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1章 淫らに開発される嫁

77、神殿へ行こう!

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そんな健全ではない生活を過ごしてたある日、
世界樹からテレパシーが届いた・・・。
大丈夫か?と、・・・その瞬間ハッとした。
俺は、何をしてた?

目の前にはルーク・・・散々貪った。
アヘ顔を晒してビクビクと体を震わせて・・・結合部からは大量の精液が泡立って溢れてる。

エリクサーを飲ませて夜通し抱き潰した・・・

顔は既に色んな体液で濡れてて、薄紫の瞳は光を宿しておらず虚ろになっている・・・。

ゾッとした。獣のようなセックス・・・
ルークも、求めてくれて、段々と抑制が効かなくなった。
こんな蹂躙したかのような有様・・・。


やっぱり何かが起こっている・・・。俺たちの身に!


⚫️神殿

あれからすぐにエリクサーをルークに飲ませて、神殿に来た!みっちゃんに、助けを求めに・・・!
すぐさま、みっちゃんが出てきてくれて、俺たちの有様にびっくりしていた。

ひとまずお風呂へ入りなさいと言われ、いつもの部屋の風呂に入る。ルークは、まだ目を覚まさない。丁寧にこびり付いた体液を洗い落としながら、キレイにしていく。
髪の毛も、絡まって、どれほどの間セックスをしていたのか・・・。

全てさっぱりさせると、少し安心した。力を込めたら壊れそうな感じがして、そっと抱きしめる。
しばらくすると、ルークが目を覚ました。ルークは、獣のように交わり続けた記憶へ無かった・・・。この時ばかりは、心の底からホッとした。あんな、虚ろな瞳は、2度と見たくない・・・!



服を着て、さあ、みっちゃんの部屋に向かおうとした時に、ルークのお腹が鳴った。
・・・・・・。暫し無言となるが、再度豪快な音が響き渡る・・・。
顔を真っ赤に染まるルークを見ながら、食べないでセックスしていたんだな、俺たち・・・。

そう思うと、無言でキッチンに向かった。食材は全て揃っているから、作り始める。マジックバック内のご飯類は全て無くなっていた。あんなに沢山あったのに・・・。うん。どれだけ、爛れた生活をしていたのか考えるのは、よそう。

料理が終盤にはいると、ルークのお腹は更に鳴った。その音に、思わず笑いが零れる。
ヨダレを垂らさん勢いで、目の前のご飯を見つめるルークに、召し上がれと言うと、ガツガツ食べ始めた。

その豪快な食べっぷりに笑って、俺も食べ始める。

美味しそうに食べるルークの顔をみると、張り詰めていた緊張が、ほぐれていく気がした。


⚫️みっちゃんの部屋

相変わらず個性的な部屋。

「あら、落ち着いたわね。良かったわ~。さっきまでの顔、本当にヤバかったわよ?顔面蒼白で、ゾンビみたいで!」
そう明るく言ってくれるみっちゃんに、少し笑った。いつもと変わらない対応なのが、安心する。

いつもの椅子に腰掛けると、早速みっちゃんから、
「さぁ、聞かせて?何が起こったの?」
真剣な顔をして、そう言われる。その言葉に、ルークの手を握りながら話した。

みっちゃんにここ最近の違和感を・・・
○ルークが夜、魘されること
○そして俺がそれを不審に思わないこと
○記憶に穴が空いていて、気がついたらルークとセックスをしていること。しかもそれが、過激なものになって行っていること

色々あるけど、大切なのはこれかな?
それを具体例を上げながら説明すると、ルークは顔を真っ青にしていた。握っている手が震えている・・・。

自分の事なのに、身に覚えがないことを・・・。最初は夢見が悪いことを認識していたのに、ね。

それは恐らくそう仕向けられていたから・・・。
考えたくはないが、発端はきっとリクなのだろう。


「・・・現状は分かったわ。
結果から言うわね。リオンが思ってる通り、バイパスが弄られてるわ。
リクが体験したことを夢として共有するように。

きっと女型のサキュバスに教えてもらったのね・・・。
知らないから気にしてもなかったけど・・・まさかサキュバスに出会うなんてね。」

やはり、そうか・・・。
時々ルークも瞳がピンク色に染まる時があったから・・・。しかし何のために?

