60 / 69
民衆の前に降り立つ希望
旗印の姫巫女(一)
しおりを挟む
邪馬台国の宮を発ってから三日目の夕刻、板壁に囲まれた斯馬国の国境の陣が遠くに見えてきた。
壁の上からは物見櫓とおぼしき高い建造物も複数見える。
「さぁ、下りてください」
あと少しで到着するという距離で、ルイカはツクスナの背中から下ろされた。
そして、それまで隊の中程にいたルイカたち三人とトシゴリは先頭の砂徒のすぐ後ろに移動し、隊列を組み直した。
門を守っていた武人が跪く間を、一行は進んでいく。
数年に渡って紛争が続いている地ということもあり、中には武人達が寝起きする建物がいくつも建てられており、高床式の倉庫や集会場のような大型の建物もある。
「なんだか、すごいわね。ちょっとした宮みたい」
「そうですね。昔、来たことがありますが、その頃よりもかなり規模が大きくなっています。それだけ、斯馬国と伊邪国の関係が深刻になっているということでしょう」
「そう……ね」
ツクスナの言葉に、どこか浮ついた気分が消え自ずと背筋が伸びた。
ここは紛争の地。
すぐ目の前に、ヨウダキが潜む伊邪国があるのだ。
ルイカは凛と顎を上げ、前を見据えて歩いて行った。
将軍と姫巫女を迎えるために、通路の片側には百人を軽く超える武人達が、低く伏している。
反対側には、上官と思われる立派な武装の数人が跪いていたが、ルイカ達が近づくと立ち上がった。
トシゴリがその中の一人に目を留め、足早に近づいていった。
トシゴリより少し若く見える、がっしりとした体格のその男は、立派な口ひげを蓄え肩に届くほどの長い美豆良を結い、赤漆の胴をつけた堂々とした姿だ。
「おお、イサジ殿ではないか。わざわざの出迎え、かたじけない」
相手の肩を叩きながら親しげに話す内容から推測するに、邪馬台国軍の部下という訳ではないらしい。
「いえいえ。トシゴリ殿直々のお出ましとあらば。……そちらのお方が?」
イサジと呼ばれた男の視線がぐっと下がって、ルイカに向けられた。
「ああ。我が国の姫巫女、イヨ様であらせられる。そして、儂の跡を継ぐ次の将軍だ」
「こ、これトシゴリ! なんということを」
腕組みをして、がははと豪快に笑うトシゴリに、ルイカが慌てて否定した。
「それはそれは。このようなお可愛らしい将軍様なら、武人達の士気も上がろうというものですな」
イサジはにこやかに言いながら、ルイカの前に膝を折り、頭を垂れた。
「お目にかかれまして光栄にございます。私は、斯馬国将軍、イサジと申す者」
王でも何でもない幼い子どもの姿の自分に、他国のいかつい将軍が何のためらいもなく跪く。
信じられない光景に、ルイカは何度も目を瞬かせた。
彼は隣国の武人の頂点を極めた男らしく、堂々とした声で言葉を続ける。
「こたびの姫巫女様のご英断、私どももいたく感服いたしております。我が主、斯馬国王からも、貴女様の手足として働くよう仰せつかっております」
え——?
姫巫女様のご英断って、なに?
一体何がどうなって、こんな話になっているの?
