プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む

第四百五十三話オヒメサマ捕縛

     国王も娘達も常日頃のその態度にほとほと困り果てていた。



「狙うならわたし一人になさい。妹達はやめて」



    そして 今度は水色の髪で金の目の王女、アママ自身が後ろで怯えている妹達を庇う。



「ふっ、いいぜ。やっと、対面だオヒメサマ。お前は、俺のものだ……………」



    壊羅はデバイスをかざしアママの目を照らした。



    すると彼女はそれに魅入られて倒れてしまう。



「さてと…………」



     壊羅は彼女を抱き上げバルコニーに向かった。



「待たせたな」



    シュタイナーのゴーレムの手の上に乗りさらに肩に移動する。



「待って！連れてくならわたしと交換なさい！」



     だが女王は怯まずバルコニーまできて叫んだ。



「こいつ、ババアは呼んでねえっつうの！」



     壊羅は鎌を振りエネルギーを発射する。