしまって仲が拗れていたらしく、初めて陽斗くんが家に遊びに来たあの日が切っ掛けで、拗れに拗れた糸が、解けたらしい。
だから、そのお礼も兼ねてなのですと。そう言われると、受け取るしかなくて、だから、その分2人で遊ぶお金やご飯を豪華にしたり奮発しているというわけだ。
しかし、最近は、毎日家に泊まっている。いつ帰っているんだ?いいのか?と尋ねても、今は大丈夫ですの一点張りである。
司と陽斗くんが、出掛けると、仕事にとりかかった。最近仕事に身が入らず、ズルズルと時間だけが過ぎているからだ。今頃、美味しいものでも食べているだろうと思うと、いつもより仕事が進んだ。
そうして、2人が帰ってくる頃には、今週分の仕事が完成したのだった。
そして、その夜。何故か、いつもの時間になっても、陽斗くんはやってこなかった。ソワソワして待っていたのに、1時間過ぎても訪れず、司の部屋の前まで行ってみるけど、物音1つせず、もう寝てしまったのだ。
今日は、遊びに行って、疲れたんだろうと自分を納得させるが、慣らされた体は、いつもの刺激を求めていた。体が疼いてしまう。そして、心の奥が、寂しいと訴えてくる。俺はどうしてしまったのだろう。陽斗くんは、司と同じ歳で、まだ未成年というのに・・・。
◇◇◇◇◇◇◇◇
日曜日の朝が来た。朝日が射し込んでいる。チュンチュン。小鳥の元気がいい鳴き声が聞こえてくるが、俺の心は重たい。
ね、眠れなかった・・・。
体が疼いて、何度乳首を触ろうかと思ったけど、陽斗くんから怒られると思って、我慢した。
ノロノロと体を起こして着替えると、朝ごはんを作るためにベッドから起きる。うううっここ最近特に陽斗くんに振り回されている気がする。
いつもの時間にきて、体を触られ事に慣れてしまった自分の体が、つらすぎた。
そして今日も司がまた慌ただしく、部活に行ってしまった。見送ってすぐに、ふはぁと欠伸をしながら、陽斗くんが起きてくる。
「おはようございます。飛鳥さん。あ、司部活行ったのですね。」
珍しい。いつもは、シャキッとしているのに。寝癖もついてる・・・。
「お、おはよう。顔を洗っておいで。ご、ご飯食べよう。」
「はい。」
ドキドキする。いつもと違う陽斗くんを見てしまった。なんであの歳でエロいんだよ!目がトロンとして、事後のような色香を纏っていたぞ!
あ、あの陽斗くんの姿を毎日、司はみているのか?
え?いいのか?司は、陽斗くんが来るまで学校のことをよく話してくれた。その話では、色恋沙汰には興味なさそうだった。でも高校生と言えば、性欲の塊である。アイツと初体験を済ませた後の猿のようなガッツキ具合を思い出すと、陽斗くんの色香に暴走しない息子が、信じられない。
いや、俺の息子は、そんなことしない!
う、うん!ちょっと危ない関係を想像してしまい、頭を振って振り払う。そうしたタイミングで、陽斗くんはリビングに来た。その顔は、完全に目を覚まし、いつもの顔である。
食卓にご飯を並べた。我が家の朝ごはんは白ご飯とお味噌汁、そして卵焼きと、肉か魚が一品あるぐらいだ。
静かにずずずとお味噌汁を飲んでいると、
「昨日は、眠れましたか?」
そう聞いてきた。ぐふっと少し噎せたが、事なきを得た。
ジロッと陽斗くんを見ると意地悪そうに笑っている。
何も言わず、ご飯を食べていると、
「僕は、眠れませんでしたよ。飛鳥さんが、今どうしているか、乳首触っていないかとか、考えてました。」
そんなことを言ってくるものだから、ご飯の味が分からなくてなってしまう。
無視して食べ続けると、
「あとで腫れていないか、確認しますからね。」
「はっ!?!なんで?俺、触らなかったぞ!」
「それを確認するんです。触っていないのなら、見られても構わないでしょう?」
な、なんだそれ?どんな屁理屈だよ!
そう言うけど、聞く耳持たず、ご飯を食べると、さっさと片付けをして、軟膏を取りに行ってきますと、出ていってしまった。
「え、え~~~!あ、朝から?夜じゃなく??」
突然始まる治療に戸惑うしかない・・・。
コンコン・・・ガチャッ
返事をする前に勝手に扉が開いた。
「何しに来た?」
「司が寝たので、軟膏を塗りに来ました。それに、触っていないかの確認ですね。」
「だから、俺が自分で塗るって言っているだろう?陽斗くんの手を借りるまでのことは無い。」
毎回毎回この問答を繰り返しているというのに、陽斗くんは一切俺の言うことを聞かずに、軟膏のチューブを持って、ベッドに腰掛ける俺に近づいてくる。
「はい、雄っぱいを出してください。」
そのあけすけな単語辞めろと言いたいが、我慢する。こうなった陽斗くんは、頑固で最終的には無理やり雄っぱいに軟膏を塗られてしまうのだ。
力自体は、俺の方が強いのだが、黒帯というのは本当のようでいつも簡単に抑え込まれてしまう。そして、お仕置とばかりに、軟膏を時間をかけて乳首に塗られてしまうのだ。
だったら最初から、塗られたほうが早く終わる。でも、素直に胸を出すのは恥ずかしいから、毎回俺が塗るというお願いをしないではおれないのだ。
渋々、パジャマのボタンを外して胸を出すと、軟膏をたっぷり塗った指が乳首に触れる。冷たい軟膏によってビクッと体が震えてしまう。
練り込むように乳輪から始まり、そしてまだ勃起していない乳首をクニクニと腹で潰される。痺れるような快感を拾ってしまうと、今度はムクムクと乳首が、勃起してしまう。そうなると、指2本で、乳首の側面に軟膏を塗るため、何回も何回も摘まれるのだ。
甘い悲鳴があがるのを手で塞いで堪える。
ガクガクと体が快感に跳ねるのを、我慢する。早く終わって欲しいのに・・・っ!
やっと塗り終わった時には、ベッドに倒れ込み、荒い呼吸を繰り返すのが、いつものパターンだ。
そして、今日もまた夜、俺の部屋に陽斗くんがやってきて、いつもと同じように軟膏を塗られている。だけど、いつも口を手で塞いで、喘ぎ声を我慢しているのに、今日は何故か我慢できない?!
「・・・っんあ、・・・ひゃっ♡、・・・ンンンっ!あひぃ♡♡♡」
いつも以上に快感が、体を駆け巡って堪らない。陽斗くんは、薬を塗ってくれているだけなのに!
体が後ろに倒れても、陽斗くんに乳首を触られている。しかも両方いっぺんに!搾り取るように親指と人差し指の腹で摘ままれ、乳首を伸ばされて、他の指は雄っぱいを揉み上げていく。
連動するように指を動かせれ、出もしない母乳が、搾り取られそうな錯覚を与えてくる。医療行為なのに、さっきから乳首が気持ちよすぎて、我慢できない!
スリッ
「ひゃあああ~~~ンン♡」
ビクーーーン♡
股間を突然撫でられて、悲鳴が出た。
「すごい・・・、飛鳥さんのココ、おっきくなってる♡そんなに乳首、気持ちいいですか?」
片方の乳首から手を離して、スリスリと股間を触られ続ける。
形をなぞるように、指先や手のひら全体を使って愛撫してきて、ひっきりなしに声が出てしまう。辞めさせようと陽斗くんの手に添えた手は、ただ重ねるだけ。そして、気がついたら、パジャマの中に手が入っていて、パンツの上から形をなぞられる。さっきとは違う感触に体が、ガクガク跳ねて、何も考えられなくなった。
乳首を触られ、そして性器も触られ、上も下から生じる快感に、為す術もなく悲鳴をあげ続ける。だけど、決定的な刺激にかけていて、陽斗くんに縋るしかなかった。
腰をグイグイと手に押さえつけるも、スルリと軽く撫でられ、逃げられてしまう。そんなことを何回か繰り返されると、
「お、おねがいぃ、ね、意地悪しないでぇっ、んあ♡、あ、あ、んひゃ♡、い、イかせてぇ、も、もう我慢出来ないい~~~っン♡、イきたいぃ♡」
自然と甘えるような声が出てしまう。
その時の俺は、イきたくてイきたくてしょうがなくて、快感に頭がバカになっていたんだ。
