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第三百五十三話里の田畑

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「さっき国境沿いで見たやつのが大きいな」



「ええ、ちょっと微妙ね」



    勇とリンネは言った。



「微妙って、まあ…………国境沿いの村は違うんですよ!あれは国、朝廷に上納する分も作ってるので大きめなんです!」



    疾風はムキになって反論する。



「なるほど、結構自由な里なんですね。お米も多いということは麦は作ってないんですか?」



    アステリア王女は質問した。



「あれは米の後で作るんですよ。いわゆる二毛作です」



「にもう、作?」



    疾風の答えにクリム王女に疑問を投げる。



「あれだよあれ。別の作物を同じ土地で作って畑を潤すてやつ」



「あー」



    アステリア王女が彼女に即座に耳打ちした。

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