プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む

第502話妊娠した場合は恐らく

    過程を描いていないとはいえ少年漫画でそれはありなのかと感じる。



    ましてやここは現実、そんなことはあってはならなかった。



    恥ずかしいでは済まない、非難や迫害の元になるであろう。



    自分はともかくリンネたちにそれが及ぶのだけは我慢がならない。



    この世界にも避妊具はないわけではない。



     が、学校に行くなど知識のあるものはそういう魔法がありそれで済ますので避妊具に需要はあまりなかった。



「ところでもう一つ。今回の敵、ハードロックデーモンは力を合わせさえすれば難なく倒せるだろう」



   女神の追加の言葉で勇達はん？と感じる。



    なにか妙な言い方である。この手のはたいてい後になにかあるのがお決まりだ。



「あくまで予想だが敵の勇者が来る。正確には王女を誘拐している。しかも性能は未知数、君たちのものと同じ火力とは限らない、そちらに気をつけたまえ」



   女神は今までと異なる真剣な顔で言った。