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第709話むしろヘヴィメタルデーモンの敗北を笑ってやろう

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(興味あるな)
(へっへっへ、どんな無様な姿だろうよ)

   とむしろその敗北した姿を見て笑ってやろうとノリノリな部分もあった。

    彼のいない時の仲間たちの会話といえば基本彼の話が多く彼のことを馬鹿にし笑いあった。

    いつも彼は負けてると笑い合う。情けないやつと嘲笑しあう。

     だが決して彼の聞こえる場所ではやらないし聞かせるつもりもなかった。

    ただでさえ負けてるのに仲間に叩かれてると分かってしまえば彼は余計落ち込んでしまうだろう。

     負けること前提であり勝てるとは決して思ってもないのも同時である。

    さて、ここにきて自分たちと共に技術者に肉体改造を受けた。

    仲間たちとしてもただで強くなることは大変喜ばしいことであった。

    これで自分たちも人間を、勇者すら圧倒的な力で倒せる、とは思っていない。

   精々軽く遊んでやろうというくらいでどうせヘヴィメタルデーモンすら負けるだろうという算段もある。

   つまりはこの作戦すら仲間たちにとっては茶番であった。
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