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第三百話猫獣人と獅子獣人の体格差
しおりを挟む陽動部隊と別れ城の裏側に向かう道で王我はフェイリーン皇女達に言った。
「向こうには戦意が下がるが言っていないが、まともに正面から戦えば連中が確実に負ける。数が同じでもな」
「どういうことだ?」
フェイリーン皇女はさっぱりわからない。
「あー、そうういうことにゃか…………」
この国出身のマオは苦い顔をした。
「だからどういうことだ?」
数十秒経ってもフェイリーン皇女はわからず問う。
「根本的な話、猫獣人と獅子獣人では体格が違うでしょう?だから普通に考えて猫獣人では肉体を鍛えた獅子獣人に勝てるわけがないということなんです」
十三がわかりやすく説明した。
「あー、なるほど。それは大丈夫なのか?!」
フェイリーン皇女は不安になってしまう。
「だから、アインガル帝国を攻めた時より急ぎでやるぞ」
「わかった」「うむ」「にゃ!」
王我の言葉にフェイリーン皇女達が頷いた。
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