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1章 淫らに開発される嫁
75、ある男とある女の秘密の邂逅
しおりを挟むある暗い空間かあった。
そこは真っ暗闇で辺りには何一つ光はない。
ただ、深淵なる闇がとこまでも続く・・・
人が紛れ込んだら、発狂しそうなぐらいの空気と深い闇・・・
その常闇に、男の声が響く。
《久しいな・・・》
その声はとても・・・不思議な声をしていた。
若い男のようであり、年をとった紳士のような声もして・・・とても心惹かれる声をしている。
性に興味を持った女なら、全てを虜にするような・・・
処女すら、声だけで孕ませてしまいそうなそんな声。
その声に呼応するように、新たな声が聞こえた・・・。
《久しぶりね》
その声は、女のようだが、こちらも不思議な声。
少女のように幼い声のような、でも年齢を重ねて熟した女の声にも聞こえる・・・。
その声だけで男は勃起し、その声の持ち主に夢中になるだろう・・・。
そんな魔性な声を2人はしていた・・・。
2人は久しぶりに会ったようで、しばらく楽しく会話に花を咲かせている。そう、たわいのない話・・・
悠久の時を生きる2人にとって、暇つぶしの会話。
そして、
ある声かけによって、その空間が、妖しく蠢き始める。
《面白いことになったな》
その男の言葉に、女の声からは、艶めいた笑い声が響いた。
《ふふふふふ♡》
その声は、艶やかな笑い声のように聞こえるし、生娘のような、涼やかな笑い声にも聞こえた。本当に不思議な声。魅了されてしまう・・・。
どちらにせよ、その声はとても楽しそうだった。
《くすくす》
まだ、女の笑い声は止まらない。
男は、その笑い声を楽しそうに聞いており、男からも、かすかに笑い声が聞こえた。
《くっくっくっ》
《あなたも、楽しそうにしているから嬉しいわ~♡》
女の笑い声は、まだ止まらないが、そう返した。
《またこうやって会うことになろうとは・・・不思議なものだ。》
《そうね・・・でも、あなたが先に仕掛けたのでしょう?私、あなたの気配で起きたのよ?》
《まさか・・・。
これは彼が、選び取ったのだよ・・・。偶然にも。
そして・・・それに君も参加した。
いや、欲深きこの男が、それもまた選んだ・・・》
《ふふ、そうね♪あの子は・・・私たちを選び、そして、私たちは、あの子たちを選んだ♡
だからこそ、楽しいの!もしかして、私たち・・・。
・・・・・・ふふっ
・・・まだ楽しみましょう♡久しぶりに・・・出会ったのだから♡》
女は途中で言うのを辞めたが、男には何を言おうとしたかはしっかり分かっていた。それは、男にとっても同じことだったから・・・。
《・・・ふっ、そうだな。
こちらのほうは任せておいてくれ。しかし今バレると、動きにくくなるからな。
・・・まったく忌々しいものだな、×××という存在は。》
男は誰かを警戒しているようだったが、女は、
《あら、大丈夫よぉ♡
力をセーブさえしておけば・・・活動は出来るわ♡だって・・・ねえ♡
でも。そうねぇ・・・。今バレると全部水の泡になってしまうから、大人しくしておきましょう♡
まだまだこれからが楽しいのだから♡♡》
悠久の時を生きるものにとっては、少しの時間など気にしない・・・。それよりも、いかに愉しく遊べるか、それに2人にとって、今回の遊びは今までとは、異なりとても特別な事。
自分たちの〇〇が、かかっているのだから・・・
《そうたな・・・。焦ることは無い・・・。
確実にアレを成すためにはな。
まぁ、それまで、俺たちの遊びに精々付き合ってもらおう。》
《あははははははははははは!》
《ふふふふふ♡》
その笑い声は深淵たる闇の中に、響き・・・そして消えていった・・・。
そこに広がるのは、深淵なる闇・・・。人が決して立ち入れることが出来ない特別な場所・・・。
⚫️謎の男サイド
ふふ、本当に楽しみだ。このような面白いことになるとは、予想もしていなかったな。
まさか、あちらに行き、帰ってこないつもりだったが。・・・またここに帰ってくることになるとは。
ふと力の残滓を感じて、探ってみると、まさかあのようなことに遭遇するとはな。暇つぶしに覗いてみなければ、今も分からなかっただろう。
最初彼らを見た時は、逆じゃないかと思ったものだが。
そこから、興味を惹かれたのは、必然とも言える。
それに、私の力を自ら選びとったのは、リオンお前だ。
数多く存在するものの中から、アレを手に入れたのだから・・・。
ふはははははは!
しかも、彼女すら、目覚めさせるとはな!
これからのことが、もっと楽しみになった。なかなかないのだぞ?彼女と協力するというのは・・・。
それもこれも、お前たちを手に入れるため。私たちの???のため・・・
ははっ
もっと楽しもう、お前も悠久の時を生きる身になったのだから・・・
⚫️謎の女サイド
あはっ、まさか、また彼に出会うなんてね♪
眠ってた私を、懐かしい気配を感じて目を覚めると・・・ふふっ・・・驚いたわ♡
彼の気配を纏った可愛らしい男の子が、居たのだから。
本当に可憐で可愛しい子。一目で気に入ったわ。だって魂の輝きがとても私好みなんでもの♡
でも、既に彼のものになってたから、諦めるしか無かったわ・・・。
でもその代わり、とっても素晴らしい子が手に入ったから、私は満足してる♡
最初は、趣味じゃないわって、思ってたけど・・・。あの子は凄いわね。このような顔立ちと体格の男性を、ここまで育て上げたのだから♡
今では、この子で、良かったと心の底から思うわ。
ふふふ♡私、あなたに決めたわ♡私の眷属が、他にも沢山いるのに・・・、私はあなたを選ぶ♡♡
そ~ねぇ♪その代わり、アレはあなたの愛しているリオンにしてあげるわ♡
ふふふ。本当に楽しみ♡
これから、もっと、楽しくなるわ・・・はやく育って♡もっと、もっと淫らな心と身体に♪
2人の邂逅により、物事は着実に進み出す・・・。リオンとルークは、逃れようのない闇に、包まれようとしていた。
それに気が付き、抗おうとしても、既に手遅れ・・・。
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