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わたしの居場所
きゃーっ! 本当にいた!
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お昼過ぎまで交代で仮眠を取り、最後のじゃがいもとニシンの塩漬けを食べた後、ヴィルヨはロバを引いて町に向かった。
「ねぇ。あっちに見えるのは、ムスティッカの木じゃない?」
ヴィルヨを道まで見送ったとき、道を渡った反対側の草地の隅に生えている低木が目に入った。
濃く色づいた実はまばらだが、確かにムスティッカだ。
「摘んでこようよ!」
カティヤが目を輝かせ、ニューリの手を引いて走り出した。
いちばん熟したおいしそうな実を厳選して、一粒口に入れる。
爽やかな甘味と酸味が口の中に広がり、思わず頬が緩んだ。
それを見ていたニューリも真似をして、一粒つまんで口にする。
「ああ、この味は、たしかにあの時……」
ムスティッカの実をじっくりと味わいながら呟く言葉に、カティヤはぎょっとした。
彼は、二人が初めて会った日のことを思い出しているに違いない。
もう、あの日のことは蒸し返されたくはなかった。
「ねえ、ニューリ! お兄ちゃんが戻ってくるまでに、これでジャムかソースを作ろうよ。ニューリもジャムは好きでしょ? だからたくさん摘まなくちゃ、ね! ね!」
「あ、うん。そうだね」
なんとか彼の気をそらせて、二人は青紫色の実を摘み始めた。
カティヤがつけていたエプロンの裾を持ち上げて、その中に次々と収穫物を放り込む。
——もしかして、そうじゃないの?
「え? 何か言った?」
話しかけられた気がして問い返すと、ニューリは「どうしたの?」と怪訝そうな顔を向けてきた。
「あれ? ニューリが何か言った気がしたんだけど、違った?」
「いや。僕は何も……?」
「そう? 空耳だったのかしら」
それにしては、はっきり聞こえたんだけど……?
不思議に思いながら大粒の果実に手を伸ばすと、また声が聞こえてきた。
——ほらぁ。やっぱりそうだよ!
声が足元から聞こえた気がして目を落とし、思わず息を飲む。
そこには、灰色のぶかぶかの服に、真っ赤な三角帽子を被った二人の小人がいた。
顔は子どものように幼いが、長い灰色の髭がある。
昔、自宅の一室を貸してくれた老婆が話してくれたおとぎ話に出てくる、トントゥという名前の妖精そのものの姿だ。
——きゃーっ! 本当にいた!
足元の小人はカティヤと目が合うと、手を取り合って歓声を上げた。
気付くと、この二人だけではない。
どこから出てきたのか、同じ服装をした、数えきれない数のトントゥが周囲を取り囲んでいた。
そのありえない光景に、カティヤは呆然となる。
——ほら。ここに、精霊の花嫁がいるよぉー!
——こんなところに、精霊の花嫁なんか、いるはずないだろう?
——いるんだよ。嘘じゃないもん! ほぉら!
足元の小人の一人が、ぴょんと飛び上がったかと思うと、カティヤが被っていたスカーフをむしり取った。
「きゃあ、やめてっ!」
——みんな、見て見てー! 精霊の花嫁がいたよー!
スカーフを奪ったトントゥは、戦利品を頭上に掲げてひらひらさせながら、楽しそうに駆けて行く。
周囲の小人たちからどよめきと歓声が上がった。
「カティヤ?」
悲鳴に驚いたニューリが振り返った。
けれども、彼の目にトントゥの姿は映らない。
声も聞こえない。
ただ、濃緑のスカーフが、風もないのに飛ばされていくように見えた。
「待って! それはニューリのスカーフなの! 返してっ!」
左手でエプロンの裾を握っていたことなど忘れ、カティヤが慌ててトントゥを追いかける。
摘んだばかりのムスティッカの実が、草の上にばらばらと散らばった。
「カティヤ、どうしたの? 待って!」
驚いたニューリが声を上げたが、カティヤはくるくると舞い踊るように飛んでいくスカーフを追っていった。
悪戯な妖精は、飛び跳ねながら草地を横切り、道を渡り、小川に下りて行く。
他の大勢の小人たちが、はやし立てながらカティヤにまとわりつく。
「もぉっ! 邪魔しないでよ。踏んじゃうじゃない!」
足元の小人に気を取られた時——。
「カティヤ! 危ないっ!」
「きゃぁぁぁ!」
ニューリの叫び声と馬の嘶き、カティヤの悲鳴が同時に響き渡った。
棹立ちになった馬の蹄がカティヤの髪をかすめ、次の瞬間すぐ脇の地面に落ちた。
頭を抱え、土に倒れ込む少女。
手綱を握ったまま呆然とする、農夫風の男。
手を伸ばして、凍り付いたように立ち尽くす少年。
しばらく時間が止まったかのように、誰一人動けなかった。
その凍り付いた時間を動かしたのは、興奮した馬の鼻息だった。
「あ、あんたっ! 大丈夫か!」
血相を変え、転げるように荷馬車から下りた男が、カティヤに駆け寄った。
「待って! 僕が!」
ニューリも同時に動き出したが、距離が離れていた分、農夫に出遅れた。
「おいっ、あんた、大丈夫か? 怪我はないか?」
「う……ん……」
農夫に抱き起こされ、強く身体を揺すられたカティヤが、ぼんやりと目を開く。
「いけない! カティヤっ!」
駆けつけたニューリが、カティヤの身体を奪い返そうと手を伸ばしたが、僅かに間に合わなかった。
ショックでぼんやりとしていたカティヤの目の焦点が像を結んだ時、そこに、驚愕に目と口を大きく開いた見知らぬ男がいた。
「ひぇええっ! せ、精霊の……!」
農夫は驚きのあまり、カティヤを突き飛ばして後ずさると、尻もちをついた。
カティヤを抱きとめたニューリは、とっさに、彼女の頭を両腕で抱え込み、農夫の視線から庇う。
「あ、あんた、その……赤い目。ま、まさか、精霊の花嫁なのか?」
ど……どうしよう。
見られてしまった。
荷馬車に轢かれそうになった衝撃よりも、自分の秘密がばれたことに恐怖を覚え、身体ががたがたと震えてくる。
そんなカティヤをニューリがぎゅっと抱きしめ、静かな声で農夫に答えた。
「違うよ」
「いんや、俺は確かに見た! そんな血のような気味悪い目の色をしているなんて、人間じゃねぇ! 精霊の花嫁に決まってるだろう!」
人間じゃ……ない。
農夫の心ない言葉が、胸を深くえぐった。
これが、真紅の瞳を目にした、普通の人間の反応なのだ。
きっとこの地に残る精霊の花嫁の伝説は、悪いものなのだろう。
だとすると、花嫁は悪魔の手先と同じ。
忌み嫌われる存在なのだ。
「違うって言っているだろう! この子は目の病気で、生まれたときから少し変わった目の色なんだ。精霊の花嫁なんかじゃない」
もしものときのためにと三人で考えた嘘を、ニューリが口にする。
「病気だって? そんなはずはねぇ。もう一度、見せてみろ」
しかし、衝撃的な色を間近で目にした農夫は、なかなか納得してくれない。
強引に自分の方に向かせようと、カティヤの肩に手をかけた。
「い……嫌っ……」
カティヤはニューリの胸にしがみつき、必死に顔を隠す。
「ちょっとぐらい、平気だろう? そこまで嫌がるなんて、あんたやっぱり……」
「やめてっ! 放して!」
「おい、やめろ!」
ニューリが華奢な手で農夫の手首を取り、無理矢理引きはがした。
「この子の目は、太陽の光に弱いんだよ。あなたのせいで、病気が悪化したらどうしてくれるんだ!」
「くっ……」
ぎりぎりと締め付ける小さな手の強さに、農夫は歯を食いしばった。
「いつも目を隠していたスカーフが風で飛ばされて、つい、道に飛び出してしまったんだ。迷惑をかけたことは、彼女に代わって謝る。だからもう、僕たちに構わないでくれ」
少年らしからぬ威圧的な口調で言うと、ニューリは汚いものを投げ捨てるように農夫の手を放した。
農夫は紫色に変色し感覚の無くなった手を、もう一方の手でさすりながら、忌々しそうに睨んできた。
手首にはくっきりと指の跡が残っている。
「もう、行こう。スカーフを拾わなきゃ」
ニューリは優しく囁いて、カティヤの顔を胸に押し付けたまま、ゆっくり立ち上がった。
「ニューリ……、待って」
突き刺さるような疑惑の視線を感じ、足が震えてうまく歩けない。
彼の上着をぎゅっと握りしめると、彼は腰に回した腕に力を込めた。
「僕が支えているから、ゆっくり歩いて」
「うん……」
カティヤは彼に半分抱きかかえられるようにして、一歩一歩川岸へと下りていった。
「ねぇ。あっちに見えるのは、ムスティッカの木じゃない?」
ヴィルヨを道まで見送ったとき、道を渡った反対側の草地の隅に生えている低木が目に入った。
濃く色づいた実はまばらだが、確かにムスティッカだ。
「摘んでこようよ!」
カティヤが目を輝かせ、ニューリの手を引いて走り出した。
いちばん熟したおいしそうな実を厳選して、一粒口に入れる。
爽やかな甘味と酸味が口の中に広がり、思わず頬が緩んだ。
それを見ていたニューリも真似をして、一粒つまんで口にする。
「ああ、この味は、たしかにあの時……」
ムスティッカの実をじっくりと味わいながら呟く言葉に、カティヤはぎょっとした。
彼は、二人が初めて会った日のことを思い出しているに違いない。
もう、あの日のことは蒸し返されたくはなかった。
「ねえ、ニューリ! お兄ちゃんが戻ってくるまでに、これでジャムかソースを作ろうよ。ニューリもジャムは好きでしょ? だからたくさん摘まなくちゃ、ね! ね!」
「あ、うん。そうだね」
なんとか彼の気をそらせて、二人は青紫色の実を摘み始めた。
カティヤがつけていたエプロンの裾を持ち上げて、その中に次々と収穫物を放り込む。
——もしかして、そうじゃないの?
「え? 何か言った?」
話しかけられた気がして問い返すと、ニューリは「どうしたの?」と怪訝そうな顔を向けてきた。
「あれ? ニューリが何か言った気がしたんだけど、違った?」
「いや。僕は何も……?」
「そう? 空耳だったのかしら」
それにしては、はっきり聞こえたんだけど……?
不思議に思いながら大粒の果実に手を伸ばすと、また声が聞こえてきた。
——ほらぁ。やっぱりそうだよ!
声が足元から聞こえた気がして目を落とし、思わず息を飲む。
そこには、灰色のぶかぶかの服に、真っ赤な三角帽子を被った二人の小人がいた。
顔は子どものように幼いが、長い灰色の髭がある。
昔、自宅の一室を貸してくれた老婆が話してくれたおとぎ話に出てくる、トントゥという名前の妖精そのものの姿だ。
——きゃーっ! 本当にいた!
足元の小人はカティヤと目が合うと、手を取り合って歓声を上げた。
気付くと、この二人だけではない。
どこから出てきたのか、同じ服装をした、数えきれない数のトントゥが周囲を取り囲んでいた。
そのありえない光景に、カティヤは呆然となる。
——ほら。ここに、精霊の花嫁がいるよぉー!
——こんなところに、精霊の花嫁なんか、いるはずないだろう?
——いるんだよ。嘘じゃないもん! ほぉら!
足元の小人の一人が、ぴょんと飛び上がったかと思うと、カティヤが被っていたスカーフをむしり取った。
「きゃあ、やめてっ!」
——みんな、見て見てー! 精霊の花嫁がいたよー!
スカーフを奪ったトントゥは、戦利品を頭上に掲げてひらひらさせながら、楽しそうに駆けて行く。
周囲の小人たちからどよめきと歓声が上がった。
「カティヤ?」
悲鳴に驚いたニューリが振り返った。
けれども、彼の目にトントゥの姿は映らない。
声も聞こえない。
ただ、濃緑のスカーフが、風もないのに飛ばされていくように見えた。
「待って! それはニューリのスカーフなの! 返してっ!」
左手でエプロンの裾を握っていたことなど忘れ、カティヤが慌ててトントゥを追いかける。
摘んだばかりのムスティッカの実が、草の上にばらばらと散らばった。
「カティヤ、どうしたの? 待って!」
驚いたニューリが声を上げたが、カティヤはくるくると舞い踊るように飛んでいくスカーフを追っていった。
悪戯な妖精は、飛び跳ねながら草地を横切り、道を渡り、小川に下りて行く。
他の大勢の小人たちが、はやし立てながらカティヤにまとわりつく。
「もぉっ! 邪魔しないでよ。踏んじゃうじゃない!」
足元の小人に気を取られた時——。
「カティヤ! 危ないっ!」
「きゃぁぁぁ!」
ニューリの叫び声と馬の嘶き、カティヤの悲鳴が同時に響き渡った。
棹立ちになった馬の蹄がカティヤの髪をかすめ、次の瞬間すぐ脇の地面に落ちた。
頭を抱え、土に倒れ込む少女。
手綱を握ったまま呆然とする、農夫風の男。
手を伸ばして、凍り付いたように立ち尽くす少年。
しばらく時間が止まったかのように、誰一人動けなかった。
その凍り付いた時間を動かしたのは、興奮した馬の鼻息だった。
「あ、あんたっ! 大丈夫か!」
血相を変え、転げるように荷馬車から下りた男が、カティヤに駆け寄った。
「待って! 僕が!」
ニューリも同時に動き出したが、距離が離れていた分、農夫に出遅れた。
「おいっ、あんた、大丈夫か? 怪我はないか?」
「う……ん……」
農夫に抱き起こされ、強く身体を揺すられたカティヤが、ぼんやりと目を開く。
「いけない! カティヤっ!」
駆けつけたニューリが、カティヤの身体を奪い返そうと手を伸ばしたが、僅かに間に合わなかった。
ショックでぼんやりとしていたカティヤの目の焦点が像を結んだ時、そこに、驚愕に目と口を大きく開いた見知らぬ男がいた。
「ひぇええっ! せ、精霊の……!」
農夫は驚きのあまり、カティヤを突き飛ばして後ずさると、尻もちをついた。
カティヤを抱きとめたニューリは、とっさに、彼女の頭を両腕で抱え込み、農夫の視線から庇う。
「あ、あんた、その……赤い目。ま、まさか、精霊の花嫁なのか?」
ど……どうしよう。
見られてしまった。
荷馬車に轢かれそうになった衝撃よりも、自分の秘密がばれたことに恐怖を覚え、身体ががたがたと震えてくる。
そんなカティヤをニューリがぎゅっと抱きしめ、静かな声で農夫に答えた。
「違うよ」
「いんや、俺は確かに見た! そんな血のような気味悪い目の色をしているなんて、人間じゃねぇ! 精霊の花嫁に決まってるだろう!」
人間じゃ……ない。
農夫の心ない言葉が、胸を深くえぐった。
これが、真紅の瞳を目にした、普通の人間の反応なのだ。
きっとこの地に残る精霊の花嫁の伝説は、悪いものなのだろう。
だとすると、花嫁は悪魔の手先と同じ。
忌み嫌われる存在なのだ。
「違うって言っているだろう! この子は目の病気で、生まれたときから少し変わった目の色なんだ。精霊の花嫁なんかじゃない」
もしものときのためにと三人で考えた嘘を、ニューリが口にする。
「病気だって? そんなはずはねぇ。もう一度、見せてみろ」
しかし、衝撃的な色を間近で目にした農夫は、なかなか納得してくれない。
強引に自分の方に向かせようと、カティヤの肩に手をかけた。
「い……嫌っ……」
カティヤはニューリの胸にしがみつき、必死に顔を隠す。
「ちょっとぐらい、平気だろう? そこまで嫌がるなんて、あんたやっぱり……」
「やめてっ! 放して!」
「おい、やめろ!」
ニューリが華奢な手で農夫の手首を取り、無理矢理引きはがした。
「この子の目は、太陽の光に弱いんだよ。あなたのせいで、病気が悪化したらどうしてくれるんだ!」
「くっ……」
ぎりぎりと締め付ける小さな手の強さに、農夫は歯を食いしばった。
「いつも目を隠していたスカーフが風で飛ばされて、つい、道に飛び出してしまったんだ。迷惑をかけたことは、彼女に代わって謝る。だからもう、僕たちに構わないでくれ」
少年らしからぬ威圧的な口調で言うと、ニューリは汚いものを投げ捨てるように農夫の手を放した。
農夫は紫色に変色し感覚の無くなった手を、もう一方の手でさすりながら、忌々しそうに睨んできた。
手首にはくっきりと指の跡が残っている。
「もう、行こう。スカーフを拾わなきゃ」
ニューリは優しく囁いて、カティヤの顔を胸に押し付けたまま、ゆっくり立ち上がった。
「ニューリ……、待って」
突き刺さるような疑惑の視線を感じ、足が震えてうまく歩けない。
彼の上着をぎゅっと握りしめると、彼は腰に回した腕に力を込めた。
「僕が支えているから、ゆっくり歩いて」
「うん……」
カティヤは彼に半分抱きかかえられるようにして、一歩一歩川岸へと下りていった。
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