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第一章

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 夢を見ているのだろうか?
 なんだか、胸の中心の頂が、柔らかいでなぶられている感覚が走る。

「んっ、ふぁ…」

 初めての刺激に、思わず吐息混じりの声が出てしまうほど、頭がくらくらしてしまう。

「ひ、ゃ…んぅ…、ぁあ…」

 ゆるゆるとした気持ちよさから、段々と吸われたり、甘噛みされているような感触。
 口での揺さぶりかもしれないと、慌てて視界を広げると思わぬ人物が私に覆いかぶさっていた。

「んぁっ、リリー!?」

 着ていたはずのネグリジェが綺麗に畳まれて横に置いてある。気が付かぬ間にショーツしか身につけておらず、思わず身震いする。


 専属メイドのリリーは、ストロベリー色の瞳に情欲を浮かべ、綺麗に微笑む。

「メリアお嬢様、気持ちい、ですか?」
「ど、して…? あっ、いやいやぁ…」

 リリーのふくふくとした柔らかい唇が、見せつけるように、 2つの先端をついばむと、メリアの声がつい溢れてしまう。
 陥没した突起が、どんどんぷっくりと主張し、何が何だか分からないまま、快感に溺れていく。

「ひゃ、ぁ、閨授業は、まだの…はずじゃ…?」
「お嬢様、貴族の方はっ、んんっ、閨授業の前に、開発しやすい胸を、愛撫して感度を高めるのが、伝統なんですのよ」
「そ、そんなぁっ…や、んっ」

 そういえばリリーは男爵家出身だったなと朧気に思い出す。

「あっ、リリ、きもち、気持ちよくて、だめぇ…」

 リリーから受ける刺激がどんどん強くなり、ピクピクとした胸の先端を、容赦なく舌先でチロチロと撫でて、吸われていく。

「んぅ…メリアさまぁ、もっと、気持ちよくなってくださいませ…」

 そう言うと、リリーは両手で、メリアの両胸を形が変わるまで、揉みしだき、親指と中指で実りを挟み、人差し指で先端刺激する。

「ぃ、やぁ、気持ちよくなっちゃうのぉ…やだやだ」

 あまりの気持ちよさに、はらはら涙をこぼすと、リリーがぺろりと涙を舐めとる。
 思わずお腹の奥が疼き、自分の身体が、本当に処女か疑ってしまう。
 それともこの世界の人間はこんなに快感を拾うものなのか、ぼんやり考える。


 ――兎にも角にもこのままでは快感にのまれる…


 危機感にみまわれながら、必死にいやいや、と抵抗する。
 するとリリーの動きが止まり…

「メリアお嬢様、魔道具をご用意しましたので、身をゆだねてください」

 おもむろに白百合の形をした道具を2つ取り出す。花びらが妖しく揺れ、身震いしてしまう。

「リリー? な、なに…それ…?」
「旦那様がメリアお嬢様に使うよう用意して下さった魔道具ですわ」

 リリーが魔道具の花びらを両胸に1つずつ包み込むようにあてがう。

「ひ、ぃや、! リリー、こわいよ…やめてぇ…」
「すぐ良くなりますから、リラックスして下さいね」

 すると、花びらがどんどん胸に吸い付いていき、脇の下のまで撫で回される。

「きゃっ、あっ、こわい、こわいよぉ…ひっ」

 今までのリリーの優しい刺激とは異なる、強い刺激に頭が真っ白になる。
 更に段々と白百合の中央が、頂を更に吸い付いてくる。

「あっ、んぁっ、ひ、やぁ…」
「メリアお嬢様、気持ちよくなってきましたか?」
「んっ、ちがっ、ちがうのぉ」

 口では抵抗するも、身体は解けてきて、蕩けてくる。
 このままじゃ、流されちゃう…。

 気持ちよさとお腹の奥の疼きが止まらず、意識が朦朧とすると、リリーがメリアのショーツに手をかける。

「メリア様、ショーツも役に立たないほど、ぐちょぐちょに濡れてくださって、嬉しいですわ…!」
「やぁっ、そんなことないっ、それに今生理っ!」

 リリーの手がどんどんショーツの中に入っていき、蜜穴のぬかるみへ沈める。

「先程経血を一時的に止める魔法をかけましたから、大丈夫ですよ。それに、これを見てもまた濡れてないって言えますの?」

 リリーは蜜をつけた指をいやらしくみせつける。改めてたくさん蜜が出ていることを実感し、顔に熱が集まる。

「メリア様、嘘はいけませんわ。もっと感じていることをご自覚いただくためにはもっと身体を解さなくてはなりませんね」

「そ、そんなっ! ごめん、なさいっ」

 リリーは、メリアのショーツをはぎ取り、ふっくらした唇を秘部へ近づける。

「んぁっ、だめ! リリ! そこは…」

 するとメリアのピンク色の蕾を一気に舐め上げた。

「ひゃあああああ!! んぁっ、きもち! きもちい…きもちいのおお」
「んむっ、メリア様の蜜は、甘くておいしゅうございます」

 魔道具による胸の刺激も止まぬまま、秘部の蕾を吸われたり、ちろちろ舐めあげられるメリアは限界が近づいてきた。

「ああっ、もうだめ、…! んひっ、何かきちゃうぅ! きもちくてだめ! んぁっ、あ!」
「メリア様、んはっ、どうぞそのまま身をゆだねて…!」

 リリーの舌がどんどん加速していくと同時に、メリアの身体に力が入り、息があがる。

「や! はぅ、 きちゃうきちゃう! ぁっ、あぁあぁああ!」

 全身に雷が走るように、甘い痺れが突きつけていく。ぴくぴくと痙攣し、思い切り達したメリアは、再び意識を失うのだった。


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