螺鈿の鳥
その娘は「鳳凰」の翼に憧れ、「走狗」となって長安の修羅を駆け抜ける――。
大唐華やかなりし頃、高宗の御世。
高官の娘で美貌を誇る仙月(せんげつ)は、若年ながらいつか高みに飛翔せんと野心をたぎらせ、あえて宮女の道を選んだ。仕える相手は、絶大な権力を握る則天武后である。
彼女は武后の「狗」として宮中の暗闘に身を投じ、ときには手を血で汚しながら野望の階梯を這いあがっていく。
そして、遂には高宗の寵姫である妹の仙花(せんか)と対峙するが…。
第5回歴史・時代小説大賞にエントリー中、応援よろしくお願いいたします。
4月26~28日の3日間、17:10分に3話分ずつ更新、全9話で完結。
「カクヨム」「小説家になろう」「マグネットマクロリンク」との重複掲載です。
表紙イラストも自作です。
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女性を主人公にした歴史ものが大好きなので、読めて嬉しいです。
名前は勿論知っていますが、今まで武則天を主人公とした小説は読んだことがなかったので、マイペースで少しずつ読ませていただきます。頑張って書いていってください。
平坂静音さま
遅ればせながら、この度は本作に感想をお寄せくださってありがとうございます!
武則天のような有名な人物を主人公とするのは勇気が要りましたが、挑戦してみたところやはり書き甲斐があって、またいつか彼女が登場する作品を書いてみたくなりました。
励ましのお言葉に心より感謝いたします。
私としては、武則天は非常に優秀な政治家だったと思います。
華やかな反面残虐な宮中で織り成す主人公の陰謀劇を、その武則天が知らないはずはなく、むしろ芝居でも観劇している気分なのかな、と思いました。
どろどろ政治愛憎劇の傑作です。
遅ればせながら、この度は本作を読んでくださって本当にありがとうございます!
「傑作」とは過分なお言葉、赤面しそうなほど嬉しいです。
武則天をただ恐ろしい人物としてだけではなく、複雑な位相を持った一人の人間として描いてみました。
これからも一層精進して、良い歴史ものを書きたいと思います。
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