隣国の将軍の言葉に、ルイカは耳を疑った。
「そ、そうか。よろしく頼む。詳しいことはトシゴリに聞くがよい」
それでも、混乱しながらなんとか表情を作り姫巫女の威厳を保った。
ルイカ達三人は、深夜の出発まで休むようにと小さな館を一つ与えられた。
車座となった三人の前には、赤米の蒸し飯や、川魚の塩焼き、山菜、汁物など、戦地とは思えない馳走が並べられている。
「王に……というか、国の上の者たちにしてやられましたね」
ツクスナが額を押さえながら唸った。
斯馬国と己百支国に協力を要請することは知っていたが、斯馬国将軍の話した内容は彼にとっても寝耳に水だった。
おそらく、姫巫女に近いツクスナのいない場所で、密かに話がまとめられたのだろう。
「あのイサジっていう将軍の話だと、私が今回の責任者みたいじゃないの」
「伊邪国に行くと言いだしたのはあなたですから、全くの嘘ではないですが」
ツクスナは高杯に盛られた蒸し飯を指でつまんでほおばった。
苦々しい表情でそれを噛んで飲み下すと、話を続ける。
「姫巫女を旗印にすれば、人を動かしやすいのは確かです。イヨ姫がヒミコ様の後継であることは、他国にも知れ渡っていましたからね。死んだと思われていた姫が実は生きていて、暴君を討つというのであれば、誰もが姫に期待するでしょう」
「ちょっと待ってよ! わたしはヨウダキを倒しに行くのよ。伊邪国王を討ちにいくんじゃないわ!」
「それでも、ヨウダキを倒せば伊邪国王……倭国王は間違いなく失脚します。それは最初から分かっていたことです。おそらく、オシヒコ様はこれを姫巫女の手柄にしたいのでしょう。邪馬台国王の座を、いつか姫巫女に譲るために」
「なっ……!」
ルイカは絶句した。
歴史ではイヨ姫は王座に就いたとされているが、自分自身はその座を望んだことはない。
ルイカが姫とは別の人格であることを知っている国王も、「気にせずとも良い」と言ってくれていた。
しかし実際には、自分の意向を無視して着々と外堀を埋めていたのだ。
「優しそうな顔して、とんだ狸親父達だわ! ほんと、ムカつく!」
ルイカは魚の串を乱暴に手に取ると、腹立ち紛れにがぶりとかじりついた。
「むかつくとは、どういう意味でしょうか?」
ヤナナが冷静に口を挟んできた。
どこまで理解できているかは分からないが、邪馬台国を発ってからの三日の間に、ルイカの事情は一通り彼女に説明した。
しかし、ルイカの時代の言葉は彼女に通じないことも多い。
「ムカつくって、メチャメチャ腹が立つってこと!」
いかにもムカついていますという口調と表情で説明すると、彼女はメチャメチャの意味が分からないまま、納得したように頷いた。
「ルイカ。ヤナナに変な言葉を教えないでください」
ツクスナが苦笑すると、ルイカはヤナナの腕を両手で抱えてぴったりとくっついた。
「ツクスナって、いちいちうるさくてムカつく。……こういう風に使うの。分かる?」
ヤナナの耳元で嫌そうに顔をしかめて言った後、彼に向かってにやっと笑ってみせる。
「……本当に、あなたって人は」
大きく溜め息をついた彼の顔を指差して、ルイカが唇を尖らせた。
「あ、今、ツクスナもムカついたでしょ?」
「ムカついてなどおりません」
「うそ! その顔は、絶対ムカついてる」
「いいえ、そんなことはありませんっ」
神聖な存在であるはずの姫巫女と、邪馬台国きっての武人である弐徒。
この二人の他愛ないやり取りに、ヤナナはしばし呆然とした後、くすりと笑った。
ヤナナが笑った?
その気配に驚いて、ルイカは彼女の顔を見上げた。
夫を亡くして間もないせいか、ヤナナの表情にはいつも暗い影があり、これまで笑顔を見せたことがなかった。
大人っぽい雰囲気をまとい、男の武人からも一目置かれる実力を持つ彼女だが、笑うと年相応に可愛らしい。
「く……あははは」
ルイカは嬉しくなって、彼女に抱きついた。
ヤナナもこらえきれずに笑い声を立てる。
若い女の子が笑い始めたら、そう簡単には止まらなかった。
彼女の笑顔に安堵したのは、ツクスナも同じだった。
彼は口元に穏やかな笑みを浮かべ、楽しげな二人の様子を眺めながら、くつろいだ様子で目の前の椀に手を伸ばした。
壁の上からは物見櫓とおぼしき高い建造物も複数見える。
「さぁ、下りてください」
あと少しで到着するという距離で、ルイカはツクスナの背中から下ろされた。
そして、それまで隊の中程にいたルイカたち三人とトシゴリは先頭の砂徒のすぐ後ろに移動し、隊列を組み直した。
門を守っていた武人が跪く間を、一行は進んでいく。
数年に渡って紛争が続いている地ということもあり、中には武人達が寝起きする建物がいくつも建てられており、高床式の倉庫や集会場のような大型の建物もある。
「なんだか、すごいわね。ちょっとした宮みたい」
「そうですね。昔、来たことがありますが、その頃よりもかなり規模が大きくなっています。それだけ、斯馬国と伊邪国の関係が深刻になっているということでしょう」
「そう……ね」
ツクスナの言葉に、どこか浮ついた気分が消え自ずと背筋が伸びた。
ここは紛争の地。
すぐ目の前に、ヨウダキが潜む伊邪国があるのだ。
ルイカは凛と顎を上げ、前を見据えて歩いて行った。
将軍と姫巫女を迎えるために、通路の片側には百人を軽く超える武人達が、低く伏している。
反対側には、上官と思われる立派な武装の数人が跪いていたが、ルイカ達が近づくと立ち上がった。
トシゴリがその中の一人に目を留め、足早に近づいていった。
トシゴリより少し若く見える、がっしりとした体格のその男は、立派な口ひげを蓄え肩に届くほどの長い美豆良を結い、赤漆の胴をつけた堂々とした姿だ。
「おお、イサジ殿ではないか。わざわざの出迎え、かたじけない」
相手の肩を叩きながら親しげに話す内容から推測するに、邪馬台国軍の部下という訳ではないらしい。
「いえいえ。トシゴリ殿直々のお出ましとあらば。……そちらのお方が?」
イサジと呼ばれた男の視線がぐっと下がって、ルイカに向けられた。
「ああ。我が国の姫巫女、イヨ様であらせられる。そして、儂の跡を継ぐ次の将軍だ」
「こ、これトシゴリ! なんということを」
腕組みをして、がははと豪快に笑うトシゴリに、ルイカが慌てて否定した。
「それはそれは。このようなお可愛らしい将軍様なら、武人達の士気も上がろうというものですな」
イサジはにこやかに言いながら、ルイカの前に膝を折り、頭を垂れた。
「お目にかかれまして光栄にございます。私は、斯馬国将軍、イサジと申す者」
王でも何でもない幼い子どもの姿の自分に、他国のいかつい将軍が何のためらいもなく跪く。
信じられない光景に、ルイカは何度も目を瞬かせた。
彼は隣国の武人の頂点を極めた男らしく、堂々とした声で言葉を続ける。
「こたびの姫巫女様のご英断、私どももいたく感服いたしております。我が主、斯馬国王からも、貴女様の手足として働くよう仰せつかっております」
え——?
姫巫女様のご英断って、なに?
一体何がどうなって、こんな話になっているの?
隣国の将軍の言葉に、ルイカは耳を疑った。
「そ、そうか。よろしく頼む。詳しいことはトシゴリに聞くがよい」
それでも、混乱しながらなんとか表情を作り姫巫女の威厳を保った。
ルイカ達三人は、深夜の出発まで休むようにと小さな館を一つ与えられた。
車座となった三人の前には、赤米の蒸し飯や、川魚の塩焼き、山菜、汁物など、戦地とは思えない馳走が並べられている。
「王に……というか、国の上の者たちにしてやられましたね」
ツクスナが額を押さえながら唸った。
斯馬国と己百支国に協力を要請することは知っていたが、斯馬国将軍の話した内容は彼にとっても寝耳に水だった。
