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第三百四十話 伊甲賀疾風 いこうがはやて、登場
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「引け弟よ」
森の向こう側にて低く落ち着いた声が響く。
勇達は警戒をそこに向けた。それは声だけで凶悪なオーラを放っているのだ。
「兄貴、でもよ!」
ヘヴィメタルデーモンは無念を半端にしか晴らせずここで引くつもりはなかった。
「今は引け、時には引くことも重要だ。自分の仇は別の場所で取れ」
「わーたっよ。行くぜおめえら!あばよ、勇者ども!覚えてやがれよ!」
だが二度言われては引かないわけにはいかない。恨み節を叫び弟分達と去っていく。
それには今度こそ倒すという想いが込められていた。
「ふぅ…………」
それを確認すると勇は忍者との合体を解く。
「はじめまして伊甲賀疾風いこうがはやてさん。勇者パーティのイサミ・ユーディラドです」
「こちらこそはじめまして、イサミ殿」
イサミが手を出すと自然と合体していた伊甲賀疾風もその手を取る。
正体がわからない相手も合体してしまえば多少は記憶として情報が流れてくるのだ。
森の向こう側にて低く落ち着いた声が響く。
勇達は警戒をそこに向けた。それは声だけで凶悪なオーラを放っているのだ。
「兄貴、でもよ!」
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「今は引け、時には引くことも重要だ。自分の仇は別の場所で取れ」
「わーたっよ。行くぜおめえら!あばよ、勇者ども!覚えてやがれよ!」
だが二度言われては引かないわけにはいかない。恨み節を叫び弟分達と去っていく。
それには今度こそ倒すという想いが込められていた。
「ふぅ…………」
それを確認すると勇は忍者との合体を解く。
「はじめまして伊甲賀疾風いこうがはやてさん。勇者パーティのイサミ・ユーディラドです」
「こちらこそはじめまして、イサミ殿」
イサミが手を出すと自然と合体していた伊甲賀疾風もその手を取る。
正体がわからない相手も合体してしまえば多少は記憶として情報が流れてくるのだ。
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