プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む

第四百五十話城のバルコニー侵入

「うるさいですよ」



「うぁぁぁぁ！」



    シュタイナーはゴーレムを操作し群がる兵をハエのように吹き飛ばす。



「まったく、ウジムシのくせに気合いだけはいっちょ前だの生意気にもほどがあるんですよ。少しはマシナリティの連中を見習ったらどうです？」



    シュタイナーはもはや苛立ちが最高レベルに達して兵達を見下ろした。



     さっさと降参するか逃げればいいのにとも思っている。



「よお」



    壊羅は上のバルコニーから城に入り待機している国王達に声をかける。



「ひいっ、兵達はなにをしていたのだ！近づくではないわ！」



    国王は怯えながらも壊羅を恫喝した。



「かかれ！」



    護衛の将軍は兵を動かし壊羅を狙う。