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第三百六十七話長老は多分酔っている
しおりを挟む飲み物でこの手のものは酒と相場が決まってるが果たして今回はどうか。
それに長老の顔も心無しか赤い気がするのだ。
「いや、酔っとらん酔っとらん。わしは正気じゃよ」
長老は豪快に手を振って否定する。
「やっぱ、酔ってません?」
勇は凄まじい違和感を抱き高い声で首を傾げた。
「それに孫娘は昔から努力家でのう。忍術の習得も苦労して苦労していくも覚えたんじゃ。仲間にすれば役に立つと思うぞー、でへへー」
長老は饒舌に興奮しつつ孫娘を自慢していく。
「やっぱ、酔ってません?」
勇はその様子が物凄く気になった。
「いや、酔っとらんぞ。で、孫娘はどう思う?」
長老は勇の言葉など気にせず続ける。
勇は知っている。酔っている人間は酔ってないと言わないと。これ、どう付き合うんだと思いつつ答えた。
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