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しおりを挟むベルンハルトは、性急にフェリシアの蜜口へと指をあてがう。
「あっ」
にゅるりと、長い指が入ってきて、背中を震わせる。
ほのかに気持ちの良い感覚がしてきて、ベルンハルトの首に抱きついた。
すると、太ももに熱くて硬い大きなものがあたった。
「ごめん、当たっちゃってるけど気にしないで」
ベルンハルトの反応で、その正体が分かって、一気に熱が上がる。
彼も興奮しているのだと思うと、嬉しくて、つい言葉を漏らしてしまう。
「んぁ、はやくベルンさまが欲しい……っ」
「……頼むから、煽らないでくれ」
「ひゃあ!」
指が引き抜かれたかと思うと、中の質量が増えた。二本の長い指が、フェリシアの蜜壺を快感の波へ誘う。上壁を擦られると、気持ちよくて、きゅうと指を締め付けた。
「堪らない。ここに俺のを挿れられるだなんて」
「あ、あっ、そこばっかり……!」
「絡みついて締め付けるだなんて、シアのここはもう成熟していたんだね」
「や、そんなこと……っ! あ、んぁ!」
三本目の指が、ずちゅっと入りこむ。出し入れが始まると、気持ちよくて蜜壺が収縮する。
ベルンハルトが、起き上がって左手の親指で、敏感な蕾をぐりぐり押されると、ひとたまりもなかった。
「~~~~っあ、だめぇ!!」
ぱちぱち、と瞼の裏が光る。再び達してしまって、快感が漣のように、身体中に広がっていく。
「すごい締め付けだ。もう挿れてしまうよ?」
絶頂して息絶え絶えなフェリシアは、必死に首を縦に振った。
三本の指が引き抜かれると、ベルンハルトの熱棒が蜜口に、くちゅりと触れる。
その大きさは、フェリシアの想像以上で、少し腰が引けた。
でも、臍までそそり上がっているベルンハルトの熱棒を、とても愛おしく感じる。
ずっと片想いだと勘違いしていたから、余計に。
「っベルンさま、欲しい、です……っ!」
「ゆっくり挿れると逆に痛くしてしまうと聞いたから、一気に貫くよ。ごめんね、捕まっていて。背中に爪を立てても、肩を齧ってもいいから」
「はいっ」
ベルンハルトの背中に、ぎゅうっと抱きついて、衝撃を待つ。
蜜口に熱棒の先端が入り込んだ瞬間に、ベルンハルトの腰を打ち付けられると、奥の壁が破られたような鋭い痛みに襲われる。
「――……っ!!」
歯を食いしばって痛みに耐えると、ベルンハルトの背中に爪を立ててしまった。
苦しいほどの質量に、涙がぼろぼろと溢れていく。
それでも、想い人とひとつになれたことが嬉しくて堪らない。
(幸せっ。婚約破棄にならなくて、本当に良かった)
心がじんわり暖かくなると、ひりついた痛みが段々と和らいでくるのが分かった。
「ベルンさま、大好き」
「俺も愛してる」
瞼にキスを落とされると、苦しげに汗を流して、耐えているベルンハルトに気が付く。
彼の頬に手を伸ばし、愛おしげに親指でなぞった。
「もう動いても大丈夫ですよ」
「無理していないか?」
「ええ。お願い、来て」
蜜壺の奥が切なくなってきて、じんじんする痛みよりも、そちらの方が辛くなってきた。
確かめるようにゆっくりと抽挿が始まると、奥の切なさが緩和される。
「ひあっ、すごいぃ!」
「っく、シアの中、気持ち良すぎる……」
奥に突かれると気持ちがよくて、その度、蜜壺がうねって、熱棒を締め付ける。
腰を掴まれると夢中で熱棒を抽挿する。ベルンハルトの吐息が色めいてきたと思ったら、呻き声をあげて、熱い液が奥の奥に注ぎ込まれる。
「っは、すまない。こんな早く……!」
熱棒がビクビクしていることから、中に入ってきたのが、子種だと分かり多幸感に包まれる。
「ベルンさまが、気持ちよくなってくれた証拠ですよね? 私、嬉しくて仕方がありませんわ」
何故だか肩を落としている彼に、微笑んでそう伝えると、中にある熱棒が質量を増した。
「あら?」
「ごめん、シア。もう一回いいかな」
「えっ」
確か、閨授業で、男性は出したら欲が発散されると、教わった、のですが……?
「シアが可愛すぎて、一回じゃ足りない。それに、まだ薬の効果あるよね」
「は、はい。まだ、大丈夫ですが……。っあん」
抜かずに、再び抽挿が始まる。フェリシアの蜜と、出された液が交ざりあって、淫らな水音が奏でられる。
それは一晩中続き、フェリシアの意識がなくなった後、ようやく解放された。
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