24 / 43
大魔術師フリードリヒ・クラッセン
それが真実とは限らないわ!
しおりを挟む
それに気付いたクリスタが怪訝な顔をする。
「どうしたの?」
「え……と、なんでもない。呪詛系って知らない言葉だったから……あの、ちょっと……」
ティルアがしどろもどろに言い訳している間にも、彼は『ありえない!』『どれだけ常識はずれの薬なんだよ』と喚きながら、荒々しい足取りで近づいてくる。
そして、腕を組むと、ベッドに腰掛けている二人を見下ろすように目の前に立った。
彼はクリスタと同じ本を横から覗き込んでいたはずなのに、この魔術薬の話を全く知らないようだ。
ぐいと顎をしゃくったのは、話の続きを促しているのだろう。
「呪詛系って、どんな魔術薬なの?」
改めてクリスタに問うと、彼女は紺色の表紙の教科書『上級魔術薬』を開いた。
『ああ、もう! そんな説明はいいから』
彼の頭の中には完璧に入っている内容だから、教科書の説明はじれったくてしょうがないのだろう。
しかしそんなことを知らないクリスタは、一年生のティルアにも分かるように、丁寧に解説を始めた。
「呪詛系の薬は、弱い毒に呪いを封じ込んだものよ。かなり厄介で危険な毒物だから、一般には知られていないし、学院でも上級生にならないと教えてもらえないの。わたしも六年生になってから、初めて知ったわ」
『早く、先に進め!』
すぐ真上から、いらつく声が降ってきた。
教科書を覗き込む目の端に、じれたようにせわしなく上下する靴のつま先が映る。
彼に間近から睨み下ろされているのかと思うと、つむじのあたりがひりひりして、どうにも落ちつかない。
さっさと終わらせようと、先を急がせる。
「そうなの? それで?」
「その毒を口にすると、時間を追う毎に身体の中で呪いが増殖していって、いつか発狂して死に至るの。薬の量と呪いの強さ、増殖の速さによって発症する時期が変わってくるから、いつ毒が盛られたのかを特定することが難しいし、ごく弱い毒を呪いの拠り所にしているから、毒物も検出されにくいのよ」
『体内で増殖した呪いが一定量を超えたときに発症するんだよ。だから、ほんの僅かでも致死量で、いつ死ぬかが違うだけだ。薬と呪いのさじ加減で一年後に発症する場合もあるし、数分後のときもある』
「発狂すれば呪詛系の毒を盛られたと推測できるから、呪詛に強い魔術師がすぐに対処すれば、助かることもあるみたいだけど」
『進行が速いから、発症したらほとんど助からないんだ』
クリスタの落ちついた口調の説明に、ユーリウスの不機嫌そうな早口の補足がついて、なんだか頭がごちゃごちゃする。
それでも、前国王がその薬で毒殺されたとしたら、つじつまが合わないことに気付く。
「でも、さっき、国王は眠るように亡くなったって言ってたじゃない?」
『それが、使われた薬の信じられない点なんだよ!』
「そう。だから、なかなか毒殺だと気付かれなかったのよ。毒物が検出されなかったし、発狂もしなかったから」
「それなのに、よく毒殺だって気付いたわね」
「病死と片付けるには、亡くなり方が美しすぎたのよね。だから、不審に思った魔術統括省が調査に乗り出したの。そして、フリードリヒ・クラッセンがその薬を研究していた証拠を発見した」
『どんな証拠だ!』
「どんな証拠なの?」
偶然、同じ言葉を同時に言ってしまい、二人は思わず顔を見合わせた。
なぜか気まずい思いがして、すぐに目をそらせる。
「実験記録なんかだろうけど、詳しくは書いてなかったわ」
『魔術薬の作り方は分かっているのか』
「その魔術薬の作り方は残ってないの? 材料は?」
今度は言葉は違えど、同じ質問だ。
「ううん。フリードリヒが、逃亡する前に証拠を処分したみたいだから、調薬方法は闇の中よ」
「本当に彼が、そんな恐ろしい魔術薬の研究をしていたの? 本当に国王を殺したの?」
「本にはそう書いてあったわ。というか、そう書いてある本しかないのよ」
『だからといって、それが真実とは限らない!』
「だからといって、それが真実とは限らないわ!」
フリードリヒはおそらく……いや、間違いなく無実なのだ。
禁書にどう書かれていようと、ティルアもユーリウスもそれを信じている。
だから、思わずかっとなって叫ぶと、クリスタは困った顔をして膝の上に広げていた教科書をぱたりと閉じた。
「どうして、そんなにこだわるの?」
「だって、彼は無実なのよ! 真犯人は他にいるはずなの!」
「そんなにムキにならなくったって……。レルナー先生も、そう信じていらっしゃるみたいだけど、なんの証拠もないわ。それに、フリードリヒ・クラッセンは十五年以上も昔に処刑された人よ。わたしたちには全然関係のないことじゃない?」
「それは、そうだけど……」
クリスタは、前国王を殺害したとされる罪人に、ティルアがこれほど執着していることが、不思議でならないのだろう。
しかしフリードリヒ・クラッセンの問題は、絡み合った奇妙な出来事の一つの要素に過ぎないから、この部分だけを説明するのは難しい。
ユーリウスを消去してしまったという、ことの発端から全部話さないことには、理解してもらえないだろう。
だけど、クリスタになら、話してもいいかも?
