34 / 43
『自由』の名を持つ者
入れないって、どういうこと?
しおりを挟む
『奴に、いつ会ったんだよ』
「ユーリがクリスタの部屋を飛び出していった直後よ。入れ替わりのように来たんだけど、ユーリは先生の姿を見なかったの?」
『ああ。部屋を出た後、すぐ向かいの部屋に飛び込んだから。でも、そういえば、人影を見た気がする。くそっ、なんて真の悪い! それで、何の用だったんだ。奴に何かされなかったか!』
「何か……って、クリスタのノートを持って来てくれただけよ。何をそんなに気にしてるのよ」
彼がイラついている理由が分からない。
『イグナーツ・リームは、フリーデルとクリスタの、両方の事件に関わっているだろ?』
「それはそうだけど……」
リームは、ティルアが時計塔の下に倒れていたフリーデルを発見したとき、最初に駆けつけた教師の一人だった。
そして、クリスタが眠るように息を引き取ったのは、彼の授業中だ。
しかし、彼はフリーデルとクリスタの死を悼み、自分が助けられなかったことを悔やんでいた。
老齢のザビーネ先生を、優しく気遣う様子も見せていた。
今日だって、クリスタの死後にも関わらず、提出した宿題を丁寧に評価しわざわざ届けてくれたし、「辛かったね」と慰めてくれたのだ。
だから、ユーリウスがリームを吐き捨てるように『奴』呼ばわりしていることが、不思議で仕方がなかった。
何をこんなにも気にしているのかも、さっぱり分からない。
ユーリウスはティルアの戸惑いをよそに、低い声で話を続ける。
『それに奴は、魔法統括省の現役官僚だから、フリーデル・クラッセンのことも何か知っているかもしれない。だから、奴を調べようと思って部屋に行ったんだ。だけど、どうしても入れないんだ』
「入れないって、どういうこと? ユーリは、どこにでも入れるんじゃないの?」
別世界にいる彼は壁や床を通り抜けられるから、鍵が掛かった部屋でも簡単に入り込める。
しかも、ティルア以外には姿を見られることがないから、今のように男子禁制の女子寮にも堂々と入ってくるし、学院長室に忍び込んだこともある。
そんな彼が入れないとはどういうことだろう。
『結界が張ってあるんだ』
「それって、この学校を取り囲んでいる石塀に張られているやつでしょ? でも、ユーリは、あの塀を通り抜けられたんじゃなかったっけ?」
学院の敷地を取り囲む塀に掛けられた魔術は、かなり強固なものだと聞いている。
それでも彼は、あの塀をなんなくすり抜けるのだ。
『塀の結界はこっちの世界には全く影響しないから、いくらでも通り抜けられる。だけど、あの先生の術は違う。こっちまで干渉してるんだ』
「干渉って?」
『部屋の壁の向こう側に見えない強固な壁があって、部屋全体が四角い鉄の箱のようになっているんだ。窓にも天井にも、どこにも隙間がない。フリーデルが死んだ時にも、忍び込もうとしたけどダメだったんだ。そのときは、さすが現役の魔法統括省の官僚は違うって、感心していたんだけど……』
「そっち側にも影響する魔術なら、ユーリの魔術で解いたりできないの?」
『今日だって何度もやってみたさ。だけど、どんな術も全く寄せ付けないんだ。中を覗き見ることもできない。あいつ、信じられない力を持った魔術師だぜ』
学院長ですら、自室の扉や窓に魔術で簡易的な鍵をかけるだけだ。
学院の臨時講師が、別世界にまで届くほどの強力な魔術で、厳重に部屋を守る必要があるだろうか。
ただの癖でそうしているか、あるいは極端な心配性なだけかもしれない。
けれども、普通に考えると。
