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ep.5
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「このヒクヒクと物欲しそうにしている場所に指を入れるよ」
「んんっ」
既に濡れそぼった蜜口に、オリヴェルさまの指が二本沈められる。
異物感に息を張り詰めるも、上にある敏感な蕾を舐められてしまえば、少しも気にならなくなった。
「っふ、中が締まった。ここが気持ちいいかな?」
「っひゃ、そこぉ……! っ、きもち、いい……っ! んあぁっ」
執拗にお腹側を指で擦られると、敏感な蕾と繋がって気持ちいい場所があり、そのたび指をきつく締めてしまう。
「……ひんっ、だめぇ、また……っ」
「うん、達していいよ」
「あ、あぁ……っっ」
激しい快感と共に、目の前に白い光が飛んで、また達してしまったのだと察する。
中が収縮して、気持ちいい痙攣が止まらない。
「っ、やぁ……達してる、達してるからぁ……!」
絶頂の最中、外からの刺激と、中からの刺激が続けられて、辛いくらいの快楽に涙が溢れる。
「ああっ! また、来ちゃうぅ……っ」
そして気持ちいいのが下がりきらず、連続して白い光が飛んだ。
自分の身体がこんなに気持ちよくなれるだなんて、今まで知らなかった。
「は、あ……。とても、すごかった、です……」
「エイラ、蕩けて可愛い……」
そう言うオリヴェルさまの空色の瞳も蕩けている。
呼吸が整わないまま、ぼうっと余韻に浸っていると、彼が私から少し離れてズボンを脱ぎ始めた。
「オリヴェル、さま……?」
様子を伺っていると目を塞がれ、気がついたら、何か熱くて硬いものが蜜口にあてがわれた。
――これは、オリヴェルさまの昂り……? こんなにも大きくて凶暴そうなモノが、隠れていただなんて……っ。
「これはエイラが好きだと思うから、君に反応して硬くなっているんだよ」
「そう、なのですね……っ!」
オリヴェルさまは、私に愛を思い知らせてくださると言った。
「挿れるよ」
オリヴェルさまの昂りが、徐々に私の中へ沈んでいく。
先ほどの指とは比べものにならないくらいの圧迫感に襲われるけれど、もしかしてこれがお腹の奥の疼きを解してくれるのではと期待も込み上げてくる。
「ん、ああっ」
「愛してるよ、エイラ。愛しているんだ」
胸を揉みしだかれ先端を弾かれた瞬間、オリヴェルさまが一気にググッと奥に入りこんだ。
何かが裂けるような痛みが滲むけれど、二人が一つになることで、オリヴェルさまの愛を受け入れられた気がした。
「これでエイラは私のだね」
そう言うオリヴェルさまは、心酔したようなうっとりとした笑顔を浮かべていた。
彼の視線の先を追ってみると、私の下腹を見ているようで。
――そこにはなぜか、紋様が浮かび上がっていた。
「あれ、これは……?」
今この状況も忘れて、戸惑って問いかけると、オリヴェルさまが嬉しそうに答えてくれる。
「愛を捧げると言っただろう? 公爵家の人間は竜の血が混ざっていてね。初めて交尾した人と結ばれた時、相手につがいの印を刻めるんだ」
「え……!? なっ」
驚く私の気持ちも知らずに「ほら私の下腹部にも印があるだろう?」と嬉しそうに囁くオリヴェルさま。
確かにオリヴェルさまの下腹部にも私と同じ紋様が浮かび上がっている。
「――これで私たちは、一生互いとしかできないようになった」
「っ」
それってつまり、私と結婚するしか公爵家の跡継ぎを残せないと言うこと……?
「そ、そんな……」
「まぁ元々、エイラ以外の女性には興味無いけどね」
公爵という地位にいるオリヴェルさまは、やはり只者ではない。
ただの小娘である私は、まんまと愛の罠に嵌ってしまったようだ。
「愛しているよ。これで少しは私の愛を分かってもらえたかな?」
思いもよらないオリヴェルさまの重すぎる愛に、眩暈こそするが、仄暗い喜びでいっぱいになっていく。
ここまでしてくださるのならば、きっと飽きて捨てられるようなことはないのだろう。でも、私は臆病だから言葉で確認してしまう。
「それは私だけを一生愛してくださるのだと受け取ってもいいのですか?」
「もちろんだ」
――ああ、生きていてよかった。
今までの苦しみがすべて、オリヴェルさまに愛されるための対価であったというのなら納得もいく。
「ありがとうございます。オリヴェルさまに愛されていることを理解しました。私も、愛しております……」
「っ夢みたいだ、ありがとう。嬉しい」
上から包みこまれるように抱きしめられる。そしてまるで永遠の愛を誓うかのようにくちづけを。
しばらくキスを堪能していると、中の痛みは緩和されて、お腹の奥が再び疼いてきた。
「……オリヴェルさま、わたし……っ」
「うん、俺も限界だ。動かすよ」
ゆっくり腰を引いて、奥に打ち込まれる。その度に、甘い痺れが広がっていき、オリヴェルさまの愛に溺れていく。
「あっ、きもち……いい……」
「私もだよ。君の中とろとろで、なのにきつく締めてくるからすぐに出そうだ……」
快感に表情を歪めているオリヴェルさまは、色っぽくて堪らない。
こんな表情を引き出しているのが自分だという事実に、胸の奥がぎゅっと苦しくなるほど幸福を覚えた。
「笑顔を浮かべて可愛いけど、随分余裕そうだね? 私の愛はこんなものではないよ」
「え? ひゃあ、やぁっ……そこ、だめぇ……っ!」
喜びに浸っていたら、オリヴェルさまの身体が起き上がり、彼の親指が私の敏感な蕾を押し潰す。
その間も抽挿は止まらず、快感が高まっていく。
「や、ああっ……おかしく、なっちゃ……ひ、んっっ」
しまいには胸の先端も反対の手で摘まれ、もう片方はくちづけられて舐め吸われた。
目の前には白い光が無数に飛び、絶頂を知らせる。
「ひゃ、ああっ……もぅ、来てるからぁ……っっ」
私は複数の快感に呑まれ、オリヴェルさまをひときわ強く締め付ける。
するとなぜか両手で腰を抑えられて、抽挿がもっと激しいものになった。
「ふ、ああっ……っだめぇ……オリ、ヴェルさまぁ……!」
「ああ、可愛い。私もそろそろ達しそうだ」
そう言ったオリヴェルさまは、抜けてしまいそうなほど腰を引いて、思い切り奥に突いた。
「~~~あああっっ」
その瞬間、今までで一番強い快感に襲われ、絶頂を迎え降下していたというのに、再び登り詰めてまた達した。
そして奥の奥に熱い液が注ぎこまれて、余波に悶える。
しばらく繋がったまま、瞼を閉じて浸っていると、額に頬に唇に、くちづけが降ってくる。
するとあることに気がついて、瞼を開け、まだ呼吸も乱れているけれど声を出した。
「はあ、はあ……オリヴェルさまぁ。おかしいです、わた、し……」
「もっとしたくなっちゃった?」
「は、い……っ」
「んんっ」
既に濡れそぼった蜜口に、オリヴェルさまの指が二本沈められる。
異物感に息を張り詰めるも、上にある敏感な蕾を舐められてしまえば、少しも気にならなくなった。
「っふ、中が締まった。ここが気持ちいいかな?」
「っひゃ、そこぉ……! っ、きもち、いい……っ! んあぁっ」
執拗にお腹側を指で擦られると、敏感な蕾と繋がって気持ちいい場所があり、そのたび指をきつく締めてしまう。
「……ひんっ、だめぇ、また……っ」
「うん、達していいよ」
「あ、あぁ……っっ」
激しい快感と共に、目の前に白い光が飛んで、また達してしまったのだと察する。
中が収縮して、気持ちいい痙攣が止まらない。
「っ、やぁ……達してる、達してるからぁ……!」
絶頂の最中、外からの刺激と、中からの刺激が続けられて、辛いくらいの快楽に涙が溢れる。
「ああっ! また、来ちゃうぅ……っ」
そして気持ちいいのが下がりきらず、連続して白い光が飛んだ。
自分の身体がこんなに気持ちよくなれるだなんて、今まで知らなかった。
「は、あ……。とても、すごかった、です……」
「エイラ、蕩けて可愛い……」
そう言うオリヴェルさまの空色の瞳も蕩けている。
呼吸が整わないまま、ぼうっと余韻に浸っていると、彼が私から少し離れてズボンを脱ぎ始めた。
「オリヴェル、さま……?」
様子を伺っていると目を塞がれ、気がついたら、何か熱くて硬いものが蜜口にあてがわれた。
――これは、オリヴェルさまの昂り……? こんなにも大きくて凶暴そうなモノが、隠れていただなんて……っ。
「これはエイラが好きだと思うから、君に反応して硬くなっているんだよ」
「そう、なのですね……っ!」
オリヴェルさまは、私に愛を思い知らせてくださると言った。
「挿れるよ」
オリヴェルさまの昂りが、徐々に私の中へ沈んでいく。
先ほどの指とは比べものにならないくらいの圧迫感に襲われるけれど、もしかしてこれがお腹の奥の疼きを解してくれるのではと期待も込み上げてくる。
「ん、ああっ」
「愛してるよ、エイラ。愛しているんだ」
胸を揉みしだかれ先端を弾かれた瞬間、オリヴェルさまが一気にググッと奥に入りこんだ。
何かが裂けるような痛みが滲むけれど、二人が一つになることで、オリヴェルさまの愛を受け入れられた気がした。
「これでエイラは私のだね」
そう言うオリヴェルさまは、心酔したようなうっとりとした笑顔を浮かべていた。
彼の視線の先を追ってみると、私の下腹を見ているようで。
――そこにはなぜか、紋様が浮かび上がっていた。
「あれ、これは……?」
今この状況も忘れて、戸惑って問いかけると、オリヴェルさまが嬉しそうに答えてくれる。
「愛を捧げると言っただろう? 公爵家の人間は竜の血が混ざっていてね。初めて交尾した人と結ばれた時、相手につがいの印を刻めるんだ」
「え……!? なっ」
驚く私の気持ちも知らずに「ほら私の下腹部にも印があるだろう?」と嬉しそうに囁くオリヴェルさま。
確かにオリヴェルさまの下腹部にも私と同じ紋様が浮かび上がっている。
「――これで私たちは、一生互いとしかできないようになった」
「っ」
それってつまり、私と結婚するしか公爵家の跡継ぎを残せないと言うこと……?