「飛鳥さん、僕は誰ですか?誰にイかせて、欲しいですか?」
そう聞いてきたから、
「は、陽斗くんっ、陽斗くん、お願いします、イかせてぇ♡♡」
必死に陽斗くんの体に縋り付きで、腰をクイクイ動かしていく。手のひらに擦られる感覚が気持ちよくて、でもなかなかそれだけではイけなくて、必死に陽斗くんの顔を持ち上げると、その綺麗な顔に啄むようにキスを繰り返した。
嬉しそうに更に顔を近づけてくる陽斗くんの顔。
そして、そのツヤツヤしたピンク色の唇に、舌を這わせるとキスをしていた。夢中に唇を押し付け、口が開くと、舌を差し込み絡めていく。陽斗くんの唾液が、注ぎ込まれると、嬉しくてゴクゴク飲み干していった。
拙い舌が、徐々に俺の舌に積極的に絡み始め、攻めていたはずなのに、攻められていく。そしてパンツの中に手が入ってきて、直接的に性器を扱かれ、目の前に火花が次々散っていき、そして弾けた。
ぶしゃああああーーーーーーっ!ぶしゅうううーーーっ!勢いよく吹き出す精液に、体を仰け反らせながら、快感に酔いしれる。
そして、俺の意識は、ブラックアウトした。
次の日の朝、俺はベッドの上で腰掛けると、顔に手を当てて、どんよりと反省する。昨日の夜は、いつも以上にやってしまった・・・。
毎回毎回、自分を律して、我慢しようと思うのに、昨日は、性器を扱かれ、イってしまった。それも陽斗くんの手の中に、かなりの量を吐き出してしまった気がする。
起きて直ぐに確認したけど、どこも汚れや気持ち悪さは一切ない。だが、風呂に入ったあと着替えたパジャマではないパジャマを来ているし、下着もこれじゃなかった。
乳首は、軟膏を塗られたあと、ガーゼを装着されているし、今回も陽斗くんの手によって、貼られたようだ。これが、軟膏を塗り始めて4日目だとは。まだ治らないのか?!
お風呂の時に確認するようにしているが、お風呂は光量を抑えているから、細部まで見えにくい。脱衣所でよく見ようとするけど、恥ずかしくて途中で諦めてしまう。だって、なんか前より大きくなった気がするんだ!
元々開発されていたから、大きかったけど、また更に大きくなったと思う。それを突きつけられるのが、恥ずかしすぎて・・・。
ズクン♡
あ・・・っ!
腹の奥が疼く。
俺の体は、すでに陽斗くんに馴染んでしまった。あの手の温度、細長いスラッとした指、そしてあの手つき。
それらを思い出すと、また疼いた。
洗面所に行って、冷たい水で顔を洗う。タオルで拭くため、顔を上げると、鏡に映った自分にどきりとした。頬を上気させ、目が垂れ下がっている。更に瞳が潤んだように見えて、発情した雌のような顔をしていた。
ヤバい・・・!
俺、エロい顔してる。
ガチャッ
洗面所のドアが、開いて鏡に映ったのは、陽斗くんだった。
鏡越しに目が合う。
ギリッと歯を食いしばったかと思うと、距離を詰められ、
後頭部を持たれると、グイッと引き寄せられ、唇を奪われた。すぐさま舌が差し込まれ、絡みつかれる。
いけないのに、こんな関係ダメなのに、拒めない・・・。
それから、しばらくして唇が離れると、陽斗くんとの唇の間に糸が、繋がる。プツンと切れると、艶めいたふっくらした唇に吸い寄せられた。無意識に、顔を寄せて軽く啄んでしまって、ハッとして顔を離すと、ポカンとした陽斗くんが見える。
夜じゃないのに、俺からキスをしてしまった。顔が湯だったように熱い。
本当に俺はどうしてしまったのだろうか。
今日は土曜日だ。今日は司と陽斗くんは買い物にいくらしい。嬉しそうに報告してきて、お小遣いを渡した。陽斗くんのご両親から、また追加でお金を渡されてしまった。複雑な家庭環境かと思えば、意外と子煩悩そうなご両親だ。しかも、美男美女。少し話をきいたが、お互いすれ違ってしまって仲が拗れていたらしく、初めて陽斗くんが家に遊びに来たあの日が切っ掛けで、拗れに拗れた糸が、解けたらしい。
だから、そのお礼も兼ねてなのですと。そう言われると、受け取るしかなくて、だから、その分2人で遊ぶお金やご飯を豪華にしたり奮発しているというわけだ。
しかし、最近は、毎日家に泊まっている。いつ帰っているんだ?いいのか?と尋ねても、今は大丈夫ですの一点張りである。
司と陽斗くんが、出掛けると、仕事にとりかかった。最近仕事に身が入らず、ズルズルと時間だけが過ぎているからだ。今頃、美味しいものでも食べているだろうと思うと、いつもより仕事が進んだ。
そうして、2人が帰ってくる頃には、今週分の仕事が完成したのだった。
そして、その夜。何故か、いつもの時間になっても、陽斗くんはやってこなかった。ソワソワして待っていたのに、1時間過ぎても訪れず、司の部屋の前まで行ってみるけど、物音1つせず、もう寝てしまったのだ。
今日は、遊びに行って、疲れたんだろうと自分を納得させるが、慣らされた体は、いつもの刺激を求めていた。体が疼いてしまう。そして、心の奥が、寂しいと訴えてくる。俺はどうしてしまったのだろう。陽斗くんは、司と同じ歳で、まだ未成年というのに・・・。
◇◇◇◇◇◇◇◇
日曜日の朝が来た。朝日が射し込んでいる。チュンチュン。小鳥の元気がいい鳴き声が聞こえてくるが、俺の心は重たい。
ね、眠れなかった・・・。
体が疼いて、何度乳首を触ろうかと思ったけど、陽斗くんから怒られると思って、我慢した。
ノロノロと体を起こして着替えると、朝ごはんを作るためにベッドから起きる。うううっここ最近特に陽斗くんに振り回されている気がする。
いつもの時間にきて、体を触られ事に慣れてしまった自分の体が、つらすぎた。
そして今日も司がまた慌ただしく、部活に行ってしまった。見送ってすぐに、ふはぁと欠伸をしながら、陽斗くんが起きてくる。
「おはようございます。飛鳥さん。あ、司部活行ったのですね。」
珍しい。いつもは、シャキッとしているのに。寝癖もついてる・・・。
「お、おはよう。顔を洗っておいで。ご、ご飯食べよう。」
「はい。」
ドキドキする。いつもと違う陽斗くんを見てしまった。なんであの歳でエロいんだよ!目がトロンとして、事後のような色香を纏っていたぞ!
あ、あの陽斗くんの姿を毎日、司はみているのか?
え?いいのか?司は、陽斗くんが来るまで学校のことをよく話してくれた。その話では、色恋沙汰には興味なさそうだった。でも高校生と言えば、性欲の塊である。アイツと初体験を済ませた後の猿のようなガッツキ具合を思い出すと、陽斗くんの色香に暴走しない息子が、信じられない。
いや、俺の息子は、そんなことしない!
う、うん!ちょっと危ない関係を想像してしまい、頭を振って振り払う。そうしたタイミングで、陽斗くんはリビングに来た。その顔は、完全に目を覚まし、いつもの顔である。
食卓にご飯を並べた。我が家の朝ごはんは白ご飯とお味噌汁、そして卵焼きと、肉か魚が一品あるぐらいだ。
静かにずずずとお味噌汁を飲んでいると、
「昨日は、眠れましたか?」
そう聞いてきた。ぐふっと少し噎せたが、事なきを得た。
ジロッと陽斗くんを見ると意地悪そうに笑っている。
何も言わず、ご飯を食べていると、
「僕は、眠れませんでしたよ。飛鳥さんが、今どうしているか、乳首触っていないかとか、考えてました。」
そんなことを言ってくるものだから、ご飯の味が分からなくてなってしまう。
無視して食べ続けると、
「あとで腫れていないか、確認しますからね。」
「はっ!?!なんで?俺、触らなかったぞ!」
「それを確認するんです。触っていないのなら、見られても構わないでしょう?」
な、なんだそれ?どんな屁理屈だよ!
そう言うけど、聞く耳持たず、ご飯を食べると、さっさと片付けをして、軟膏を取りに行ってきますと、出ていってしまった。
「え、え~~~!あ、朝から?夜じゃなく??」
突然始まる治療に戸惑うしかない・・・。
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