「先生の部屋に、秘密が隠されているってこと?」
『俺はそう思う。だけど、どうしても入れない』
侵入者を拒む強力な術をかけてあるのなら、重要な証拠を消去せずに、部屋に置いたままにしている可能性も高い。
そう考えると、物に触れられないユーリウスより、自分がリームの部屋に入る方が得るものがありそうだ。
だったら、なんとしても中に入りたい。
「ねぇ、あたしだったら、入れるんじゃない?」
『はぁ? どうやって』
「クリスタのことで聞きたいことがあるって、先生の部屋に普通に押し掛ければいいのよ。施術者が許可すれば、結界の中に入れるはずでしょ」
その言葉にユーリウスが血相を変えた。
『だめだ! 絶対だめだ!』
「だって、ユーリが入れないんじゃ、それしか方法がないじゃない。じっと待ってるだけなのは嫌なのよ。あたしだって、何かしたい!」
『だめだ! 危険すぎる。リームはフリーデルとクリスタを殺したかもしれないんだ!』
「——え?」
あまりにも衝撃的な言葉に息を飲む。
「まさか、リーム先生が関わっているって、そういう意味……なの?」
ユーリウスは最初から、フリーデルの死を他殺ではないかと疑っていたが、まさかリームを犯人だと疑っていたとは。
しかも、原因不明の病で亡くなったとされているクリスタまで殺したというのか。
だけど。
「どうして、リーム先生があの二人を殺さなきゃならないの?」
ティルアにはその動機が全く分からなかった。
本当にフリーデルとクリスタが彼に殺されたのなら、二人には何かしらの共通点がありそうだが、思い当たるものもない。
だいたい、ついさっきまで良い先生だと思っていたから、彼が人を殺したなどと言われても信じられない。
『理由は……今は言えない。何の証拠もないし、まだ俺の推測に過ぎないから』
「証拠だったら、あたしが!」
『だめだって言ってるだろう! もしかするとあんたは……』
言いかけて言葉を濁したユーリウスに、食って掛かる。
「もしかするとって、なによ! どうせ失敗するって思っているんでしょ!」
『い、いや、そういう意味じゃ……。それより、奴に自分が疑われていることを悟られたらまずい。二人を殺した男が、三人目を躊躇うかよ。あの密室の中でなら、誰にも知られずに、邪魔者を始末することだってできるんだ』
三人目——それは、あたし?
背中がぞくりと寒くなり、ティルアは毛布を首もとに引き寄せた。
「…………あたしに、強い魔力があったら」
十歳の頃、百年に一人の逸材かもしれないと言われた身だ。
今もその実力あれば、この行き詰まった状況をきっと何とかできるのに……。
実際には、リームに対抗するどころか、自分の身を守る術すらないのだ。
いじいじと膝に顔を伏せると、追い打ちをかけるように、現実を思い知らされる声がした。
『何かをしたいんなら、まず俺を元に戻せ。そうしたら、フリーデルのことを聞きたいと言って、あんたの代わりに奴の部屋に乗り込んでやる』
「そんなの……無理」
そう。
今のあたしは、ユーリを元に戻すどころか、紙くずを消去する簡単な呪文すら使えない。
そんな自分が、何かをできるはずがない。
『とにかく、あんたは絶対リームに近づくな。俺に任せろ。いいな?』
返事をするのも悔しくて顔を伏せたまま黙っていると、彼の気配が急に近くなった。
『じゃあ、もう寝な。明日から授業に出るんだろ? 遅刻しないように、朝になったら起こしに来てやる』
——え?
膝から顔を上げると、彼が立ち上がったところだった。
彼はそのまま音も立てずに歩いていくと、すっと扉の向こう側に消えていく。
まさか……ね?
いくら姿が見えても、言葉を交わせても、彼とはお互い触れることはできない。
けれども一瞬、抱きしめられたような気がした。
「ユーリがクリスタの部屋を飛び出していった直後よ。入れ替わりのように来たんだけど、ユーリは先生の姿を見なかったの?」
『ああ。部屋を出た後、すぐ向かいの部屋に飛び込んだから。でも、そういえば、人影を見た気がする。くそっ、なんて真の悪い! それで、何の用だったんだ。奴に何かされなかったか!』
「何か……って、クリスタのノートを持って来てくれただけよ。何をそんなに気にしてるのよ」
彼がイラついている理由が分からない。
『イグナーツ・リームは、フリーデルとクリスタの、両方の事件に関わっているだろ?』
「それはそうだけど……」
リームは、ティルアが時計塔の下に倒れていたフリーデルを発見したとき、最初に駆けつけた教師の一人だった。
そして、クリスタが眠るように息を引き取ったのは、彼の授業中だ。
しかし、彼はフリーデルとクリスタの死を悼み、自分が助けられなかったことを悔やんでいた。
老齢のザビーネ先生を、優しく気遣う様子も見せていた。
今日だって、クリスタの死後にも関わらず、提出した宿題を丁寧に評価しわざわざ届けてくれたし、「辛かったね」と慰めてくれたのだ。
だから、ユーリウスがリームを吐き捨てるように『奴』呼ばわりしていることが、不思議で仕方がなかった。
何をこんなにも気にしているのかも、さっぱり分からない。
ユーリウスはティルアの戸惑いをよそに、低い声で話を続ける。
『それに奴は、魔法統括省の現役官僚だから、フリーデル・クラッセンのことも何か知っているかもしれない。だから、奴を調べようと思って部屋に行ったんだ。だけど、どうしても入れないんだ』
「入れないって、どういうこと? ユーリは、どこにでも入れるんじゃないの?」
別世界にいる彼は壁や床を通り抜けられるから、鍵が掛かった部屋でも簡単に入り込める。
しかも、ティルア以外には姿を見られることがないから、今のように男子禁制の女子寮にも堂々と入ってくるし、学院長室に忍び込んだこともある。
そんな彼が入れないとはどういうことだろう。
『結界が張ってあるんだ』
「それって、この学校を取り囲んでいる石塀に張られているやつでしょ? でも、ユーリは、あの塀を通り抜けられたんじゃなかったっけ?」
学院の敷地を取り囲む塀に掛けられた魔術は、かなり強固なものだと聞いている。
それでも彼は、あの塀をなんなくすり抜けるのだ。
『塀の結界はこっちの世界には全く影響しないから、いくらでも通り抜けられる。だけど、あの先生の術は違う。こっちまで干渉してるんだ』
「干渉って?」
『部屋の壁の向こう側に見えない強固な壁があって、部屋全体が四角い鉄の箱のようになっているんだ。窓にも天井にも、どこにも隙間がない。フリーデルが死んだ時にも、忍び込もうとしたけどダメだったんだ。そのときは、さすが現役の魔法統括省の官僚は違うって、感心していたんだけど……』
「そっち側にも影響する魔術なら、ユーリの魔術で解いたりできないの?」
『今日だって何度もやってみたさ。だけど、どんな術も全く寄せ付けないんだ。中を覗き見ることもできない。あいつ、信じられない力を持った魔術師だぜ』
学院長ですら、自室の扉や窓に魔術で簡易的な鍵をかけるだけだ。
学院の臨時講師が、別世界にまで届くほどの強力な魔術で、厳重に部屋を守る必要があるだろうか。
ただの癖でそうしているか、あるいは極端な心配性なだけかもしれない。
けれども、普通に考えると。
「先生の部屋に、秘密が隠されているってこと?」
『俺はそう思う。だけど、どうしても入れない』
侵入者を拒む強力な術をかけてあるのなら、重要な証拠を消去せずに、部屋に置いたままにしている可能性も高い。
そう考えると、物に触れられないユーリウスより、自分がリームの部屋に入る方が得るものがありそうだ。
だったら、なんとしても中に入りたい。
「ねぇ、あたしだったら、入れるんじゃない?」
『はぁ? どうやって』
「クリスタのことで聞きたいことがあるって、先生の部屋に普通に押し掛ければいいのよ。施術者が許可すれば、結界の中に入れるはずでしょ」
その言葉にユーリウスが血相を変えた。
『だめだ! 絶対だめだ!』
「だって、ユーリが入れないんじゃ、それしか方法がないじゃない。じっと待ってるだけなのは嫌なのよ。あたしだって、何かしたい!」
『だめだ! 危険すぎる。リームはフリーデルとクリスタを殺したかもしれないんだ!』
「——え?」
あまりにも衝撃的な言葉に息を飲む。
「まさか、リーム先生が関わっているって、そういう意味……なの?」
ユーリウスは最初から、フリーデルの死を他殺ではないかと疑っていたが、まさかリームを犯人だと疑っていたとは。
しかも、原因不明の病で亡くなったとされているクリスタまで殺したというのか。
だけど。
「どうして、リーム先生があの二人を殺さなきゃならないの?」
ティルアにはその動機が全く分からなかった。
本当にフリーデルとクリスタが彼に殺されたのなら、二人には何かしらの共通点がありそうだが、思い当たるものもない。
だいたい、ついさっきまで良い先生だと思っていたから、彼が人を殺したなどと言われても信じられない。
『理由は……今は言えない。何の証拠もないし、まだ俺の推測に過ぎないから』
「証拠だったら、あたしが!」
『だめだって言ってるだろう! もしかするとあんたは……』
言いかけて言葉を濁したユーリウスに、食って掛かる。
「もしかするとって、なによ! どうせ失敗するって思っているんでしょ!」
『い、いや、そういう意味じゃ……。それより、奴に自分が疑われていることを悟られたらまずい。二人を殺した男が、三人目を躊躇うかよ。あの密室の中でなら、誰にも知られずに、邪魔者を始末することだってできるんだ』
三人目——それは、あたし?
背中がぞくりと寒くなり、ティルアは毛布を首もとに引き寄せた。
「…………あたしに、強い魔力があったら」
十歳の頃、百年に一人の逸材かもしれないと言われた身だ。
今もその実力あれば、この行き詰まった状況をきっと何とかできるのに……。
実際には、リームに対抗するどころか、自分の身を守る術すらないのだ。
いじいじと膝に顔を伏せると、追い打ちをかけるように、現実を思い知らされる声がした。
『何かをしたいんなら、まず俺を元に戻せ。そうしたら、フリーデルのことを聞きたいと言って、あんたの代わりに奴の部屋に乗り込んでやる』
「そんなの……無理」
そう。
今のあたしは、ユーリを元に戻すどころか、紙くずを消去する簡単な呪文すら使えない。
そんな自分が、何かをできるはずがない。
『とにかく、あんたは絶対リームに近づくな。俺に任せろ。いいな?』
返事をするのも悔しくて顔を伏せたまま黙っていると、彼の気配が急に近くなった。
『じゃあ、もう寝な。明日から授業に出るんだろ? 遅刻しないように、朝になったら起こしに来てやる』
——え?
膝から顔を上げると、彼が立ち上がったところだった。
彼はそのまま音も立てずに歩いていくと、すっと扉の向こう側に消えていく。
まさか……ね?
いくら姿が見えても、言葉を交わせても、彼とはお互い触れることはできない。
けれども一瞬、抱きしめられたような気がした。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
うどん五段
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」

迷い人と当たり人〜伝説の国の魔道具で気ままに快適冒険者ライフを目指します〜
青空ばらみ
ファンタジー
一歳で両親を亡くし母方の伯父マークがいる辺境伯領に連れて来られたパール。 伯父と一緒に暮らすお許しを辺境伯様に乞うため訪れていた辺境伯邸で、たまたま出くわした侯爵令嬢の無知な善意により 六歳で見習い冒険者になることが決定してしまった! 運良く? 『前世の記憶』を思い出し『スマッホ』のチェリーちゃんにも協力してもらいながら 立派な冒険者になるために 前世使えなかった魔法も喜んで覚え、なんだか百年に一人現れるかどうかの伝説の国に迷いこんだ『迷い人』にもなってしまって、その恩恵を受けようとする『当たり人』と呼ばれる人たちに貢がれたり…… ぜんぜん理想の田舎でまったりスローライフは送れないけど、しょうがないから伝説の国の魔道具を駆使して 気ままに快適冒険者を目指しながら 周りのみんなを無自覚でハッピーライフに巻き込んで? 楽しく生きていこうかな! ゆる〜いスローペースのご都合ファンタジーです。
小説家になろう様でも投稿をしております。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる