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第680話アママの背中流し

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「いや、もう洗ったしもうちょい早めにきてくれる?」

「え、ごめん…………」

    アママはその辛辣なものいいに落ち込む。

「いいって。もっかい洗って」

    勇はしゃがんで視線を見上げるようにして微笑んだ。

「いいの?」

    アママは恐る恐る聞く。

「うん、アママに洗って欲しいなって」

    勇は穏やかなまま言った。

「わかった。洗ってあげる」

   言い方は不遜だが勇に求められるとアママは嬉しくなる。

    アママに泡立てたタオルで背中を撫でなでられながら勇は言った。

「つか、なんで背中洗うの?」
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