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『月明かり』VS……
戦姫ミラ。そしてレイラとエイミー。②
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レイラの話を、ルルは真剣に聞いている。
「私も貴族の出身でね、ミラ様とは幼馴染なの。」
「え?? レイラさんが貴族??」
「……ちょっと。ルルさん? それはどう言う意味かしら??」
先程とは違った角度からの衝撃を受けたルルが思わず溢した失言に、レイラはすかさず噛み付く。
「ハハっ! 分かるぞルル! レイラが貴族って聞いたら、誰だって驚くよな??」
エイミーは嬉しそうに笑いながら、先程自分の話を奪われた恨みを、今がチャンス、とばかりに、レイラに返す。
「あら、エイミー?」
レイラの周りを包む空気が、ピシ、っと音を立てて張り詰める。
「また泣かされたいのかしら??」
レイラの挑発的な言葉に、エイミーは、ニタっ、と笑う。
「いつまでも昔の事を言って。 まったくこれだから、おばさんは困るよな。なあ? ルル。」
一触即発の雰囲気に巻き込まれたルルは、ただただアワアワしている。
「お前ら、いい加減にしろよ。」
「っ痛!」
「痛っ!」
アマタの声と共に、レイラとエイミーのおでこに、小さな痛みが走る。
アマタは、今にも暴れ出しそうな2人に、小さく凝縮した水魔法を飛ばす。
強いデコピンのような痛みに弾かれ、2人は口を閉じ。おでこを抑える。
「喧嘩するなら外でやってくれ。」
呆れた顔のアマタ。
「そ、そうね。ごめんなさい。」
「あ、ああ、悪かった。」
おでこをさすりながら、レイラは再び話し始める。
ミラと同い年であったレイラは、幼い頃から、ミラの遊び相手として、同じ時を過ごした。
剣術や魔法も一緒に学んだ2人は、支え合う友であり、競い合うライバルでもあった。
そして2人は、騎士団に入団する。
王家のミラと貴族家のレイラ。
入団当初は、鳴り物入り、と影で騒がれた2人であったが、淡々と実力を示し、いつしかその周りを、多くの人間の笑顔が囲んだ。
そして、功績を重ねた2人は、騎士団の中核となり、その後ミラは団長に、レイラは団の3番手の地位についた。
「私は兄が居たんだが、その兄が騎士団の副団長をやっていてな。」
と、エイミーが口を挟む。
まだ学生の頃から、兄が居るからと言う理由にかこつけて、憧れの騎士団の訓練に参加していたエイミーは、その時からミラに可愛がって貰っていた、と言う。
「そして、このレイラにもな。」
レイラはパワータイプの騎士で、力任せに両手剣を振り下ろし、その名の通り相手を、“叩き切る”、らしい。
そんなレイラの剣稽古は命懸けだった、と笑うエイミー。
「ゴブリンの頭を、一撃で叩き潰すような怪力だからな!」
「…………」
自分の事を、ギロリ、と睨むレイラの圧に気付き、エイミーは笑いを引っ込める。
「ふふ。すごい仲良しなんですね。」
ニコニコと笑うルルの言葉が空気を和らげる。
助かった、と言わんばかりに、高速で頷くエイミー。
「……はぁ。まあ良いわ。」
大きくため息を吐き、レイラは話を続けた。
ミラが騎士団を退団するにあたり、次の団長にレイラを、と言う声が多く上がったが、レイラはこれを固辞し、ミラと共に騎士団を去った。
エイミーはそのまま騎士団に残り、レイラは冒険者としての道を歩んだと言う。
「え? レイラさん、冒険者だったんですか??」
驚きの大声を上げたルルに、レイラは微笑む。
「もちろん。ギルドの職員になるには、冒険者としての実績が必要なのよ。」
冒険者になったレイラは、ソロ冒険者として実績を積み上げ、ギルド職員の地位を得た。
「それも王女様の考えか??」
パッ、と放たれたアマタの言葉に、レイラの微笑みが消える。
元騎士団の人間が、いきなりギルドの職員になれば、それを良く思わない人間は必ずいる居る。
それを避けるために、レイラは実力で、正規ルートを通り、地位を得た。
また、王女の幼馴染であり、元騎士団のナンバー3でもあるレイラが、それをする事で、ミラが描くギルドの体質改善を、周囲に暗に示す事も出来る。
「それに、レイラがギルドの職員になれば、騎士団との連携も取れるしな。」
アマタに予想を突き付けられたレイラは、ほんの数秒の間を置き、険しかった顔を崩す。
「あはは。本当に鋭いわね、アマタさん。」
楽しそうに笑うレイラに、エイミーは少し驚く。
レイラが、エイミーやミラのような近しい人間以外に、無防備な笑顔を見せる事は無かったからである。
そんなレイラを見て、エイミーも嬉しそうに顔を綻ばせる。
「その通りよ。私はミラ様の命を受けて、ギルドの内部に入り込んだの。」
レイラに与えられた任務は、ギルドの内部調査、異分子の早期発見、そして冒険者の育成と発掘である。
王都のギルド所属では、ミラたちとの距離が近過ぎる事と、地方ギルドの実態が掴めないため、敢えてナーゴの所属となった。
「私は騎士団だが、まあレイラと同じ様なものだな。」
2人が居る事で、ギルドと騎士団の内情が分かり、それだけでもミラは動きやすくなり、他の事にも目を向けられる。
そう言うと、エイミーは、ルルが注いだ新しいお茶に口を付けた。
「はぁぁ、何か凄いね。」
考えた事すら無い規模のレイラたちの話を聞き、ルルは驚きと感心半々の表情を浮かべる。
「本当にな。」
ある程度の予想はついたが、それが実際に行われている。
凄えな、とアマタも思う。
2人は簡単に話しているが、そんなに単純な事でも無いだろう。
「改めて言うわね。」
レイラとエイミーが姿勢を正す。
「私たちは、あなたたち、『月明かり』、に、この国に残って欲しい。」
レイラの言葉に、エイミーも頷く。
「正直な事を話すわね。」
そう前置くレイラ。
今、ラース国内では、『蛇』、の動きが活発になっており、そこへの応対に追われている。
現状、大きな問題は無いが、ここに便乗して、他の組織が動き出すような事があれば、後手にならざるを得ない状況になる。
今の内に、盤石な体勢を作っておきたい。
これが本音だ、と、レイラは言う。
アマタとしては、考える時間を貰うつもりであった。
国内の闇組織と対峙すると言う事が確定している。これは簡単な事では無い。
モンスター相手とは違った危険性が生じる。
冒険者とは命懸けの職業である。
しかし、人間相手では、命懸けの度合いが変わる。
モンスター程、単調にはいかない。
だからこそ、そんな物事を、自分の一存では決めるわけにはいかない。
レイラにそう伝えようとしたアマタは、その瞬間、左手にふとした温もりを感じる。
膝の上に置いていたアマタの手には、ルルの手が重ねられていた。
アマタが目をやると、ルルは大きく、コクリ、と頷く。
「ニャア」
ルルの頷きに合わせるかのように、いつの間にかアマタの足元に居たクロも、小さく声を上げた。
「ルル、クロ……」
口を開くアマタ。
「本当に良いのか?」
アマタに重ねた手を少し強く握り、ニコッ、と笑うルル。
クロはアマタの足に、強く体を擦り付けている。
(あぁ……本当に……)
アマタは思う。
(強いんだな。うちのメンバーは。)
そしてアマタは決断し、レイラとエイミーに、残留の意思を告げた。
「私も貴族の出身でね、ミラ様とは幼馴染なの。」
「え?? レイラさんが貴族??」
「……ちょっと。ルルさん? それはどう言う意味かしら??」
先程とは違った角度からの衝撃を受けたルルが思わず溢した失言に、レイラはすかさず噛み付く。
「ハハっ! 分かるぞルル! レイラが貴族って聞いたら、誰だって驚くよな??」
エイミーは嬉しそうに笑いながら、先程自分の話を奪われた恨みを、今がチャンス、とばかりに、レイラに返す。
「あら、エイミー?」
レイラの周りを包む空気が、ピシ、っと音を立てて張り詰める。
「また泣かされたいのかしら??」
レイラの挑発的な言葉に、エイミーは、ニタっ、と笑う。
「いつまでも昔の事を言って。 まったくこれだから、おばさんは困るよな。なあ? ルル。」
一触即発の雰囲気に巻き込まれたルルは、ただただアワアワしている。
「お前ら、いい加減にしろよ。」
「っ痛!」
「痛っ!」
アマタの声と共に、レイラとエイミーのおでこに、小さな痛みが走る。
アマタは、今にも暴れ出しそうな2人に、小さく凝縮した水魔法を飛ばす。
強いデコピンのような痛みに弾かれ、2人は口を閉じ。おでこを抑える。
「喧嘩するなら外でやってくれ。」
呆れた顔のアマタ。
「そ、そうね。ごめんなさい。」
「あ、ああ、悪かった。」
おでこをさすりながら、レイラは再び話し始める。
ミラと同い年であったレイラは、幼い頃から、ミラの遊び相手として、同じ時を過ごした。
剣術や魔法も一緒に学んだ2人は、支え合う友であり、競い合うライバルでもあった。
そして2人は、騎士団に入団する。
王家のミラと貴族家のレイラ。
入団当初は、鳴り物入り、と影で騒がれた2人であったが、淡々と実力を示し、いつしかその周りを、多くの人間の笑顔が囲んだ。
そして、功績を重ねた2人は、騎士団の中核となり、その後ミラは団長に、レイラは団の3番手の地位についた。
「私は兄が居たんだが、その兄が騎士団の副団長をやっていてな。」
と、エイミーが口を挟む。
まだ学生の頃から、兄が居るからと言う理由にかこつけて、憧れの騎士団の訓練に参加していたエイミーは、その時からミラに可愛がって貰っていた、と言う。
「そして、このレイラにもな。」
レイラはパワータイプの騎士で、力任せに両手剣を振り下ろし、その名の通り相手を、“叩き切る”、らしい。
そんなレイラの剣稽古は命懸けだった、と笑うエイミー。
「ゴブリンの頭を、一撃で叩き潰すような怪力だからな!」
「…………」
自分の事を、ギロリ、と睨むレイラの圧に気付き、エイミーは笑いを引っ込める。
「ふふ。すごい仲良しなんですね。」
ニコニコと笑うルルの言葉が空気を和らげる。
助かった、と言わんばかりに、高速で頷くエイミー。
「……はぁ。まあ良いわ。」
大きくため息を吐き、レイラは話を続けた。
ミラが騎士団を退団するにあたり、次の団長にレイラを、と言う声が多く上がったが、レイラはこれを固辞し、ミラと共に騎士団を去った。
エイミーはそのまま騎士団に残り、レイラは冒険者としての道を歩んだと言う。
「え? レイラさん、冒険者だったんですか??」
驚きの大声を上げたルルに、レイラは微笑む。
「もちろん。ギルドの職員になるには、冒険者としての実績が必要なのよ。」
冒険者になったレイラは、ソロ冒険者として実績を積み上げ、ギルド職員の地位を得た。
「それも王女様の考えか??」
パッ、と放たれたアマタの言葉に、レイラの微笑みが消える。
元騎士団の人間が、いきなりギルドの職員になれば、それを良く思わない人間は必ずいる居る。
それを避けるために、レイラは実力で、正規ルートを通り、地位を得た。
また、王女の幼馴染であり、元騎士団のナンバー3でもあるレイラが、それをする事で、ミラが描くギルドの体質改善を、周囲に暗に示す事も出来る。
「それに、レイラがギルドの職員になれば、騎士団との連携も取れるしな。」
アマタに予想を突き付けられたレイラは、ほんの数秒の間を置き、険しかった顔を崩す。
「あはは。本当に鋭いわね、アマタさん。」
楽しそうに笑うレイラに、エイミーは少し驚く。
レイラが、エイミーやミラのような近しい人間以外に、無防備な笑顔を見せる事は無かったからである。
そんなレイラを見て、エイミーも嬉しそうに顔を綻ばせる。
「その通りよ。私はミラ様の命を受けて、ギルドの内部に入り込んだの。」
レイラに与えられた任務は、ギルドの内部調査、異分子の早期発見、そして冒険者の育成と発掘である。
王都のギルド所属では、ミラたちとの距離が近過ぎる事と、地方ギルドの実態が掴めないため、敢えてナーゴの所属となった。
「私は騎士団だが、まあレイラと同じ様なものだな。」
2人が居る事で、ギルドと騎士団の内情が分かり、それだけでもミラは動きやすくなり、他の事にも目を向けられる。
そう言うと、エイミーは、ルルが注いだ新しいお茶に口を付けた。
「はぁぁ、何か凄いね。」
考えた事すら無い規模のレイラたちの話を聞き、ルルは驚きと感心半々の表情を浮かべる。
「本当にな。」
ある程度の予想はついたが、それが実際に行われている。
凄えな、とアマタも思う。
2人は簡単に話しているが、そんなに単純な事でも無いだろう。
「改めて言うわね。」
レイラとエイミーが姿勢を正す。
「私たちは、あなたたち、『月明かり』、に、この国に残って欲しい。」
レイラの言葉に、エイミーも頷く。
「正直な事を話すわね。」
そう前置くレイラ。
今、ラース国内では、『蛇』、の動きが活発になっており、そこへの応対に追われている。
現状、大きな問題は無いが、ここに便乗して、他の組織が動き出すような事があれば、後手にならざるを得ない状況になる。
今の内に、盤石な体勢を作っておきたい。
これが本音だ、と、レイラは言う。
アマタとしては、考える時間を貰うつもりであった。
国内の闇組織と対峙すると言う事が確定している。これは簡単な事では無い。
モンスター相手とは違った危険性が生じる。
冒険者とは命懸けの職業である。
しかし、人間相手では、命懸けの度合いが変わる。
モンスター程、単調にはいかない。
だからこそ、そんな物事を、自分の一存では決めるわけにはいかない。
レイラにそう伝えようとしたアマタは、その瞬間、左手にふとした温もりを感じる。
膝の上に置いていたアマタの手には、ルルの手が重ねられていた。
アマタが目をやると、ルルは大きく、コクリ、と頷く。
「ニャア」
ルルの頷きに合わせるかのように、いつの間にかアマタの足元に居たクロも、小さく声を上げた。
「ルル、クロ……」
口を開くアマタ。
「本当に良いのか?」
アマタに重ねた手を少し強く握り、ニコッ、と笑うルル。
クロはアマタの足に、強く体を擦り付けている。
(あぁ……本当に……)
アマタは思う。
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