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第602話二人で羽織る上着

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   美少女に聞かれたかと思うと恥ずかしくなり苦笑いを向けた。    

「むぅ。ほら、この中に入りませ」

    美少女は自分が着せてもらった上着の外側を勇と自分二人で羽織るように着せる。

「ちょっと、わざわざいいですよそんな…………」

    関節キスなど気にしなかった勇がそこで恥ずかしくなった。

「いいからそのままでいなさい。少し前に迎え呼んだから」

    美少女は恥ずかしくも言う。

「そう、そりゃよかったです」

   
    しばらくして長い車、リムジンが現れた。

「うわぁ…………」

    勇ははじめて見た豪華なものに思わず声をあげる。

「愛奢ー!」
「よく無事だったわ!」

   
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