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第三百六話 ニャウハーンモード対ガルオウ
しおりを挟む王我はしびれが回復すると跳躍しマオとやや離れたところに降りて彼女の周囲の獅子獣人を凍結させていく。
ガルオウはほうと息を漏らすと逃げたかと呟いた。
「マオ、変われ。今の力では相性的に不利だ」
「はあ!?わたし達でも無理だってお前も言ってたにゃ!」
王我に言いわれるマオはむしろ驚いてわけが分からなくなってしまう。
「ならお前は今どうやって戦っている!?」
「あ…………」
王我に問われマオは息を漏らす。先ほどから彼女がやっているのはスピードと柔軟性でもって獅子獣人を翻弄し確実に急所を狙っての攻撃だ。
「わかったなら変われ。クロスアウト。マオ、プリンセスクロス!」
王我はフェイリーン皇女と分離しマオと合体する。衣装は拳法家のような紐つきの漢服に、装備も大型クローに変更される。
ガルオウに近づき声を上げた。
「律儀に待ってるとはいいやつだな」
「ふっはー!どうせ姿を変えたところでわたしにかないはしないからなぁ!!」
ガルオウは高らかに笑ってみせる。
「言ってくれるっ、なっ!」
「なっ、がはっ!」
オーガは言いながら一瞬で接近しガルオウの腹部に打撃を当てて飛ばした。
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