プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む

兵郎桜花

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第543話アママは自分の未来を嘆く

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   ああ、自分は魔法かなにかでこの男の贄にされてしまうのだろうかとアママは自分の未来を嘆く。



「いやいやいやいやいやいやいやいや!!」



     そうすれば恐怖はいっそう強くなり壊羅の腕の中でバタバタと暴れだした。



「うるせえな、暴れんなよ。別に死にやしねえよ。ちょっとだるくなるかもしんねえけど」



    壊羅は少々痛いがあくまでなだめるように言う。



    どうせこの後殺されるだの拷問だの受けるのだろうと簡単に推測した。



「ん…………」



     信用できるかとアママはむっとする。



     所詮は魔王軍、多少のなにかをするだろう。いずれ仕返しをしてやりたいと思いはじめた。



「やれやれ、プリンセスクロッサーというのは楽じゃないね。よくも向こうの勇者たちはこんなのを何人も連れていれられるよ」



    シュタイナーは両腕を広げて苦笑いする。



「そうだな。洗脳してるならともかく人間を鎧にして操るておかしいぞ。まともな神経をしてねえ。よくも殺されねえな」



   壊羅も勇や王我の神経を疑った。

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