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1章 淫らに開発される嫁
55、安らかに眠る場所
しおりを挟む無事に国王とクズエルフたちも、断罪を施行してひと段落ついた~。色々と人手不足も解消されそうだし、丁度よかった。
それに長年懸念していたあの国をやっと滅ぼす事が出来て1番うれしい。ルークを狙うやつらは、野放しにておけないからね。
うん。良かった!
さて、あとはもうひとつしたいことが。それは、墓参り。絶対あると思うから、世界樹に聞いてみようと思っている。
⬛︎ルークサイド
今日はちょっと遠出するらしくて準備に追われている。リオンから指定された服を着たけど、これでいいのかな。あまり着ない色だからちょっと不思議だ。
黒い服・・・
「お待たせ、ルーク。じゃ、行こうか。」
そして訪れた場所は、世界樹が聳え立つ場所の広報に広がる静かな場所だった。話を聞くと、ここは、普段結界が、張られているらしく人や獣たちが入れないらしい。
そんなところがあったんだ・・・
森の中を進んで行くと、小鳥たちが囀っている。小動物とかはいるんだな。可愛らしい。
リオンに手を引かれて歩くこと数十分、開けた空間にでた。
そこは暖かな陽だまりが素敵な気持ちのいい場所だった。あたり一面花が咲き誇り、風に吹かれて、目が奪われる。
その中央には、大きな石がたっており、可愛い花で作られた冠が飾られてあった。
「リオン、ここは一体・・・」
「世界樹に聞いたんだ。ルークのご両親のお墓の場所。」
「え・・・?父さんと母さんのおはか?」
「この国やリークの故郷は、墓の概念がないからね。俺の前世では、大切な人が亡くなったら、お墓というのを作って弔うんだ。
そして時々訪れてお参りをする。そんな風に死者を大切にしていた。
だから、もしかして世界樹が遺体をどこかに埋めているじゃないかって思って。
あの石の下に、ご両親の遺体が埋葬されているんだよ。」
父さん、母さんの体が・・・
突然のことで何がなんだか話がわからないが、あそこに。
リオンが俺を抱きしめて飛んだ。背中に天使の羽を羽ばたかせて・・・
降り立ったのは、石の前。
俺の胸まである立派な石。だけど温かみを感じられるような雰囲気を持っているような気がする。
石に手を当てると暖かかった。優しい太陽の光に照らされていたからか。
ここに2人は眠っているんだな。
ポロリぽろりと涙が溢れてくる。記憶にないはずの2人の顔が浮かんでくるようだ。リオンがくれたアルバム。あの優しい顔が、笑顔が。
2人を死に追いやったやつらは、処罰された。これ以上、父さんや母さんたちのような被害者はもう出ない。
父さん、母さん、やっと安らかに眠れることが出来るかな。しばらく2人に思いを馳せる。
「俺は今とっても幸せだよ。愛する人もいて、子ども達にも恵まれている。
2人にとっては、孫だな。それに曾孫までいるんだぞ?
これからも空から2人で見守っていてくれな。
俺を慈しみ、愛してくれてありがとう。」
それから、墓の前で、色々と話した。世界樹のここ、おじぃちゃんのこと、シュガー王国の王妃にまでなったことなど、色々と。
ちょっとリオンの変態なことは、流石に言えなかったが。
気がついたら、太陽が上にあがっていた。結構長いことここに居るんだな。リオンを探すと、花畑の向こうで何かしていた。翅を出して、リオンの元へ飛ぶ。やっぱり自分で飛ぶことができるって楽しいな!
ワクワクする。
リオンは、何やら苗を飢えているようだった。
それも、何本も。
「リオン、何を植えているんだ?」
声をかけると振り返って、にこりと笑う。
「ルーク、ご両親と話はもういいの?」
「ああ、本当に、感謝してる。まさか、こんなところがあるなんて驚いた・・・。世界樹に今度お礼を言いたい。それに、リオン、連れてきてくれたありがとう。」
俺の言葉に、頬を染めるリオンが、可愛い・・・。
照れながら、
「これはね、桜の木の苗なんだ。」
「サクラ?前言ってたサクラの名前の由来の木か?」
なんか前世住んでいたニホンってところでは、有名な木らしい。
「うん。そう。周りに綺麗な花畑もあるんだけど、お義父さんとお義母さんにも見て欲しくて。本当に綺麗なんだよ?」
だからか、お墓の真正面に植えてるのは。
リオンのその気持ちに、心が暖かくなる。父さん、母さん、俺の旦那様は最高な男だろ?
土を掘って、最後の苗を一緒に植えた。
土だらけになったが、久々に晴れ晴れとした気持ちになった。リオンといれば、どんな事でも乗り越えられる気がする。うん。
しかし、その数日後、そんな気持ちが揺らぐ出来事があるとは、夢にも思わなかったけどな。
そう変態が、ド変態になって、極変態になっていたことを忘れていた俺は、同じく土まみれになったリオンの頬を拭ってやって無邪気に笑っていた。
⬛︎リオンサイド
ルークが、楽しそうにお墓の前で話している。
その姿に、嬉しく思う。色々と話したいことがいっぱいあるだろうし、家族水入らずをさせないとな。
花畑の草を取ったりしながら、水をあげたりして手入れをする。そしてふと思い立った。桜の花をお義父さんとお義母さんにも見てもらいたい。
花見をして、いつか子どもたちと来たいな。
賑やかになって、みんなの笑い声が絶え間なく響き渡って、空にいるお義父さんお義母さんにもきっと届くはずだ。
世界樹と話して、是非私も見たいと言われた。
ふふ。
3本植えようか、、、父親と母親、そして子ども。次来るときは、おおきな大木になっているかも。ふふ。凄く楽しみ!
夢中になって植えてると、ルークがいつの間にか蕎麦にいて、なんの木なのか聞いてくる。
ルークの目はキラキラと輝いて、綺麗な笑顔を見せてくれた。断罪という気が思いこともあったから、その笑顔を見ると安心する。
一緒に3本目の苗を植えながら、心の中でその苗は子どもの苗なんだよっ思いながら、笑った。
ルークは笑いながら土まみれの俺をタオルで拭ってくれながら、口を綻ばせてくれる。
柔らかく優しい風が、俺たちの周りを吹いた・・・
ぐぅうううう、きゅるるるる
ぷっ、くくくくくっ!
あはっあははははっ!
俺の笑い声が、青空に響き渡った。
顔を真っ赤にして、お腹を抑えるルークに、愛おしさが込み上げる。
あまり笑いすぎると怒られるから、その前にお弁当を出そう。
あははははっ!
ぷくぅぅーーーーー!
あ、つい・・・遅かった。頬がぷっくら膨れてしまった。お弁当を慌てて出して、必死に機嫌を取った。なかなか機嫌がなおらず、ルークが好きなデザートをアーンして食べさせながら、ひたすらよいしょしたら、なんとか食べ終わるころには、笑ってくれた。
実は、途中から機嫌をなおしてたが、頑張って怒っている顔をしてたんだって。俺の必死そうな顔が面白かったと、笑いながらそう言われると、今度はこっちが、面白くなくて。
笑うルークの唇を奪ってやった♡♡♡
⬛︎世界樹サイド
私の愛し子よ。そなたの子どもは、幸せそうに笑っている・・・。それが何よりも私も嬉しい。
サクラという木は、初めて聞いたが、とても美しいそうだ。
早くその花が咲き、花見というのをみんなでしたいものだな。
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