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第三百十六話 なあ、エルハってここに残らないよな

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アステリア王女もまた自分の部屋にきたクリム王女と一緒にいた。



「なあ、エルハってここに残らないよな」



    クリム王女はベッドに座りじっとしていたがようやく自分から口を開く。



「わかんない。でも、今まで家族といなかったんだから一緒にいた方がいいと思う」



   アステリア王女も恐る恐る口を開いた。



「いなくなったら寂しくなるな…………」

「うん……………」



    クリム王女にアステリア王女は頷く。



「頭いいから色々作戦立ててくれてたのにな…………」

「戦力ダウンだね…………」



    クリム王女はエルハのやってきたことを挙げた。



「歳上の女っているだけで包容力あるよな」



    クリム王女の言葉にアステリア王女は衝撃を受ける。



「ぶっちゃけリンネよりエルハのがかっこいいよね」

「は…………」



    今度はクリム王女がアステリア王女の言葉に衝撃を受けて口を開きっぱなしにした。



「なんていうか、リンネてガサツぽくてだめだな。エルハこそ至高だと思う」

「うーん……………」



    アステリア王女はクリム王女の考えに唸りはじめる。



「んだよ、不満なのか?」



    クリム王女は顔を歪めた。



「よし、エルハを説得しに行こう。いなくなったらだめだよ」



「そうくるか。だよなぁ!」



    アステリア王女が立ち上がるとクリム王女も同意して部屋をでていく。



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