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第634話もしや異世界と地球を行き来できるなら
しおりを挟む(やれやれ、旦那様を信じないとは情けないですわね)
リンネと春愛はむしろ絶対の自信ゆえにアステリアたちに呆れてしまった。
「どうやら思ったよりかなりまとも、なようだな。なんなら、地球とこっちを自由に行き来できるとしたらどうする?」
王我は質問を続ける。
「めんどくせえな。まあ、それなら帰るかな。高校くらい卒業しときたいし。どうせ夜にこっちくればいいだけだし」
勇はしつこいそれに顔を歪めた。
その答えにリンネたちはんん?という怪訝な顔になる。
(その場合大丈夫なのかしら?)
(あの、わたしたち、置いてかれます?)
さらにリンネや春愛たちは不安にかられる。
「確かにな。ま、俺も学生ならそうするだろう」
王我はふっと笑った。
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