「そ、そんな……」
「まぁ元々、エイラ以外の女性には興味無いけどね」
公爵という地位にいるオリヴェルさまは、やはり只者ではない。
ただの小娘である私は、まんまと愛の罠に嵌ってしまったようだ。
「愛しているよ。これで少しは私の愛を分かってもらえたかな?」
思いもよらないオリヴェルさまの重すぎる愛に、眩暈こそするが、仄暗い喜びでいっぱいになっていく。
ここまでしてくださるのならば、きっと飽きて捨てられるようなことはないのだろう。でも、私は臆病だから言葉で確認してしまう。
「それは私だけを一生愛してくださるのだと受け取ってもいいのですか?」
「もちろんだ」
――ああ、生きていてよかった。
今までの苦しみがすべて、オリヴェルさまに愛されるための対価であったというのなら納得もいく。
「ありがとうございます。オリヴェルさまに愛されていることを理解しました。私も、愛しております……」
「っ夢みたいだ、ありがとう。嬉しい」
上から包みこまれるように抱きしめられる。そしてまるで永遠の愛を誓うかのようにくちづけを。
しばらくキスを堪能していると、中の痛みは緩和されて、お腹の奥が再び疼いてきた。
「……オリヴェルさま、わたし……っ」
「うん、俺も限界だ。動かすよ」
ゆっくり腰を引いて、奥に打ち込まれる。その度に、甘い痺れが広がっていき、オリヴェルさまの愛に溺れていく。
「あっ、きもち……いい……」
「私もだよ。君の中とろとろで、なのにきつく締めてくるからすぐに出そうだ……」
快感に表情を歪めているオリヴェルさまは、色っぽくて堪らない。
こんな表情を引き出しているのが自分だという事実に、胸の奥がぎゅっと苦しくなるほど幸福を覚えた。
「笑顔を浮かべて可愛いけど、随分余裕そうだね? 私の愛はこんなものではないよ」
「え? ひゃあ、やぁっ……そこ、だめぇ……っ!」
喜びに浸っていたら、オリヴェルさまの身体が起き上がり、彼の親指が私の敏感な蕾を押し潰す。
その間も抽挿は止まらず、快感が高まっていく。
「や、ああっ……おかしく、なっちゃ……ひ、んっっ」
しまいには胸の先端も反対の手で摘まれ、もう片方はくちづけられて舐め吸われた。
目の前には白い光が無数に飛び、絶頂を知らせる。
「ひゃ、ああっ……もぅ、来てるからぁ……っっ」
私は複数の快感に呑まれ、オリヴェルさまをひときわ強く締め付ける。
するとなぜか両手で腰を抑えられて、抽挿がもっと激しいものになった。
「ふ、ああっ……っだめぇ……オリ、ヴェルさまぁ……!」
「ああ、可愛い。私もそろそろ達しそうだ」
そう言ったオリヴェルさまは、抜けてしまいそうなほど腰を引いて、思い切り奥に突いた。
「~~~あああっっ」
その瞬間、今までで一番強い快感に襲われ、絶頂を迎え降下していたというのに、再び登り詰めてまた達した。
そして奥の奥に熱い液が注ぎこまれて、余波に悶える。
しばらく繋がったまま、瞼を閉じて浸っていると、額に頬に唇に、くちづけが降ってくる。
するとあることに気がついて、瞼を開け、まだ呼吸も乱れているけれど声を出した。
「はあ、はあ……オリヴェルさまぁ。おかしいです、わた、し……」
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「は、い……っ」
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