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第三百六十六話 忍者を侍らすのもあり
しおりを挟む「一応本人ああ言ってますしねえ…………」
勇は答えを渋る。
「それを抜きにして、本音はどうじゃ?」
長老はずずいっと勇に顔を近づけた。真面目ぶるな、本当のことを話せと問う。
「忍者を侍らすのもありじゃないですかね」
そう言われては勇もニヤリとせざる得なかった。忍者という日本の特殊技能者、嫁にいらないわけがないのだ。
「はっはっは!正直じゃあないか!正直者は嫌いじゃあないぞ!」
長老はがははと豪快に笑う。
「それにやつは嘘はつかんし気が回る。嫁にするにはええぞー」
長老は酒を飲みながら興奮した。
「それ、酒じゃないですか?酔いません?てか酔ってません?」
勇は長老のお猪口に注がれた壺が気になる。
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