「みっちゃん・・・。なんであの子は、俺に・・・」
ルークの手を力強く握った。顔を真っ青にしながら、聞く姿に心を締め付けられる。

「・・・分からないわ。
でも、バイパスは今すぐ切った方がいいわ。何が目的か分からないけど。・・・まぁ、ワタシの予想なら・・・」
みっちゃんにしては珍しく、濁しながら言う。

「ーーっ!
みっちゃん!教えてくれ!あの子は、あの子は、なにを思って!!」

「みっちゃん俺からもお願い・・・。
あの子は何を考えてるんだ?俺たちにはあの子の考えが分からない・・・。親なのに情けない・・・。」

みっちゃんは俺たちを見てから、小さくため息を吐くと、紅茶を1口飲んだ。それから、目をつぶり考えてから、

「これはあくまでワタシの想像よ?
・・・多分羨ましいのよ。あなた達が・・・。

自分はサキュバスとして否応がなく精気が必要。好きでもない人とのセックスをしないと生きられない。
まだ好きな人が入ればいいわ・・・。あと割り切って仕舞えばいいのだけど。

あの子はそれが出来ないのね。愛し合ってる両親を見てるから・・・」

「「・・・・・・」」

「だから・・・自分でも分からないと思うわよ?
サキュバスの血、宿命、奔放、快楽、そして、飢え・・・。

全てがあの子の心を蝕む・・・。

早く見つけたいのかもね。ルークを使ってでも、自分が好きな人を・・・。愛する人を・・・。

あと、だからといって同情はダメよ。あなた達は、あの子とは違うのだから。」
そう最後に諌めるように付け加える。

「そうは言っても・・・もしそれが本当ならあの子の切なそうな、悲しそうな顔にも納得はいく。俺はルークが居たから・・・。」

「あの子には誰もいない・・・」

「だ、か、らぁぁ!

そんな顔をしないの!このままでいいはずはないわ!!あなた達はワタシの眷属なのよ!?そんなんでどうするの!

まずは、しばらくここに居なさい!ここならサキュバスの力も届かないし、その間対策考えればいいわ!分かった!?」

プンプンと身体をクネクネさせながら、怒られた。

確かにここなら思考がクリアになっている。

「みっちゃん、あともうひとつ・・・。なんで俺思考が鈍くなってたんだ?
ルークの異変に気がついていたのに、なんでみっちゃんに相談しなかったんだろう?」

「う~~ん・・・。それなのよねぇ・・・なんでかしら?バイパスが繋がってないリオンにねぇ。

特にワタシも鑑定してみても何も無いし・・・。
でもあなたは天使だから世界樹の声で正気に戻ったのね・・・。
何らかの影響を受けてたのは、間違いないわ。
何かおかしな事があったらすぐ報告!わかった?」

「「はい」」

「はい、よろしい!じゃあ、紅茶入れ直すわ!ちゃんと栄養を取って、休息すること!しばらくエッチは禁止だから!」

えっ?!マジで?俺、ルークに触れないの?せっかく時間を気にせず愛せるのに?!

「え??それ、拷問なんだけど・・・!」
俺の言葉にみっちゃんが、
「散々したのでしょう?!」
って言うけど、
「いや、そうなんだけど、あの時記憶が曖昧で・・・

だから今意識がハッキリしてるから、思う存分愛し合いたいというか・・・」
もごもごしながら、言う。

チラッとルークを見ると、真っ赤にしてて、男前な顔を・・・♡可愛い♡萌え・・・え?期待してる?

「ば、ばかぁ・・・!」
ドキュン!

心臓に刺さった・・・!こんなメスのような顔をして、ま、マジで襲っちゃダメなの?!!
ズボンの中、勃起してるんだけど・・・!
まじかァぁあ・・・!テーブルに突っ伏した・・・。

「はいはいはい・・・!イチャイチャは、そこまでよ!
あんたたち、サキュバスの精力に染まってるから後で聖域で清めてらっしゃい!
しっかり浸かること!絶対セックスしちゃだめよ!」

ううううっ、頭に入ってこない・・・。こんなエロエロな顔をしているのに、愛し合えないなんて・・・ううぅ。

「はぁぁぁぁあ・・・そんな顔をしなぁい!
しょうがないわね!キスまで許可するわ!!全く・・・その代わり毎日聖域だからね!」

ガバッと起き上がった!うん!キスだけでも・・・

じゃっ、早速!

「ちょっと、待ったァあああ!こら!盛るんじゃない!

しっかりと考えなさい。どうすればいいのか、きっと正解はないわ。
だからこそ、あなた達が、父親と母親であるあなた達が自分たちが考える最善と思える方法でしっかりあの子を助けてやりなさい。それが決まるまで、ここにいていいから。」

「うん。ありがとうみっちゃん!」

「本当に助かった・・・。俺、覚えてなかったけど、うっすらと、リクが助けてって言ってた気がした。好きであんなことをしているのでは、ないと思う。
俺たちの大切な息子だからな・・・。うん、助けないとな。みっちゃんありがとう!」

「ふん。いい顔になったわね。・・・今度でいいからBBQしたいわ!」
顔をツンとさせて、願い事を口にしたみっちゃんに、2人で笑った。



みっちゃんの部屋を出ると
ルークが、はぁぁぁぁと盛大にため息をついた。

「俺・・・親なのに、分かって上げれなかった・・・」
廊下にしゃがみこんで落ち込んでいる。

「俺だってそうだよ。リクと別れる時、おかしいって思ったんだ・・・。
ルークを見る目が、ピンク色に光った気がして。
あの時バイパスを弄ったのだと思う。もっと早くに気がついて入れば・・・ゴメン、ルーク」
そう言って、俯いた俺の顔を、

グイッてルークの向きにさせられた。いつの間に立ち上がったんだ?

「そんな事ない!リオンがいてくれて・・・本当に良かった!気がついてくれてありがとう・・・。」

ポタポタと涙を流しながら、そういうルークを抱きしめる。

「世界樹が声をかけてくれたから、正気に戻った・・・。全て解決したら、お礼をしようね。」

「ああ・・・必ず。絶対にリクを助けるぞ!まずは、聖域に行くか。」
ルークの声に力が宿った。そうだね、こんなところでクヨクヨしていたら、ダメだよね。うん。

「うん、ルークありがと!はい!」
手を差し伸べると、キョトンとしてから、大きな手で握ってくれる。冷たい手ではなく、温もりを感じられる優しい手。それに安心すると、転移した。

目を開けると、荘厳たる扉。

聖域の扉を開けると、壮大な空間が広がってる。あの時と同じ・・・。あの時は進化したばかりで、ルークと愛し合えると嬉しい気持ちでいっぱいだったけど、あの時とは違う・・・。

今度は、身体と心を清めるため。

息子から受けたサキュバスの力を浄化する。

今思えば、ここで4つ子を受精した時、最後の精子・・・ピンク色だった。

ラピと同じように、サキュバス化(擬態)、サキュバスの申し子・・・。アレらが関係してるのだろうな。スキルが影響するのはラピで分かってるから。ただのスキルが、影響するなんて・・・。


ギュッ・・・。あ、ルーク。
「リオン、行こう。」
考え込んだ俺を心配している。不安な顔にさせてしまった・・・安心させるように、握り返した。

まずは聖水に浸ろう。

ルークと手を繋いで、足から入ると、ひんやり冷たくて、気持ちがいい・・・。

ルークを見ると、少し震えてる・・・。ルークの手をギュッと握って誘う。
「おいで、ルーク・・・。がんばって」
負けないで、サキュバスに!

俺の顔を見ると、ルークの瞳に力が宿る。うん、頑張れ!俺がついている!ギュッと握りしめる。

歩幅は小さい1歩ずつ、聖水の泉にむかって進む。
近づくにつれて、身体の震えが大きくなり、冷や汗が出ている・・・。泣きそうに顔を歪めるけど、グッと踏ん張って、また1歩俺に近づく。


そうして、俺の前にくると、
「ははっ・・・勝ったぞ・・・リオン。
頭がスッキリする・・・。久しぶりにリオンの顔を見た気するな!」
晴れ晴れした顔で、そう言った。

俺よりサキュバスの力を持っているルークの方が、辛かっただろうに、耐え抜いたルークに、涙が止まらない。辛いのは、ルークなのに・・・。


「愛してるルーク。ぐすっ、ごめんね。泣いて。何があっても手放さないから・・・!絶対に!」
泣きながら、ルークを抱きしめる。

「・・・俺も愛してる。他は要らない、
リオンだけだ。俺に必要なのは・・・。俺も離さないから・・・絶対に!」
お互い、誓い合う。この聖域に・・・。そうすることで、正体不明な何かに抗おうとしていたと思う。


滝から聖水が降り注ぐ音を聞きながら、そっとキスをした。導かれるように、滝の方に行くと、水飛沫を浴びる。
うううっ、プラチナの髪が濡れて、首筋に張り付いてる姿、めっちゃ、エロい・・・!
薄手の服を着ているから、ぷっくりしている突起が、丸わかり!なんで、こういう時に限って白なの~~!
色が、透けて見えて、俺の股間もっこりしちゃった!

うううっ!


「プハッ!リオン・・・その顔!やばいな。
我慢してるの丸わかり!あははっあははは!好きだぞ、その顔も♡」
なんとか、性欲を押さえ込もうとしてるのに!ううっ、いつもなら襲っているのに、襲えないって辛すぎる!


むぅ・・・!
無邪気に笑うルークに、頬を膨らませると、指でツンツンされた!
プクゥ~~~!

あははははは・・・!聖域に、ルークの笑い声が響き渡る。
それにつられて、ついに俺も笑った。
こんなに笑うのは久しぶりな気がする・・・。



「ルーク、リクを救おうね!」

「ああ!!絶対に、俺らの可愛い息子を・・・!」

そのためにも、今はしっかりと聖水に浸って、サキュバスの力を浄化していく!

ううううっ!でも、セックス出来ないなんて、本当に拷問だよ~~~!甘美な味を、散々知った今では、禁欲なんて・・・ううっ泣くっ。ミルク飲んじゃダメ?テレパシーで、みっちゃんに聞くけど、答えは無情だった・・・。


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