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第三百七十二話これが北、ですか?ジグザク?之の横?
しおりを挟む勇がデバイスに表示されたNの文字の向きを確認するとわかりやすく上にあった。
「北だ」
「わかった。時間稼ぎは任せなさい」
リンネが答えに頷き別れる。
勇は昼間案内された疾風の家に行き玄関の扉をダンダン!とぶっ叩きつつ中の人を呼び出す。
「疾風!敵だ!魔王軍が来たんだ!」
「なんですかあ?警報は鳴ってませんよぉ?」
疾風は浴衣がはだけ、ふくよかではないが中々の大きさの乳房が見えた状態で目をこすりつつでてきた。
なんてけしからん、リンネほどではないが食べがいがありそうではないかと勇は思ってしまう。
がすぐに首を降って正気に戻った。
警報はやはり鳴っていない。
「そっちじゃない。勇者のデバイスだ、どういうわけか遠い場所の敵を検知してる。北からきてるって」
勇は説明のために示した際にデバイスを確認するとエアディスプレイのNの字がアルファベット、地球の言葉であることに気づいた。
「これが北、ですか?ジグザク?之の横?」
疾風にはNが奇妙な文字に映る。
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