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第三百六十八話疾風はほんとに勇の婚約者にならなくていいのか
しおりを挟む「まあ忍者以外のとこだと純粋そうっていうか俺の世界の忍者文化に興味あるとことか、けっこう律儀なとことか色々悪くないですね」
「そうか、そうか。そいつはよかった!!ははは!!」
長老はバスンバスン!と派手に勇の背中を叩いた。
やっぱり酔っているなと勇は感じる。戦いに備える気はあるのかと不安がでてきた。
「疾風、本当に勇の婚約者にならなくていいの?」
他の女子達と座るリンネは疾風に問う。
「はあ、なぜあなたがそんなことを?婚約者が増えれば彼と一緒にいる時間が減って困るでしょう?」
疾風は質問の意図が分からなかった。
「ふむ、ならなければならないでいいに越したことないわ。だから聞いているのよ」
リンネの言葉から敬語が取れる。
「ええ、邪魔者は少ない方がいいわね」
エルハも少し邪悪な笑みを見せた。
「いい人、ではありますけど添い遂げるつもりはありません。あくまで戦友、同胞として共にいたくはあります」
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