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50、俺はとっても幸せ。世界一幸せ者!
しおりを挟む2人っきりなってドキドキする
ルークも心なしかソワソワしている。
「リオンはお母さん似なんだな。」
「うん、そーだよ。弟はお父さんに似てて、妹は母さんかな。最近末っ子が生まれたけど、実はまだ会えてないんだ。」
「兄弟多いんだな。エルフって子ども生まれにくいって聞くけど。」
そこ疑問に思うよね?
ふふっ
今は何もいわない、、、。
ちょとずつ笑顔が増えてくる。ルークの笑顔はやっぱりすごく可愛い。ちょっと強面の顔だけど、笑うと少し幼くなる。雰囲気も可愛らしいものになる。今まで気を張り詰めてたんだなぁ。
隣国を出国してから緊張が取れたんだろう。
もっとルークのいろんな表情を見てみたい。
「ルーク明日には俺が生まれた村に到着する予定。
父さんが村はずれに家を用意してくれたみたい。そこに住んで、まずは身体を休めよう。回復したら、少しずつ鍛錬を行って身体を元に戻そうか。だいぶ筋力落ちたんでしょ?」
そういうと。少し困ったように、、、
「いいのか?世話になって。こんなにもよくしてくれて、、、。俺もともとは孤児なんだ。先代の騎士団長に拾ってもらって鍛えてくれた。その恩返しもあって、、、騎士団長引き受けたんだ。国王が逝去して。息子が国王を継いだら、周辺諸国に圧力をかけたり、小競り合いが絶えなくなった。何とか、しようと思ったけど、、、
感謝してる。色々と奔走してくれて、、、」
ちょっと寂しそう。そんな顔は見たくないな。
「ルーク!何言ってんの、まだ終わってはないんだよ。俺はルークが1番大事。ルーク以外はどうなってもいいんだ。今回国王たちをなんとかしようと思ってるのは、ルークを傷つけたからだ。俺はあの国の、人たちがどうなろうと知らない。ルークだけが幸せならそれでいい。」
ルークはおどろいたようで、
「な!!!!」
「だってそうでしょう。一生懸命頑張ってきたルークが汚名を着せられて、、、街の人たち、助けてくれなかったんでしょう?騎士団のひとたちもルークを助けなかった。そんな人たちはどうなってもいいよ。」
「ちがう!街の人たちも、騎士団のやつらも、いつも笑顔で話しかけてくれて、時にこれを食べて果物をもらったり、他の団員からは子どもに、泣かれてる俺を見て笑いながら助けてくれたり、、、すごく大切な人たちだ。守りたい人たちだ!今回もいろいろ抗議してくれてたんだ、、、」
ふふっ!
「じゃあ、ルーク何をするの?」
「世話になって申し訳ないが、体調を戻し、隣国に帰り、そして俺の手で国王を王位からひきずりおろす!いい国になるよう、次の王が立つまで見守りたい、、、」
そう、決意し、力強い目をして俺をみた。
「わかったよ。微力ながら俺も一緒に手伝わさせて。ルーク、やっといい顔になったね。その顔好き!大好き!
ねぇ、、、、ルーク、、、全て終わったら、
俺のお嫁さんになってください!」
しばらく沈黙が続く、、、本当はこのタイミングでする予定はなかったんだ。もっと仲良くなってから、、、関係を深めてからと思ってたんだけど。ルークの決意した顔をみると、焦ってしまった。他の人に奪われるんじゃないかって、、、、すごい、こわい、、、ルーク、、、、
すると、
ルークは呆気にとられた顔をしていたが、
突然大笑いした。
「ははははーーー!ふっ、悪い笑って、お前ぶれないなー。こんなごつい男じゃなくてリオンならよりどりみどりだろうに、、、ふふ」
「違う!他の人なんて関係ない!俺にはルークしかいないんだ!ずっとずっと探していた。俺だけの花嫁、、、。いつもこの印をみて、今どうしてるだろうか?笑ってるだろか、悲しんでいないか、毎日考えてた。神様からあそこでルークがとらわれているって聞いてすごくすごく心配した。
間に合わなかったらどうしようってすごい怖かったよ。間に合ったとき、ほんとに嬉しかった。俺にはルークしかいない。お願い。俺のお嫁さんになってください。結婚してください!」
、、、。しばらくルークは俯いていた。
小さい声で、
「よろしくお願いします」
と、、、、。
顔を真っ赤にして、、、。
/////////////////っ!!!
一気に俺は顔が沸騰したようになって、、、
何か言おうとするけど、言葉にならない!!!
どんどん涙が溢れてきて、いろんな感情が俺の中にいっぱいいっぱい渦巻く。幸せ、喜び、歓喜、、、、言い表せない!!
とっても、嬉しい!前世から会いたかった、愛し合いたかった人から結婚の承諾をもらった!!
まだ会ってから間もないから多分愛情はそこまでないとおもう。
でも受け入れてくれた!愛はこれからどんどん大きくすればいいんだよ!ルーク、微笑んでくれてる。
ルーク愛してる、大切にするよ!
いっぱい家族つくろうね!
へへっ
すごくすごく俺は、幸せ者だ!世界中、どこにも俺よりこんなに幸せな人はいない!
うぅ、うぅ、って泣いてしまう。
ルークが笑って抱きしめてくれる。なおさら涙が止まらなくなってしまった。
泣きながら、
「るーくぅ、幸せになろうね。大切にする、、、」
「俺も大切にする、まだ愛してるとは言えないけど、いつかな、、、」
「うん。楽しみに待ってる」
しばらく抱き合っていた。
――――――――――
あれからしばらく抱き合ってお互いに照れくさくなった。
そうこうしているうちに、外は暗くなった。
夕ご飯もたべたし、
さ、お風呂だ!
嬉しそうにルークに
「お風呂入ろう!」と、
笑顔で言うと、ぎょっとしたような顔で抵抗された。
「お願いっ」
可愛い顔してうるうるすると、目をそわそわさせて、言い訳を探そうとしている。
ルーク、俺の顔に、弱い。かなり弱い。ふふっ、もう少しで攻めたら、落ちる!
「ね?だめ?プロポーズ受けてくれてとても、嬉しいから離れなくないの。ねっ」
と、首をかしげた。
ルークは顔、タコみたいに真っ赤にして頷いた。
やりぃー!
なんていうか、ルーク、純情だよな?神様には女性とチョメチョメしていいって許可出してたんだけどなぁ。押しにも弱いし、もしかして、童貞???
童貞だったら嬉しいな♪
さぁて、プロポーズも受けてくれたし、愛し合いますかー❤︎
応援ありがとうございます!
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