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2章 愛される嫁

19、それぞれの行動※少し

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それからの 日々に過ごし方は変化した。


朝一番にルークを抱きしめて、愛していると伝えると、朝ごはんを仲良く食べる。そして、聖水に浸り、その後はアスレチックで遊んだり、神獣混合で模擬戦を行ったりと、充実した日々を送っている。

鬱々とした生活に、終止符をうった俺たちは、今では清々しいほどに元気だ。もちろんルークとキスひとつできない苦しさはあるものの、自制出来ている。

それに、夜に必ず紋章に恭しく口付けを贈るようにした。その度に、ルークがとても幸せそうに微笑んでくれる。それが何よりも嬉しい・・・。心が満たされていく。


アスレチックで遊ぶ以外の時間は、手を繋いで散歩をしたり、花束をプレゼントしたり、ルークの好きなお菓子を作ったりと色々している。時々暴走して、電気ショックを受けてしまうけど。

フェンたちも俺の行動をみて、それぞれアプローチをしているようだ。ちゃんと彼らとルークの時間を割り当てている。今回は思うことがあって、ドローンで追尾はしていない。
性的なことをしようとすれば電気ショックが発動するし、今の彼らは大丈夫だと信じている。


⬛︎ベアサイド

ボインちゃん。僕のすきな人。

時々思うんだ。みんな、ボインちゃんと子作りして、いいなって。僕、ボインちゃんとまだ交尾・・・していない。
そのおかげで、禁欲生活?も軽くて済んでいるんだけど・・・。子どもたちに囲まれているみんなが羨ましい。

タキも、3匹の子どもを産んでもらって、嬉しそうにしているし。いいなぁ・・・。

今度、僕の子どもを産んでくれないかなぁ。

そのためにも、せっせと抜け毛を集めて、枕を作っているんだ。ボインちゃんに、僕の匂いがするものを使ってもらって、アピール。マーキングってやつ?

僕、みんなと違って上手く求愛が出来ないから、プレゼント作戦?
みっちゃんに相談すると、きゃー、いいわぁ。協力してあげる♡っていって、ハート型の枕カバーをくれた。
早く、これをプレゼントしたいなぁ。


⬛︎タキサイド

ふんふん。ベアはプレゼント作戦か。よく考えたもんや。そやのぉ、わてはどうしたもんか。BL本から何かヒント貰えんやろか。
『みっちゃんーーーー!神本見せてぇなぁ♪』
ここは、BL本がいっぱいあるんや。蔵書ってやつか。
好いちょる相手を落とす方法は・・・っと。
なんや、なんや?ここめっちゃ付箋あるがな?

っ!こ、これや!これ!

ふんふん。尻尾が勝手に動いてしまう♡

『みっちゃん、あんがとさーーーん!』

数日後、早速ボインちゃんを湖畔に呼び出した。久しぶりにみたボインちゃんは、綺麗な髪を靡かせて、俺を見つめている。その瞳に、ドキドキしながら、そっと両手を伸ばした。
「なんだ、タキ?封筒?」

不思議そうにしながら、首を傾げると、髪の毛がさらりと流れる。心臓がドキッとしながら、コクコク頷くと、受け取ってくれた。

ガザガサ音をたてながら、中から紙を取り出すと、頬を染めて、ありがとうと言ってくれる。

手紙には、リオンしゃんから文字を習って、大きな文字で、愛している(手形)って書いた。ラブレターってやつや!

ありがとう、嬉しいって言ってくれるその言葉だけで、ほわほわした気持ちになった。

大好きやで、ボインちゃん♡わての気持ち受け取ってくれるか??
「キュルルル、キュルキュル?」



⬛︎フェンサイド

主人から、ルークと身体を重ねることだけが、全てでは無いと聞いて、目に鱗だった。フェンリルは、一夫一妻で、唯一つがいを大事にする。囲いこんで、全ての雄から守る。そのため、なわばり以外に番を連れ出すことなんて絶対にない。それでいいと思っていた。

だが、主人から聞くと、普段行かない場所に出かけるのは、楽しいし、綺麗な風景を見るとまた違った発見できるからいいぞと言われ、今日はルークを誘って、展望台にきた。

「わぁあ、ここ久しぶりに来たな。・・・全てがよく見える。あ、あそこ大きな大木がある。へぇ~まだまだ知らない場所があるんだな。」
ここは創造神から聞いた穴場スポットだ。いつも来る場所とは違う。そのため、初めて見る風景にルークが、嬉しそうに眺めている。

俺は基本的に口下手だから、ルークが楽しんでくれるか分からなかったが、ほっとした。確かに主人が、言うように、楽しんでいる姿を見るだけでこんなにも心が暖かくなるものなのだな。

「フェン、ありがとう。」
俺の頭をポンポンしてくれて、満面の笑顔を見せてくれた。その日は、俺の腹の上に、ルークが横になり、穏やかな時間を過ごした。


⬛︎メリーちゃんサイド

主の言葉を貰ったあの日からみんなの意識が変わった。鬱々とした日々が終わり、ルークに対してのアピール合戦というのか?

主が喧嘩しないようにと、ルークと触れ合える時間を確保してくれて、今は俺との時間。

あんなにも、恋い焦がれた相手ではあるが、性欲にまみれたあの時とは違い、理性的に行動出来ている。俺も立派な雄ではあるから、性欲はあるほうだ。ルークと交わりたい気持ちはもちろんある。

愛おしいルークを目の前に、俺の心臓はバクバクと音を立てている。こんな状態で触れ合うと、電気ショックの餌食にかかってしまう。他のみんなは、最近電気ショックの被害にあっていないという。
主は別だが。

よく、我慢ができているものだな・・・。普段理性的とタキから言われている俺が、なんていうことだ。
挙動不審な俺に不思議がって手を伸ばすルークに、慌てて、距離を取った。悲しそうに手を下ろすルークに罪悪感がわく。

「ガゥウウウ」す、すまない・・・
俺の情けない鳴き声に、キョトンとすると、
「はははっ」
笑った。
何故笑われたかわからなくて首を傾げると、更に笑われる。後で聞くと、尻尾の2匹も同じような顔をしていたらしい。


⬛︎ルークサイド

アスレチックで遊んでから、何かしらみんなから、チヤホヤされている。ふはっ、いや、本当に面白くて。リオンが、俺をデートに誘ってくれると、次の日には、みんなからもデートに誘われる。
リオンが、花をプレゼントすれば、野花を摘んでフェンが差し出してきたり、他のみんなも可愛い花をプレゼントしてくれるんだ。

想いがこもった贈り物。ベアからは枕、タキからは手紙を貰った。とても大切なもの。嬉しそうに、胸にそれらを抱くと、リオンが嫉妬したような目で見てくるのも、嬉しい。
俺と彼らとの時間をセッティングしたのは、リオンだというのに。

頬を膨らせるそんなリオンに、笑った。


こんな風に笑えるなんて・・・。本当に嬉しい。
アスレチックで遊ぶ前までは、悶々とした日々を過ごしていた。リオンと触れ合えない、もふもふとも触れ合えないストレス。しょうがないとはいえ、風呂上がりのリオンを見ると、触れ合いたい気持ちが募ったし、入れ替わるように風呂に入ると、漂う精液の匂いに頭の中がクラクラした。

家にいる時は、あれだけ思う存分触れ合っていたというのに。確かに聖水に浸ることで、過剰な疼きというか、飢えは治まったけど、好きな相手と一緒にいるとムラムラするのは当たり前なことだろ?
夫夫ふうふであるリオンと 、一緒にいるのに・・・。

俺も、性欲が高まってしまって、リオンと同じように風呂場でペニスを扱く。いまだ香る精液の匂い♡いつもしてくれていたように、亀頭の先端や裏筋など俺の手で握りながら、快感に蕩ける。リオン、リオン・・・
想像の俺は、リオンに抱かれながら、上り詰めていくも、今一歩刺激が足りず、達することが出来ない。

