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1章 淫らに開発される嫁

番外編2、その頃のもふもふたち

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※タキの方言は、方言風なので、関西弁ちゃうねん!って思ってても、スルーしてください。


⬛︎メリーちゃんサイド

『もふもふ雑談タイム開催しまっせ!
司会は、もちろんプリティ代表のわて、タキやぁぁ~!』

ぱふぱふ~って1人でハイテンションに盛り上がり、ベアがのんびり拍手をしている。

『なんやなんや、ノリがわるいで?フェンしゃんどないしたんや?』

いつもに増して、どんよりしているフェン。その様子に、流石のタキも心配して声をかけた。
その問いに何も言わず、黙っている。
そんな彼の様子に、タキとベアは不思議がった。

『いつもクールなフェンしゃんが、こんな感じになるっつーことは、これボインちゃん絡みやな。』
その言葉に分かりやすく、毛を震わせるフェン。

『はっは~ん、さてはアレやな?今頃、ボインちゃんが、チョメチョメしてるって思って、気にしているやな?』
ズバリ確信をつかれたフェンは、タキを鋭い瞳で睨む。
その瞳の鋭さに、身を震わせるタキを庇うように、自分が間に立つ。

『落ち着け、フェン。いくらお前が、嫌がろうとルークは、お前のつがいではない。2人が、それを選び愉しむなら、俺たちは見守るしかない。』

自分のその言葉に、歯を食いしばり、血が溢れだしている。
自分たちのあるじが、自分の番であるルークを、開発するのが趣味だからな。年々それが、進化し、エスカレートしていっている。
まぁ、そのおかげで自分たちもお零れが貰えているのだから、文句を言えるはずは無いのだが・・・。

フェンの瞳に宿る嫉妬を見ながら、メリーは思う。

主であるリオンの嫁は、特殊だ。まずその体格が、長身で鍛え上げられた筋肉が、とても素晴らしい御仁だ。見た目は20歳程の若者だから、その筋肉の盛り上がりに、見るものを圧倒させる。
そして結界で抑えられているフェロモンが、備えられると、途端に見るもの全てを魅了する。
男は雄を刺激され、雌は、子宮を刺激させる。特に雌の匂いをさせるルークは、基本的に雄の目が惹きやすいか。
その逞しい身体が、途端に艶めかしく見え、透明感のある肌はしっとりしていて輝いている。まぁ、とにかくいやらしい肉体の持ち主だ。


その夫である主は、逆に華奢で可憐だ。金髪、海のような青い瞳で、一般的にみても美しい。しかしその内面は、妻を愛でることに心血を注ぐ変態である・・・。

初めて主を見るものたちは、エルフ特有だけでなく、リオン本来の美しさに見蕩れることが多く、またそういう輩を騙すため、言動も変えるから、尚更タチが悪い・・・。


そんな主が、現在嫁であるルークを、自分の弟と交尾させるという。普通に考えたら、尋常では考えられない・・・自分の大切な番を他の雄に、貸し与えるなど・・・。

まぁ、主とその嫁である2人は、似たもの同士なのだろう。お互いを愛し、お互いを束縛しあっている。それでヨシとしているのだから、他人がとにかく言う資格はないし、聞くこともないだろう。
フェンとて分かっているはずだ。主だからこそ、殺されずに済んでいることを・・・。
ルークに触ることを黙認され、逆に勧められているのだから。

ふむ。そう考えたら、本当にどうしようもない主である。

自分は主たちの関係など、特に気にしていない。助けられた生命いのち、意向に従うまでだ。そして、美味しいミルクもルークの肢体も味わえるから楽しいと思う。それが、作られた存在である自分には、何を意味するかは、分からないが・・・。

フェンが、ルークに抱いている愛なのか、それともタキのように興味をそそられているだけなのか、だが、言えることは、主もルークも同じくらい尊敬している。
2人を害なすものは、許さない・・・。

例え、それがフェンでもな・・・。

眼光を鋭くしてフェンを見る。立場を弁えろと。俺の感情に過敏に反応するが、威嚇するように毛が逆だったのは一時で、今は意気消沈している。

ふぅ、わかってくれたか。

自分はフェンも気に入っている。失いたくない・・・だからこそ、自制心を持って欲しい。主は、ルークを奪う者には容赦しないが、愛でることには、寛容だ。

ここ最近のルークは、何かおかしい。身体が疼くようで主を襲っている。あそこまで交尾に積極的では無かったはずだが。大概、主が襲ってノリノリになるぐらいだったのに。
主はその原因がある程度は知っているようだが、自分たちには教えてくれない。

フェロモンが以前に増してコントロール出来ていない。結界内というのに、醸し出す色気が、自分たちの理性を溶かしていく。特にルークを愛しているフェンには、効果的で、よく唸っているからな。
主が傍にいない時は、特殊な道具で自分を慰めているが、自分たちが近くにいると、誘われる。

魅惑的な身体をくねらせ、発情したメスの匂いをプンプンさせているものだから、愛に至っていない自分でも、勃起してしまいそうになる・・・。フェンなど、堪らないだろうな。

今回の件で、大いに刺激され、これがどのような変化をもたらして行くのか・・・一抹の不安が残るが。

尻尾である蛇たちは、ルークが大好きでミルクを飲みたいとしきりに訴えてくる。今度なと宥めながら、今頃どうしているだろうかと思いを馳せた。

⬛︎タキサイド

なんやなんや、フェンしゃんとメリしゃんが、睨み合ったと思ったら、方や落ち込み、方やだんまりになってもうた。
メリしゃんも、どないしたんや?このキメラっつー種族のことはよう分からんが、十分メリしゃんもボインちゃんを気にしてると思うで?

メリしゃんは、愛してないとか言うけど、一緒にナメナメしてるとかなんて、獲物を見る目をしてまっせ?

フェンしゃんと同じくらい熱い目をしとるがな。
無自覚つーやつか??

ボインちゃんは罪な男やなぁ。リオンしゃんも、ホント厄介な性癖しとるさかいに、ほんま面倒なこっちゃ♪
ま、それが、面白いんやけどなぁ。
ミルクはたらふく飲めるし、気持ちよくて泣いてよがるボインちゃんも、好きやで♡♡

神獣になってからか、聖なる乳の魅力が更に上がったわ。爆上がりや!もう飲まなくていいとか、言われるけど、そんなの耐えられまへん!

はれ?わても充分、ボインちゃんに執着しておりまふ~。まふ~♡ぐふふ。わての子ども孕んでくれへんかなぁ~。


⬛︎ベアサイド

タキ嬉しそう。
みんなボインちゃんのことを、大好きみたい。良かった・・・僕も好きだよ。優しいし、美味しいし・・・。
みんな仲良く一緒がいいな・・・。

ぐぅううう~ー

ミルクジャム食べたくなっちゃった。
早く帰ってこないかな。


⬛︎フェンサイド

メリーから、諭された。
その瞳に込められた警告に頭を冷やされた。

わかっていたはずなのに・・・嫉妬に身を焦がされて関係のないタキにあたってしまった。

『タキ、すまなかった。』

近づき、謝ると、

『フェンしゃんこっちこそ無神経にえろうすんまへん。わても悪かったと思うで、堪忍したって?』

こっちが気にしないように明るくいうタキに、心が落ち着いていく。最初はうるさいやつが仲間に入ったなと思ったが、今ではタキで良かったと思う。

『タキはずごいな・・・』

そういうと、ぼわっと毛を立たせて、照れた。
そんなに毛が膨らむのかと、驚いて、笑いが込み上げてきた。

今もなお、愛おしい人は、他の男と触れ合っているというのに、俺は身をこばすような激情にかられることなく、過ごせている。仲間に、感謝だな。

主人が、ああいうスタンスなら、俺にもきっとチャンスは巡ってくるはずだ。それまでに、色々と準備をしておこう。ルークをこの手で愛せる日がきっとくることを信じて。

鍛錬し、強くなることで、できることが増える。ルークは俺の毛並みが何よりも好きだし、ブラッシングの回数も多い。触れ合える時は、積極的に行動し、意識してもらおう。俺を見たら、発情するように・・・

そう決意を新たにして、

タキに
『ありがとう』
とお礼を伝えると、何のことか分からなかったようで、首を傾げながら、おおきにと言われた。

⬛︎タキサイド

かぁ~なんやよう分からへんが、フェンしゃんにお礼を言われたでぇ。なんやなんや?目がごっつメラメラしとるやないか~。ええ男前が更に磨きがかかっとるわぁ。

よし、本来の目的である
『みなしゃ~ん、もふもふ雑談タイムしまっせ~。お題は、ずばり今話題のボインちゃんの性感帯はどこや!?っていうのどや?』

エロネタってわくわかせぇへん?しかも男同士の。
わての言葉に、ギュンと目を見開くフェンしゃん。ドキィ!これ禁句やったかいな! 

『そ、それは、是非聞きたい・・・////////』
なんや、驚かせて~。ノリノリやないかい!

『そやなぁ、じゃあわてから行きましょっか。んとなぁ、わて思うたんや。耳が弱いと思うで?この前、ペロペロ身体を舐めたんや。その時尻尾が偶然、耳に触りよってな。ひゃぁぁぁ♡♡ってごっつ甘い声で鳴いてな。ありゃ、アソコも性感帯やわぁ・・・ほな次、フェンしゃんな!』 

『お、俺か?・・・そうだなぁ。おまんこなんだが、入れてすぐの内側を舐めると、
喘ぎが凄いと思う・・・//////////』

『かぁ~!そ~なんや!それはいいこと聞いたでぇ♡ほんま、ボインちゃんエロいわぁ♡次、メリしゃん!』

『ふむ。そうだなぁ・・・1回主が脇を舐めていたとき、悶えていたか・・・もしかしてアソコも気持ちがいい場所なのかもしれないな。』

『かぁ~なんやそんなマニアックな場所。リオンしゃん、ほんま変態さんやっちゃ!
ほなら、最後ベアやで?』

『~~?タマタマ舐めると、癖になるよ?』

・・・・・・・・・

『・・・ダークホースがここにおったわァ。』

盛り上がった!


⬛︎メリーちゃん

意外とタキのおかげで白熱した。まさかあんな風に、語り合うことなぞないからな。フェンも彼らに打ち解けたようで安心した。
元気になったようなら、もう大丈夫だな。


日が暮れそうになる頃に主とルークは帰宅した。
リビングに勢ぞろいの俺たちにびっくりとしているが、ルークからは特に他の男の匂いはせずに、主の匂いしかしない。

実際に他の男と後尾したかわからないが、その潤んだ瞳と発情している匂いは、大いに自分の雄を刺激された。

やっぱり主の嫁は、魔性の男だなと思う。

そんな時、

ベアのお腹が盛大になり、主が、笑いながら、夕飯を急いで作ってくれた。

普通自分達は、各自でご飯を食べることがおおいが、今日は機嫌がいいようで、振る舞ってくれる。
色とりどりの美味しそうなご飯。デザートには、
ベアにミルクジャムがのったフルーツと、自分達には、大量に入ったミルク。

そのお椀にはいったミルクが自分の母乳とわかったようで、顔を赤く染めているルークは可愛らしかった。

こんな日常がいつまでも続けばいいなと切に思う。
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