プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む

第538話 なんですあれは！？二人合体ならありますけどなんですあれは！？

    勇がデバイスを持ち叫んだ。



    アステリア、クリム、春愛を変形して纏うと袴の上にコート、さらにに青い装甲、右腕に白薔薇の大砲、左腕に赤い薔薇砲弾、手には桜を象った笠の大砲の出で立ちになる。



「三連合体キター！」



「なんですあれは！？二人合体ならありますけどなんですあれは！？」



     その凄まじい状況にリンネがガッツポーズで興奮し疾風は困惑で頭を抱えた。



「落ち着いて二人とも。勇、ここは一気に頼むわ。多分最近は慣れてると思うけどそれら二人合体だから今のは体力が持たない」



     エルハは冷静に分析する。



「勇くん、力になれなくてごめん」



    ケイネスは合体できないゆえに謝った。



「いいよ、それくらい。じゃ、行ってくる」



     勇は背中から顔を彼に向けると前に出る。



「無事か、王我！」



「ギリギリだ、馬鹿…………」



    勇は王我の横について声をかけた。