おそらく、姫巫女に近いツクスナのいない場所で、密かに話がまとめられたのだろう。
「あのイサジっていう将軍の話だと、私が今回の責任者みたいじゃないの」
「伊邪国に行くと言いだしたのはあなたですから、全くの嘘ではないですが」
ツクスナは高杯に盛られた蒸し飯を指でつまんでほおばった。
苦々しい表情でそれを噛んで飲み下すと、話を続ける。
「姫巫女を旗印にすれば、人を動かしやすいのは確かです。イヨ姫がヒミコ様の後継であることは、他国にも知れ渡っていましたからね。死んだと思われていた姫が実は生きていて、暴君を討つというのであれば、誰もが姫に期待するでしょう」
「ちょっと待ってよ! わたしはヨウダキを倒しに行くのよ。伊邪国王を討ちにいくんじゃないわ!」
「それでも、ヨウダキを倒せば伊邪国王……倭国王は間違いなく失脚します。それは最初から分かっていたことです。おそらく、オシヒコ様はこれを姫巫女の手柄にしたいのでしょう。邪馬台国王の座を、いつか姫巫女に譲るために」
「なっ……!」
ルイカは絶句した。
歴史ではイヨ姫は王座に就いたとされているが、自分自身はその座を望んだことはない。
ルイカが姫とは別の人格であることを知っている国王も、「気にせずとも良い」と言ってくれていた。
しかし実際には、自分の意向を無視して着々と外堀を埋めていたのだ。
「優しそうな顔して、とんだ狸親父達だわ! ほんと、ムカつく!」
ルイカは魚の串を乱暴に手に取ると、腹立ち紛れにがぶりとかじりついた。
「むかつくとは、どういう意味でしょうか?」
ヤナナが冷静に口を挟んできた。
どこまで理解できているかは分からないが、邪馬台国を発ってからの三日の間に、ルイカの事情は一通り彼女に説明した。
しかし、ルイカの時代の言葉は彼女に通じないことも多い。
「ムカつくって、メチャメチャ腹が立つってこと!」
いかにもムカついていますという口調と表情で説明すると、彼女はメチャメチャの意味が分からないまま、納得したように頷いた。
「ルイカ。ヤナナに変な言葉を教えないでください」
ツクスナが苦笑すると、ルイカはヤナナの腕を両手で抱えてぴったりとくっついた。
「ツクスナって、いちいちうるさくてムカつく。……こういう風に使うの。分かる?」
ヤナナの耳元で嫌そうに顔をしかめて言った後、彼に向かってにやっと笑ってみせる。
「……本当に、あなたって人は」
大きく溜め息をついた彼の顔を指差して、ルイカが唇を尖らせた。
「あ、今、ツクスナもムカついたでしょ?」
「ムカついてなどおりません」
「うそ! その顔は、絶対ムカついてる」
「いいえ、そんなことはありませんっ」
神聖な存在であるはずの姫巫女と、邪馬台国きっての武人である弐徒。
この二人の他愛ないやり取りに、ヤナナはしばし呆然とした後、くすりと笑った。
ヤナナが笑った?
その気配に驚いて、ルイカは彼女の顔を見上げた。
夫を亡くして間もないせいか、ヤナナの表情にはいつも暗い影があり、これまで笑顔を見せたことがなかった。
大人っぽい雰囲気をまとい、男の武人からも一目置かれる実力を持つ彼女だが、笑うと年相応に可愛らしい。
「く……あははは」
ルイカは嬉しくなって、彼女に抱きついた。
ヤナナもこらえきれずに笑い声を立てる。
若い女の子が笑い始めたら、そう簡単には止まらなかった。
彼女の笑顔に安堵したのは、ツクスナも同じだった。
彼は口元に穏やかな笑みを浮かべ、楽しげな二人の様子を眺めながら、くつろいだ様子で目の前の椀に手を伸ばした。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
天冥聖戦 伝説への軌跡
くらまゆうき
ファンタジー
あらすじ
狐の神族にはどんな過去があって人に封印されたのか?
もはや世界の誰からも忘れられた男となった狐神はどうにかして人の体から出ようとするが、思いもよらぬ展開へと発展していく…
消えている過去の記憶を追い求めながら彼が感じた事は戦争のない世界を作りたい。
シーズンを重ねるごとに解き明かされていく狐の神族の謎は衝撃の連発!
書籍化、アニメ化したいと大絶賛の物語をお見逃しなく
『神山のつくば』〜古代日本を舞台にした歴史ロマンスファンタジー〜
うろこ道
恋愛
【完結まで毎日更新】
時は古墳時代。
北の大国・日高見国の王である那束は、迫る大和連合国東征の前線基地にすべく、吾妻の地の五国を順調に征服していった。
那束は自国を守る為とはいえ他国を侵略することを割り切れず、また人の命を奪うことに嫌悪感を抱いていた。だが、王として国を守りたい気持ちもあり、葛藤に苛まれていた。
吾妻五国のひとつ、播埀国の王の首をとった那束であったが、そこで残された后に魅せられてしまう。
后を救わんとした那束だったが、后はそれを許さなかった。
后は自らの命と引き換えに呪いをかけ、那束は太刀を取れなくなってしまう。
覡の卜占により、次に攻め入る紀国の山神が呪いを解くだろうとの託宣が出る。
那束は従者と共に和議の名目で紀国へ向かう。山にて遭難するが、そこで助けてくれたのが津久葉という洞窟で獣のように暮らしている娘だった。
古代日本を舞台にした歴史ロマンスファンタジー。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
東へ征(ゆ)け ―神武東征記ー
長髄彦ファン
歴史・時代
日向の皇子・磐余彦(のちの神武天皇)は、出雲王の長髄彦からもらった弓矢を武器に人喰い熊の黒鬼を倒す。磐余彦は三人の兄と仲間とともに東の国ヤマトを目指して出航するが、上陸した河内で待ち構えていたのは、ヤマトの将軍となった長髄彦だった。激しい戦闘の末に長兄を喪い、熊野灘では嵐に遭遇して二人の兄も喪う。その後数々の苦難を乗り越え、ヤマト進撃を目前にした磐余彦は長髄彦と対面するが――。
『日本書紀』&『古事記』をベースにして日本の建国物語を紡ぎました。
※この作品はNOVEL DAYSとnoteでバージョン違いを公開しています。
新月神話伝 第一世代
鴉月語り部
ファンタジー
葦原の皇子と海の巫女の旅路、月の國の創世と陰謀の冒険劇。
妖怪と人間が共存する新月の國での群像劇シリーズ。
(世界観は共通ですが時代や人物が違います)
※三部作の二部なのである程度烏王創世記のネタバレ含みます。
ですが、烏王創世記が前日談的な感じなのでこちらから読んでも大丈夫です。
RISING 〜夜明けの唄〜
Takaya
ファンタジー
戦争・紛争の収まらぬ戦乱の世で
平和への夜明けを導く者は誰だ?
其々の正義が織り成す長編ファンタジー。
〜本編あらすじ〜
広く豊かな海に囲まれ、大陸に属さず
島国として永きに渡り歴史を紡いできた
独立国家《プレジア》
此の国が、世界に其の名を馳せる事となった
背景には、世界で只一国のみ、そう此の
プレジアのみが執り行った政策がある。
其れは《鎖国政策》
外界との繋がりを遮断し自国を守るべく
百年も昔に制定された国家政策である。
そんな国もかつて繋がりを育んで来た
近隣国《バルモア》との戦争は回避出来ず。
百年の間戦争によって生まれた傷跡は
近年の自国内紛争を呼ぶ事態へと発展。
その紛争の中心となったのは紛れも無く
新しく掲げられた双つの旗と王家守護の
象徴ともされる一つの旗であった。
鎖国政策を打ち破り外界との繋がりを
再度育み、此の国の衰退を止めるべく
立ち上がった《独立師団革命軍》
異国との戦争で生まれた傷跡を活力に
革命軍の考えを異と唱え、自国の文化や
歴史を護ると決めた《護国師団反乱軍》
三百年の歴史を誇るケーニッヒ王家に仕え
毅然と正義を掲げ、自国最高の防衛戦力と
評され此れを迎え討つ《国王直下帝国軍》
乱立した隊旗を起点に止まらぬ紛争。
今プレジアは変革の時を期せずして迎える。
此の歴史の中で起こる大きな戦いは後に
《日の出戦争》と呼ばれるが此の物語は
此のどれにも属さず、己の運命に翻弄され
巻き込まれて行く一人の流浪人の物語ーー。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる