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第二百九十四話騎士団制圧
しおりを挟むその後、王我は獅子獣人の騎士団の詰め所に向かった。別に入るだけなら簡単にできることに王我は驚いた。
この時すでにフェイリーン皇女と合体しており戦おうと思えばすぐにでも相手を凍らすことができる。
派手な姿と獣の耳がないことに騎士達は驚いた。
「団長室はどこだ?」
「ああ、それなら……………」
その問いにも瞬きしつつあっさり案内してくれかなり親切な騎士団である。
部屋の中にもあっさりノブを回すだけでドアは開き容易に団長室に入れた。
「なんだお前は。なんの用だ!」
一際屈強な身体をした獅子獣人こと街の騎士団長は同族でも猫獣人でもない王我に声を上げる。
「まずは一つ、教えよう。俺はアインガル帝国を襲ったリザードマンは俺が倒した」
王我はそう言って騎士団長を睨みつけた。
「いきなりなにを言うと思えば。確かにお前は外から来たようだがそんな言葉を信じると思うのか?」
騎士団長は警戒心ではなく盛大な違和感を抱く。
「ならこう言おう。この詰所と街を貰う。さもなくば、貴様を凍らすと」
王我はそう言いつつ魔法を発して部屋の半分を凍結させて行って脅した。
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