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第624話二人が険悪なのは勇のさいなのか

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「そ、そうですか…………」

(いつもは?てことは俺のせいなのか?)

    勇は苦笑いした。

「はあ…………」

    二人にはばれないようため息を軽くつく。

(もしかしてもうこの近くには来ないほうがいいのかな)

    とまで考えるようになってしまった。

「いや、気のせいだよ?勇くんのせいじゃないよ。いいから、そういうの」

    麻美は勇の表情を察して慌てて手を振って否定する。

「そ、そうですか…………」

    と言いつつその表情が苦笑いなのを勇は見逃さなかった。

「ふん、男の人がそういう細かいの気にするものではありませんわ。この前の余裕はどこ行ったんですの」

    愛奢は不遜に言い放つ。
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