そうすれば、禁書を調べてもらえるし、ティルアとは接点のない、レルナー先生のような高学年の担当教師にも話を聞きやすい。
彼女の協力が得られれば、調査が簡単になるはずだ。
生真面目な彼女の事だから、ユーリウスの秘密を他にばらす事もないだろう。
お伺いをたてるように、ユーリウスをちらりと見る。
『ダメだ! 話したら承知しないからな!』
しかし、視線の意味を察して、あっさりと拒否されてしまった。
どうしてもダメ?
声に出さずに口の動きだけで問いかけると、相手も声を出さずに、怖い顔で首を横に振った。
「どうしたの?」
「え……と、なんでもない。呪詛系って知らない言葉だったから……あの、ちょっと……」
ティルアがしどろもどろに言い訳している間にも、彼は『ありえない!』『どれだけ常識はずれの薬なんだよ』と喚きながら、荒々しい足取りで近づいてくる。
そして、腕を組むと、ベッドに腰掛けている二人を見下ろすように目の前に立った。
彼はクリスタと同じ本を横から覗き込んでいたはずなのに、この魔術薬の話を全く知らないようだ。
ぐいと顎をしゃくったのは、話の続きを促しているのだろう。
「呪詛系って、どんな魔術薬なの?」
改めてクリスタに問うと、彼女は紺色の表紙の教科書『上級魔術薬』を開いた。
『ああ、もう! そんな説明はいいから』
彼の頭の中には完璧に入っている内容だから、教科書の説明はじれったくてしょうがないのだろう。
しかしそんなことを知らないクリスタは、一年生のティルアにも分かるように、丁寧に解説を始めた。
「呪詛系の薬は、弱い毒に呪いを封じ込んだものよ。かなり厄介で危険な毒物だから、一般には知られていないし、学院でも上級生にならないと教えてもらえないの。わたしも六年生になってから、初めて知ったわ」
『早く、先に進め!』
すぐ真上から、いらつく声が降ってきた。
教科書を覗き込む目の端に、じれたようにせわしなく上下する靴のつま先が映る。
彼に間近から睨み下ろされているのかと思うと、つむじのあたりがひりひりして、どうにも落ちつかない。
さっさと終わらせようと、先を急がせる。
「そうなの? それで?」
「その毒を口にすると、時間を追う毎に身体の中で呪いが増殖していって、いつか発狂して死に至るの。薬の量と呪いの強さ、増殖の速さによって発症する時期が変わってくるから、いつ毒が盛られたのかを特定することが難しいし、ごく弱い毒を呪いの拠り所にしているから、毒物も検出されにくいのよ」
『体内で増殖した呪いが一定量を超えたときに発症するんだよ。だから、ほんの僅かでも致死量で、いつ死ぬかが違うだけだ。薬と呪いのさじ加減で一年後に発症する場合もあるし、数分後のときもある』
「発狂すれば呪詛系の毒を盛られたと推測できるから、呪詛に強い魔術師がすぐに対処すれば、助かることもあるみたいだけど」
『進行が速いから、発症したらほとんど助からないんだ』
クリスタの落ちついた口調の説明に、ユーリウスの不機嫌そうな早口の補足がついて、なんだか頭がごちゃごちゃする。
それでも、前国王がその薬で毒殺されたとしたら、つじつまが合わないことに気付く。
「でも、さっき、国王は眠るように亡くなったって言ってたじゃない?」
『それが、使われた薬の信じられない点なんだよ!』
「そう。だから、なかなか毒殺だと気付かれなかったのよ。毒物が検出されなかったし、発狂もしなかったから」
「それなのに、よく毒殺だって気付いたわね」
「病死と片付けるには、亡くなり方が美しすぎたのよね。だから、不審に思った魔術統括省が調査に乗り出したの。そして、フリードリヒ・クラッセンがその薬を研究していた証拠を発見した」
『どんな証拠だ!』
「どんな証拠なの?」
偶然、同じ言葉を同時に言ってしまい、二人は思わず顔を見合わせた。
なぜか気まずい思いがして、すぐに目をそらせる。
「実験記録なんかだろうけど、詳しくは書いてなかったわ」
『魔術薬の作り方は分かっているのか』
「その魔術薬の作り方は残ってないの? 材料は?」
今度は言葉は違えど、同じ質問だ。
「ううん。フリードリヒが、逃亡する前に証拠を処分したみたいだから、調薬方法は闇の中よ」
「本当に彼が、そんな恐ろしい魔術薬の研究をしていたの? 本当に国王を殺したの?」
「本にはそう書いてあったわ。というか、そう書いてある本しかないのよ」
『だからといって、それが真実とは限らない!』
「だからといって、それが真実とは限らないわ!」
フリードリヒはおそらく……いや、間違いなく無実なのだ。
禁書にどう書かれていようと、ティルアもユーリウスもそれを信じている。
だから、思わずかっとなって叫ぶと、クリスタは困った顔をして膝の上に広げていた教科書をぱたりと閉じた。
「どうして、そんなにこだわるの?」
「だって、彼は無実なのよ! 真犯人は他にいるはずなの!」
「そんなにムキにならなくったって……。レルナー先生も、そう信じていらっしゃるみたいだけど、なんの証拠もないわ。それに、フリードリヒ・クラッセンは十五年以上も昔に処刑された人よ。わたしたちには全然関係のないことじゃない?」
「それは、そうだけど……」
クリスタは、前国王を殺害したとされる罪人に、ティルアがこれほど執着していることが、不思議でならないのだろう。
しかしフリードリヒ・クラッセンの問題は、絡み合った奇妙な出来事の一つの要素に過ぎないから、この部分だけを説明するのは難しい。
ユーリウスを消去してしまったという、ことの発端から全部話さないことには、理解してもらえないだろう。
だけど、クリスタになら、話してもいいかも?
そうすれば、禁書を調べてもらえるし、ティルアとは接点のない、レルナー先生のような高学年の担当教師にも話を聞きやすい。
彼女の協力が得られれば、調査が簡単になるはずだ。
生真面目な彼女の事だから、ユーリウスの秘密を他にばらす事もないだろう。
お伺いをたてるように、ユーリウスをちらりと見る。
『ダメだ! 話したら承知しないからな!』
しかし、視線の意味を察して、あっさりと拒否されてしまった。
どうしてもダメ?
声に出さずに口の動きだけで問いかけると、相手も声を出さずに、怖い顔で首を横に振った。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
黒隼の騎士のお荷物〜実は息ぴったりのバディ……んなわけあるか!
平田加津実
恋愛
王国随一の貿易商に仕えるレナエルとジネットは双子の姉妹。二人は遠く離れて暮らしていても、頭の中で会話できる能力を持っていた。ある夜、姉の悲鳴で目を覚ました妹のレナエルは、自身も何者かに連れ去られそうになる。危ないところを助けてくれたのは、王太子の筆頭騎士ジュールだった。しかし、姉のジネットは攫われてしまったらしい。
女ながら巨大馬を駆り剣を振り回すじゃじゃ馬なレナエルと、女は男に守られてろ!という考え方のジュールは何かにつけて衝突。そんな二人を面白がる王太子や、ジネットの婚約者を自称する第二王子の筆頭騎士ギュスターヴらもそれぞれの思惑で加わって、ジネット救出劇が始まる。
亡国の系譜と神の婚約者
仁藤欣太郎
ファンタジー
二十年前に起こった世界戦争の傷跡も癒え、世界はかつてない平和を享受していた。
最果ての島イールに暮らす漁師の息子ジャンは、外の世界への好奇心から幼馴染のニコラ、シェリーを巻き込んで自分探しの旅に出る。
ジャンは旅の中で多くの出会いを経て大人へと成長していく。そして渦巻く陰謀、社会の暗部、知られざる両親の過去……。彼は自らの意思と無関係に大きな運命に巻き込まれていく。
☆本作は小説家になろう、マグネットでも公開しています。
☆挿絵はみずきさん(ツイッター: @Mizuki_hana93)にお願いしています。
☆ノベルアッププラスで最新の改稿版の投稿をはじめました。間違いの修正なども多かったので、気になる方はノベプラ版をご覧ください。こちらもプロの挿絵付き。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
転生したらただの女子生徒Aでしたが、何故か攻略対象の王子様から溺愛されています
平山和人
恋愛
平凡なOLの私はある日、事故にあって死んでしまいました。目が覚めるとそこは知らない天井、どうやら私は転生したみたいです。
生前そういう小説を読みまくっていたので、悪役令嬢に転生したと思いましたが、実際はストーリーに関わらないただの女子生徒Aでした。
絶望した私は地味に生きることを決意しましたが、なぜか攻略対象の王子様や悪役令嬢、更にヒロインにまで溺愛される羽目に。
しかも、私が聖女であることも判明し、国を揺るがす一大事に。果たして、私はモブらしく地味に生きていけるのでしょうか!?
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
隣人は不愛想な警部!大人の階段登りたい男性恐怖症のわたしはロマンチックを所望しています
はなまる
恋愛
念願の保育士になった胡桃沢はつね。彼女は高校生の時乱暴されて以来男性恐怖症だ。それでもやっと念願の一人暮らし。これからは新しい出会いもあると期待していた。ところがある日チャイムが鳴りモニター越しに見えた男性はなんとも無愛想な人で‥‥そしてひょんなことから彼を夕食に招くことになって、なぜか彼には恐い気持ちは浮かばない、それよりもっと別の気持ちが沸き上がる。これってもしかして‥‥でも兄の友人が訪ねて来た。彼がそれを目撃してからは、メールの一つもなくなった。そんなある日はつねは暗い夜道で襲われる。ちょうど通りかかった彼が助けてくれて…はつねは彼に縋りつく。もうわたしからずっと離れないでと… 再投稿です。設定はすべてフィクションになっています。警察組織関係は特に架空設定です。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる