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夏至祭(ユハンヌス)の夜
まさか、口移し……で?
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僅かに黄味がかっていた空が、くすんだ青へと変わり始めている。
森の中からは見えないが、少し冷めた夏の太陽は、今も地面に触れないぎりぎりの位置にあるはずだ。
どこからともなく、木を焼いた煙の臭いが漂ってくる。
そういえば、今日は夏至祭だったのに……。
今頃、湖のほとりでは、大きな篝火が焚かれている頃だろう。
空を焦がすほどに燃え上がる篝火は、吹き出す煙を明るく染め上げ、凪いだ湖面に同じ景色を逆さまに映し出す。
その豪快ながらも幻想的な光景が好きで、カティヤは毎年、兄と一緒に夏至祭に出かけていた。
しかし今年は、夏至祭に行くことを兄に禁じられた。
そのかわり、知り合ったばかりの少年と、森の中で小さな焚き火を囲んでいる。
ニューリと名乗った少年は、細い枯れ枝を二つに折りながら、焚き火にくべている。
「わたしが助けたのは、まだ、十歳にもならないような、小さな男の子だったのよ?」
いくら顔や雰囲気がそっくりでも、身体の大きさが全く違うのだ。
倒れていた子どもと彼が、同一人物だとは到底思えなかった。
「だから、何度も言うけど、それは君の思い過ごしだよ」
けれども彼は、カティヤの主張をまたしてもにっこり否定した。
カティヤはヒイシを目撃した後、意識のない子どもを発見し、その子を助けようとしているうちに気を失った。
一方ニューリは、ヒイシに襲われ力つきて倒れてしまったが、意識を取り戻した時、自分に覆い被さるようにしてカティヤが倒れていたのだと言う。
だから、カティヤが助けたのは自分なのだとニューリは言い張る。
確かに、状況から考えたらそうなんだけど……。
「君が僕を助けてくれた。もう、それでいいじゃない?」
「良くないわ! だって、あの時倒れていたのがニューリだったら、わたし、あんなことできるはずがないもの」
「あんなこと?」
「そうよ。何か飲ませれば目が覚めるかもって思ったから、ムスティッカの……」
言いかけて、カティヤは口をつぐんだ。
あの時、相手が小さな子どもだったから、何の抵抗も感じずに、口移しで果汁を飲ませられたのだ。
あの子が本当にニューリだったら、私は彼と……?
すぐ目の前に座っている少年の唇に目が引き寄せられて、心臓が跳ねた。
あれは人命救助だったと自分に言い訳してみたが、そう思えば思うほど恥ずかしくなって、いてもたってもいられない。
口元を押さえて、彼から目をそらせた。
ニューリは、カティヤの頬が急に赤く染まったのに気付き、不思議そうに首を傾げた。
彼女の顔色が変化した理由は分からなかったが、ムスティッカという言葉に思い当たることがある。
「そういえば、僕と君の唇に、ムスティッカの汁がついていたんだけど?」
「そ……そう? へ、変ね。それこそ、ニューリの思い過ごしじゃないの?」
いきなり核心を突かれ、ぎょっとしながらごまかすと、彼がぐいと顔を近づけ反論する。
「そんなはずないよ。ほら、見て。手で唇を拭ったら、ここが青紫色に染まったんだ。君のほっぺにも、まだ同じ色がついてる。ほら、ここ」
真剣な顔をした彼は、自分の左手の甲を指差してから、その指でカティヤの頬をちょんとつつく。
「きゃぁ!」
カティヤは慌てて、彼の指が触れた場所を、手の甲でごしごしと擦った。
自分の頬についている色は確認できないが、彼が言っていることは事実にちがいない。
あの行為の証拠の色が、二人の肌を同じ色に染めているのだ。
どうしよう。
彼に、悟られてしまう。
「僕が目覚めた時、ずっと辺りにムスティッカの香りが漂っていたし、口の中も変な感じで……。もしかして、僕にムスティッカの汁を飲ませたの? まさか、口移し……で?」
首を傾げながら、ぶつぶつと呟きながら話を整理していた彼の声が、後半で突然震えた。
「きゃぁぁぁ、やめて! 言わないで!」
カティヤは悲鳴を上げると両手で耳を塞ぎ、ヘルカの毛皮に顔を埋めた。
全身を強ばらせ、彼の言葉を聞くことを拒否する。
前足に頭を預けてウトウトしていたヘルカが、驚いたようにびくりと頭を上げ、それから心配そうに鼻先をカティヤに寄せた。
「そうか。この状態は……そういうことだったのか」
カティヤの反応を肯定だと捉えたニューリは、震える息を大きく吐き出した。
しかしその声は、耳を押さえて悶えているカティヤには聞こえていなかった。
それっきり、二人は黙り込んだ。
耳を塞ぐ手の甲を、ヘルカが気遣うように舐めてくれる。
そのざらざらした感触をぼんやり感じているうちに、だんだん落ち着いてきた。
そおっと、ニューリの様子をうかがってみる。
すると彼は、カティヤが最初に目覚めたときと同じように、近くに屈んで自分の顔を覗き込んでいた。
こっそり様子を見るつもりだったのに、いきなり彼と目が合ってしまい、思わず小さな悲鳴を上げる。
「わ……ごめん。驚かすつもりじゃ……。あの、これ……」
彼は困った顔をしながら、手にしていた包みをそっと開いた。
ふわりと甘い香りが鼻孔をくすぐる。
「わぁ。ラッカじゃない! こんなにたくさん!」
濃いグリーンのスカーフのような布の中から出てきたのは、きらきら輝く琥珀色の小さな粒が集まった、ラッカの実だった。
森に自生するベリーにはたくさんの種類があるが、ラッカほど甘い果実はない。
ベリーの王様とも呼ばれる貴重な実だ。
大好物を目の前に差し出され、思わず目を輝かせると、ニューリはほっとしたように肩の力を抜いた。
森の中からは見えないが、少し冷めた夏の太陽は、今も地面に触れないぎりぎりの位置にあるはずだ。
どこからともなく、木を焼いた煙の臭いが漂ってくる。
そういえば、今日は夏至祭だったのに……。
今頃、湖のほとりでは、大きな篝火が焚かれている頃だろう。
空を焦がすほどに燃え上がる篝火は、吹き出す煙を明るく染め上げ、凪いだ湖面に同じ景色を逆さまに映し出す。
その豪快ながらも幻想的な光景が好きで、カティヤは毎年、兄と一緒に夏至祭に出かけていた。
しかし今年は、夏至祭に行くことを兄に禁じられた。
そのかわり、知り合ったばかりの少年と、森の中で小さな焚き火を囲んでいる。
ニューリと名乗った少年は、細い枯れ枝を二つに折りながら、焚き火にくべている。
「わたしが助けたのは、まだ、十歳にもならないような、小さな男の子だったのよ?」
いくら顔や雰囲気がそっくりでも、身体の大きさが全く違うのだ。
倒れていた子どもと彼が、同一人物だとは到底思えなかった。
「だから、何度も言うけど、それは君の思い過ごしだよ」
けれども彼は、カティヤの主張をまたしてもにっこり否定した。
カティヤはヒイシを目撃した後、意識のない子どもを発見し、その子を助けようとしているうちに気を失った。
一方ニューリは、ヒイシに襲われ力つきて倒れてしまったが、意識を取り戻した時、自分に覆い被さるようにしてカティヤが倒れていたのだと言う。
だから、カティヤが助けたのは自分なのだとニューリは言い張る。
確かに、状況から考えたらそうなんだけど……。
「君が僕を助けてくれた。もう、それでいいじゃない?」
「良くないわ! だって、あの時倒れていたのがニューリだったら、わたし、あんなことできるはずがないもの」
「あんなこと?」
「そうよ。何か飲ませれば目が覚めるかもって思ったから、ムスティッカの……」
言いかけて、カティヤは口をつぐんだ。
あの時、相手が小さな子どもだったから、何の抵抗も感じずに、口移しで果汁を飲ませられたのだ。
あの子が本当にニューリだったら、私は彼と……?
すぐ目の前に座っている少年の唇に目が引き寄せられて、心臓が跳ねた。
あれは人命救助だったと自分に言い訳してみたが、そう思えば思うほど恥ずかしくなって、いてもたってもいられない。
口元を押さえて、彼から目をそらせた。
ニューリは、カティヤの頬が急に赤く染まったのに気付き、不思議そうに首を傾げた。
彼女の顔色が変化した理由は分からなかったが、ムスティッカという言葉に思い当たることがある。
「そういえば、僕と君の唇に、ムスティッカの汁がついていたんだけど?」
「そ……そう? へ、変ね。それこそ、ニューリの思い過ごしじゃないの?」
いきなり核心を突かれ、ぎょっとしながらごまかすと、彼がぐいと顔を近づけ反論する。
「そんなはずないよ。ほら、見て。手で唇を拭ったら、ここが青紫色に染まったんだ。君のほっぺにも、まだ同じ色がついてる。ほら、ここ」
真剣な顔をした彼は、自分の左手の甲を指差してから、その指でカティヤの頬をちょんとつつく。
「きゃぁ!」
カティヤは慌てて、彼の指が触れた場所を、手の甲でごしごしと擦った。
自分の頬についている色は確認できないが、彼が言っていることは事実にちがいない。
あの行為の証拠の色が、二人の肌を同じ色に染めているのだ。
どうしよう。
彼に、悟られてしまう。
「僕が目覚めた時、ずっと辺りにムスティッカの香りが漂っていたし、口の中も変な感じで……。もしかして、僕にムスティッカの汁を飲ませたの? まさか、口移し……で?」
首を傾げながら、ぶつぶつと呟きながら話を整理していた彼の声が、後半で突然震えた。
「きゃぁぁぁ、やめて! 言わないで!」
カティヤは悲鳴を上げると両手で耳を塞ぎ、ヘルカの毛皮に顔を埋めた。
全身を強ばらせ、彼の言葉を聞くことを拒否する。
前足に頭を預けてウトウトしていたヘルカが、驚いたようにびくりと頭を上げ、それから心配そうに鼻先をカティヤに寄せた。
「そうか。この状態は……そういうことだったのか」
カティヤの反応を肯定だと捉えたニューリは、震える息を大きく吐き出した。
しかしその声は、耳を押さえて悶えているカティヤには聞こえていなかった。
それっきり、二人は黙り込んだ。
耳を塞ぐ手の甲を、ヘルカが気遣うように舐めてくれる。
そのざらざらした感触をぼんやり感じているうちに、だんだん落ち着いてきた。
そおっと、ニューリの様子をうかがってみる。
すると彼は、カティヤが最初に目覚めたときと同じように、近くに屈んで自分の顔を覗き込んでいた。
こっそり様子を見るつもりだったのに、いきなり彼と目が合ってしまい、思わず小さな悲鳴を上げる。
「わ……ごめん。驚かすつもりじゃ……。あの、これ……」
彼は困った顔をしながら、手にしていた包みをそっと開いた。
ふわりと甘い香りが鼻孔をくすぐる。
「わぁ。ラッカじゃない! こんなにたくさん!」
濃いグリーンのスカーフのような布の中から出てきたのは、きらきら輝く琥珀色の小さな粒が集まった、ラッカの実だった。
森に自生するベリーにはたくさんの種類があるが、ラッカほど甘い果実はない。
ベリーの王様とも呼ばれる貴重な実だ。
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