プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む

第三百七十話 ヘヴィメタルデーモンは悔しさと雪辱から木をぶっ叩く

「もう一ヶ月くらい一緒なのに男として見れないんでしょ。まだ好きなとこないってことじゃん」



「かも、しれねえ…………」



    クリム王女はアステリア王女に頷くしかなかった。





    ★★★★★★★★



  

    勇達と戦闘を終えて離れた後のヘヴィメタルデーモンは悔しさと雪辱から木をぶっ叩く。



「くそがぁ！」



     セルスティネ王国にて大量の人々を洗脳しても失敗しここで勇者の仲間を洗脳しても失敗してしまった。



    二度も敗北しては不愉快極まりない気分である。



「気にするな、とは言わない。だが俺が手を貸すわけにもいかん」



「どういう意味だよ」



    デスメタルデーモンの言葉に困惑してしまった。



   そのためにわざわざ来てくれたのではないのかと不安になる。



「パンドラド陛下からおつかいを頼まれてな。二面作戦てやつだ。せいぜい死なないようにするんだな。死ななけれはチャンスはある」



    デスメタルデーモンは気まずい顔で伝えた。