そこでとりだしたのは、ディルド。これは精液が抜かれている。もちろん、みっちゃんにだ。雄子宮に注いで欲しかったけど、淫気が溜まるからって。
指でアナルのふちを触ると、グチュウウと卑猥な音がした。指を差し入れると、簡単に入っていく。リオンたちとセックス出来ないから、自慰することが増えたからだ。

四つ這いになって、後ろに手を回し、アナルに指を入れる俺はなんていやらしいことか。でも、お風呂上がりの色っぽいリオン。顔を赤く染めて、潤んだ瞳で俺を見てくるその姿に、雄子宮がキュンと締め付けられた。
早く、ココにあのぶっといモノで貫いて欲しい・・・。そんな思いで、グチュグチュと指を抜き差しをする。

「あ、あ、あっ・・・んっ、んっ、はぁああっ、んんんっ!」
腹の内側を擦ると、ビクンと身体が跳ねた。触れた前立腺をコリコリさせると、身体が細かくビクビクと跳ねる。脳内でリオンを想像しながら、必死に指を動かす。粘着質な音が、浴室に響きながら、自分でアナルを犯していく。

グチュッグチュッ!

既に3本にもなった指を引き抜くと、床に腰掛け、大きく脚を拡げた。ぱくぱくと物欲しそうに、開閉を繰り返す俺の排泄孔はいせつこう・・・。ふちはピンク色で、シワが確実に減った。
ふたつあるホクロも、ふちの動きによって動くその様は、自分ながらエロいと思う。

唾を飲み込むと、リオンの形を模したディルドの先端をアナルに触れ合わせる。
ビクンッ♡
「っんん♡」
甘い刺激が、ソコから広がった。

「あああっ、んん、・・・ひゃっん♡は、はいって♡、り、リオンッ♡リオンのが、・・・」
グチュッと卑猥な音をたてながら、胎内に入っていくそのリオンのペニス。本来のリオンの大きさよりかは小さいけど、俺より大きいディルド♡

脚を大きくひろげ、飲み込んでいく俺のアナルから目を離せない。あんなに大きいものが、挿入される。自慰をしていたとはいえ、この太さのものが、俺の中に入るのは、本当に久しぶりだ。

それなのに、嬉しそうに涙を溢れさせながら、咥えこんでいく♡腸壁を押し広げて、みちみちとふちを広げさせるその感覚に、震えが止まらない。リオン、リオン♡、好きだ、お前を愛している♡

早く、お前と触れ合いたい・・・♡♡

激しく水音を奏でながら、絶頂に向けて、手の動きをはやめた。

「んぐぅうううう~~~~!!」
リオンにバレるから、手を口に当てて、声を堪える。思っいきり、前立腺を抉ったことにより、ガクガクと躰を痙攣させる。痺れるような快感が、全身に駆け巡って、雄っぱいから母乳を、ペニスからは、ドピュドピュと精液を噴き出しながら、絶頂した。

リオンの精液の匂いと混じり合う俺の匂い・・・。

いつもなら、奥深くに注がれる飛沫が、ない。その事実に、雄子宮が寂しそうにひくついた。
「・・・リオンのバカッ」





ーーーーーっ////////

や、やばい。昨日の夜の出来事を思い出してしまった。嫉妬したリオンをみて、心がキュンキュンしてしまったことで、性欲が刺激されたようだ。

チラッとリオンをみると、頬をピンク色に染めて、俺を見ている。欲望を孕んだ瞳。ダメだと思うのに、そのピンク色の唇から目を離せない。

リオンを押し倒すと、その瑞々しい唇を奪った。
その瞬間、電気ショックが容赦なくリオンを襲う。悶絶するリオンをみながら、俺は、唇を深くした♡

唇を離すと、プスプスと音をたてながら、丸焦げになっているリオンをみて、流石に慌てて、エリクサーを口移しで飲ませる。俺に、電気ショックは流れないから、構わずにやってしまったけど、こんなになるんだったら、ちょっと悪かったかなと思う。

久しぶりの口付け。

潤った唇を触りながら、にまにましてしまった。
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