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第三百五十五話疾風は勇の婚約者達の仲に驚いた 本文編集
しおりを挟む「まあいいわ」
リンネはむっとするも納得する。
疾風はその様子に仲がいい人たちと感じた。
勇者という肩書きゆえに親に言われて婚約したに過ぎない少女と認識していたにすぎないだけにかなり意外だったのだ。
その上少女達の仲もいいというのは喜ぶべきことなのだがなぜそうなったのか彼女はものすごく気になるのだ。
「せっかくですし、食べて行きませんか?」
疾風の誘いに勇は目を細くした。
「それは嬉しいけど、夕飯食べれなくなるから一個だけね」
「意外と真面目ですね。婚約者が何人もいる人とは思えません。ん、失礼」
疾風は自分で言って恥ずかしく感じる。
「あー、まあなんだ、そこへ別物ってことで」
勇もふしだらな人間だと指摘され恥ずかしくなると咳払いした。
「勇くんはこう見えて堅物なんです」
「はあ………」
疾風はアステリア王女に言われるもやはり理解しづらい。
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