11 / 145
1章 飛ばされた未知の世界で。
保釈。そして異世界の空気を満喫
しおりを挟む
すると、外のメイドに預けておいた、揺り篭の子供が泣き出したっ!
「あぁ――。ごめんなさいね、ヴァン。こんな汚いところに連れてきて。さっ、出ましょう。あぁ臭い臭い」
そう言ってレナが、まるで口論など――。
ヴィエッタとの舌戦など、初めからなかったように、すぐさま立ち去っていく。
そこに別れの挨拶や、気遣いは無い。
呆気ない終わり。
「……ふぅ」
するとそのままゾロゾロと、半分近くの兵も、部屋を出た。
ヴィエッタに向けられる、冷たい眼差しが約半分去り、室内の温度が少し下がったのを感じる。
「……」
残されたヴィエッタは、不機嫌さを紛らわす様に、綺麗な茶色の髪を撫でた。
彼女の周りには、人影は少ない。
「ふぅ――。それで……そう。なんじゃったか」
狼狽。
そう、狼狽だ。
疲れが隠せないその、顔。
シャルドネは昼夜問わず、この戦いの中心に挟まれ、さいなまれ……。
右往左往しているのだろう。
疲弊の色が見える顔で、必死に何をしていたかを、思い出そうとしていた。
そして……。
「あぁ、そうそう。ジキムートとやら、お前にはこれから罪科の代わりに、決闘をしてもらう事になる。何か言いたいことはあるか」
「外に出してくれ」
このジキムートの言葉に、ヴィエッタが何かを考え始めた。
「逃げるつもりかよ、この腰抜けがっ」
「ああそうだよ。それも良い。逃げるかどうかも、考えたい」
「……」
なかなか素直に言われると、言い返せないものである。
おそらくは彼が今から戦わされるモノは、相当まずい相手なのだろう。
「ダメだ。それでは明日まで、ここで待て」
そう言って立ち去ろうとする、シャルドネ。しかし……。
「よろしいのではなくて? 出してあげましょう」
ヴィエッタが笑う。
その言葉に一番動揺したのは、シャルドネだっ!
「なっなぜだっ!? ヴィエッタっ。お前が先に仕掛けたのだぞ。その……。もしこの傭兵が逃げれば、レナがどう言うか……っ!」
「構いません。その時はわたくしの不届きを、お義母様にお詫びいたしますわ」
彼女は白い肌をしならせ、ドレスの裾を開き、会釈する。
「そう、か。それで良いのならば、分かった。本当に、本当に良いのだな?」
「……。」
微笑む口元。
「そっ、そうか。本当に――。いや、お前がそこまで言うのならば」
(なんだあの、ヴィエッタとか言うの。俺を外に出すとか、頭にウジでも湧いたか? 一体どうして欲しいってんだ。)
ジキムートはその、ヴィエッタの真意を量りかねた。
見ず知らずの傭兵一人に、何かを思うところがあるように見える。
「だがヴィエッタよ、あまりレナを刺激しないでくれ。彼女はヴァンの――。世継ぎを守ろうと必死なだけだ。ヨシュア亡き後、この国を守るためには世継ぎがいる。お前があまり、マツリゴトに口を出せばその……。なっ、わかるだろう?」
まるで哀願するように、シャルドネが娘に言う。
「善処しますわ」
ヴィエッタは笑顔を作り、シャルドネが持っていたカギを要求した。
それを見たシャルドネが、カギを渡そうとすると……。
「では――。お願いローラ」
「はい」
ヴィエッタの隣に、つかず離れず立っていた、〝ツナギ″の女。
それがカギを受け取って、牢獄に入ってくる。
「立て」
「あぁ……」
そのツナギの女。
年は22・3だろうか。
髪を後ろにきっちりとまとめ、前髪は、ウェーブが強いものを左だけに垂らしている。
目は険悪だ。
どちらかと言えば、傭兵であるジキムートに近い程に。
顔も、ヴィエッタと比べれば並み、といった感じ。
だが、とっつきにくそうな茶色の瞳を飾る、その目元。
そこには、泣きボクロがあった。
目の険悪さと、泣きボクロとのギャップ。
それは彼女に、非常にセクシャルな雰囲気をまとわせている。
しかも胸も大きい。
恋人というよりは、愛人にしたい女。と言った所か。
それがジキムートをすっくと立たせて、連れ出す。
「装備返却についても、わたくしにお任せくださいますね?」
「あぁ……。構わんよ」
「では、僕もヴィエッタ様の護衛にっ!」
ケヴィンがヴィエッタについた。
並ぶと同級生に見える2人。
背も同じくらいだ。
「そういう事だ、ジキムートとやら。問題は起こすなっ。とりあえず、好きにしろ。あ……と、ふむぅ。そう、ケヴィ……ン? だったな?」
「はっ、はい。シャルドネ様っ!」
「頼んだ」
心配そうに、ヴィエッタを見ていたシャルドネがそう言って、残りの騎士団員を引き連れて、ヨロヨロと出ていった。
ヴィエッタには、ケヴィンの他にもう一人、騎士団員がつく。
「まぁ。出してくれるんならなんでも良いけど、よ」
ジキムートはうめく。
そして5人は、その牢獄から出ていった。そして――。
「あぁ……。これが外、か」
ジキムートが見回す、城内。
異世界の風景。
異世界の草木に、見た事ないはずの空。
初めてのハズの色に、匂い。
裸足から伝わる感覚。
(普通だ。俺の世界と同じ。人間の臭いも同じ、か。ここ本当に、神が人間に優しい世界かよ?)
ジキムートは、すぐ隣に居る騎士団員を見ながら、考える。
「……」
「特に、不正をする気はありませんわ。安心なさい」
1人、彼女の下に残った騎士団員に、笑いかけるヴィエッタ。
「そっ……。そういう訳ではっ! このニヴラドの、御令嬢たるヴィエッタお嬢様。その方への危害が無いかと、私は見張っているのですっ!」
(嘘の臭い。)
「そうですか」
そう言って、騎士団員の位置を見やり――。
前を向くヴィエッタ。
ついてきた騎士団員は、ヴィエッタとローラが共に見えるように、一番大外。
ジキムートの隣に位置取っているのだ。
(その位置じゃあ守れないぞ、騎士団。嘘でもハッタリ効かすんなら、ケヴィンの位置にしろ。)
ちょうど、ジキムートとヴィエッタの中間に居る、ケヴィン。
騎士を見やり、笑った傭兵。
すると――。
「どういう事だっ!?」
怒鳴り声が響くっ!
「いえその――。この度はお越しいただき大変恐縮ですが、シャルドネ様は忙しく、そして何より……。そうっ、お体の具合が悪いので」
騎士団の団員らしき、門番2人。
それが何か、数名の人間と揉めている。
騒ぎが起きている方を、ジキムートが訝しそうに見やった。
「この国はついにっ、ついに、だっ! あの、偉大なる神の御前であると同時に、聖地を抱くに至ったのだぞっ!」
「そうですよっ! しかもこの街は、聖地を庇護する大役。それを担った〝福音″の街なのだぞっ! その代表たる存在が、我ら聖典会との打ち合わせに出ないとは、何たる無礼かっ!?」
かんかんに怒りをあらわにし、叫び散らす男達っ!
先頭の男を筆頭に、後ろにも数名の男女がいた。
一様に、不満顔で声をあげている。
「何やってんだ、アレ」
「多分、聖典守護の方々だと思います。あぁ~。あはは」
苦笑いするケヴィン。
すると……。
「お父様もお義母様も……。全く」
「あぁ――。ごめんなさいね、ヴァン。こんな汚いところに連れてきて。さっ、出ましょう。あぁ臭い臭い」
そう言ってレナが、まるで口論など――。
ヴィエッタとの舌戦など、初めからなかったように、すぐさま立ち去っていく。
そこに別れの挨拶や、気遣いは無い。
呆気ない終わり。
「……ふぅ」
するとそのままゾロゾロと、半分近くの兵も、部屋を出た。
ヴィエッタに向けられる、冷たい眼差しが約半分去り、室内の温度が少し下がったのを感じる。
「……」
残されたヴィエッタは、不機嫌さを紛らわす様に、綺麗な茶色の髪を撫でた。
彼女の周りには、人影は少ない。
「ふぅ――。それで……そう。なんじゃったか」
狼狽。
そう、狼狽だ。
疲れが隠せないその、顔。
シャルドネは昼夜問わず、この戦いの中心に挟まれ、さいなまれ……。
右往左往しているのだろう。
疲弊の色が見える顔で、必死に何をしていたかを、思い出そうとしていた。
そして……。
「あぁ、そうそう。ジキムートとやら、お前にはこれから罪科の代わりに、決闘をしてもらう事になる。何か言いたいことはあるか」
「外に出してくれ」
このジキムートの言葉に、ヴィエッタが何かを考え始めた。
「逃げるつもりかよ、この腰抜けがっ」
「ああそうだよ。それも良い。逃げるかどうかも、考えたい」
「……」
なかなか素直に言われると、言い返せないものである。
おそらくは彼が今から戦わされるモノは、相当まずい相手なのだろう。
「ダメだ。それでは明日まで、ここで待て」
そう言って立ち去ろうとする、シャルドネ。しかし……。
「よろしいのではなくて? 出してあげましょう」
ヴィエッタが笑う。
その言葉に一番動揺したのは、シャルドネだっ!
「なっなぜだっ!? ヴィエッタっ。お前が先に仕掛けたのだぞ。その……。もしこの傭兵が逃げれば、レナがどう言うか……っ!」
「構いません。その時はわたくしの不届きを、お義母様にお詫びいたしますわ」
彼女は白い肌をしならせ、ドレスの裾を開き、会釈する。
「そう、か。それで良いのならば、分かった。本当に、本当に良いのだな?」
「……。」
微笑む口元。
「そっ、そうか。本当に――。いや、お前がそこまで言うのならば」
(なんだあの、ヴィエッタとか言うの。俺を外に出すとか、頭にウジでも湧いたか? 一体どうして欲しいってんだ。)
ジキムートはその、ヴィエッタの真意を量りかねた。
見ず知らずの傭兵一人に、何かを思うところがあるように見える。
「だがヴィエッタよ、あまりレナを刺激しないでくれ。彼女はヴァンの――。世継ぎを守ろうと必死なだけだ。ヨシュア亡き後、この国を守るためには世継ぎがいる。お前があまり、マツリゴトに口を出せばその……。なっ、わかるだろう?」
まるで哀願するように、シャルドネが娘に言う。
「善処しますわ」
ヴィエッタは笑顔を作り、シャルドネが持っていたカギを要求した。
それを見たシャルドネが、カギを渡そうとすると……。
「では――。お願いローラ」
「はい」
ヴィエッタの隣に、つかず離れず立っていた、〝ツナギ″の女。
それがカギを受け取って、牢獄に入ってくる。
「立て」
「あぁ……」
そのツナギの女。
年は22・3だろうか。
髪を後ろにきっちりとまとめ、前髪は、ウェーブが強いものを左だけに垂らしている。
目は険悪だ。
どちらかと言えば、傭兵であるジキムートに近い程に。
顔も、ヴィエッタと比べれば並み、といった感じ。
だが、とっつきにくそうな茶色の瞳を飾る、その目元。
そこには、泣きボクロがあった。
目の険悪さと、泣きボクロとのギャップ。
それは彼女に、非常にセクシャルな雰囲気をまとわせている。
しかも胸も大きい。
恋人というよりは、愛人にしたい女。と言った所か。
それがジキムートをすっくと立たせて、連れ出す。
「装備返却についても、わたくしにお任せくださいますね?」
「あぁ……。構わんよ」
「では、僕もヴィエッタ様の護衛にっ!」
ケヴィンがヴィエッタについた。
並ぶと同級生に見える2人。
背も同じくらいだ。
「そういう事だ、ジキムートとやら。問題は起こすなっ。とりあえず、好きにしろ。あ……と、ふむぅ。そう、ケヴィ……ン? だったな?」
「はっ、はい。シャルドネ様っ!」
「頼んだ」
心配そうに、ヴィエッタを見ていたシャルドネがそう言って、残りの騎士団員を引き連れて、ヨロヨロと出ていった。
ヴィエッタには、ケヴィンの他にもう一人、騎士団員がつく。
「まぁ。出してくれるんならなんでも良いけど、よ」
ジキムートはうめく。
そして5人は、その牢獄から出ていった。そして――。
「あぁ……。これが外、か」
ジキムートが見回す、城内。
異世界の風景。
異世界の草木に、見た事ないはずの空。
初めてのハズの色に、匂い。
裸足から伝わる感覚。
(普通だ。俺の世界と同じ。人間の臭いも同じ、か。ここ本当に、神が人間に優しい世界かよ?)
ジキムートは、すぐ隣に居る騎士団員を見ながら、考える。
「……」
「特に、不正をする気はありませんわ。安心なさい」
1人、彼女の下に残った騎士団員に、笑いかけるヴィエッタ。
「そっ……。そういう訳ではっ! このニヴラドの、御令嬢たるヴィエッタお嬢様。その方への危害が無いかと、私は見張っているのですっ!」
(嘘の臭い。)
「そうですか」
そう言って、騎士団員の位置を見やり――。
前を向くヴィエッタ。
ついてきた騎士団員は、ヴィエッタとローラが共に見えるように、一番大外。
ジキムートの隣に位置取っているのだ。
(その位置じゃあ守れないぞ、騎士団。嘘でもハッタリ効かすんなら、ケヴィンの位置にしろ。)
ちょうど、ジキムートとヴィエッタの中間に居る、ケヴィン。
騎士を見やり、笑った傭兵。
すると――。
「どういう事だっ!?」
怒鳴り声が響くっ!
「いえその――。この度はお越しいただき大変恐縮ですが、シャルドネ様は忙しく、そして何より……。そうっ、お体の具合が悪いので」
騎士団の団員らしき、門番2人。
それが何か、数名の人間と揉めている。
騒ぎが起きている方を、ジキムートが訝しそうに見やった。
「この国はついにっ、ついに、だっ! あの、偉大なる神の御前であると同時に、聖地を抱くに至ったのだぞっ!」
「そうですよっ! しかもこの街は、聖地を庇護する大役。それを担った〝福音″の街なのだぞっ! その代表たる存在が、我ら聖典会との打ち合わせに出ないとは、何たる無礼かっ!?」
かんかんに怒りをあらわにし、叫び散らす男達っ!
先頭の男を筆頭に、後ろにも数名の男女がいた。
一様に、不満顔で声をあげている。
「何やってんだ、アレ」
「多分、聖典守護の方々だと思います。あぁ~。あはは」
苦笑いするケヴィン。
すると……。
「お父様もお義母様も……。全く」
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説

婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです
秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。
そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。
いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが──
他サイト様でも掲載しております。

30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。


ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで商売をして生計を立てていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる