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第二百四十八話 ひゅう、珍しい観客じゃねえか!なんか用かよ仮面野郎!
しおりを挟む「ひゅう、珍しい観客じゃねえか!なんか用かよ仮面野郎!」
ヘヴィメタルデーモンは仮面伯爵に指差して問う。
「女王陛下がお呼びです、出番ですよ」
「やれやれ………。俺様の力がいるとはよほどのー緊急事態みたいだなー。ヒヒヒ」
ヘヴィメタルデーモンは前髪をかきあげ不気味に笑った。
「中々期待できそうですね」
仮面伯爵はそれだけで興奮してくる。
「お呼びですか、女王陛下!この俺様のーギグがっ、必要とー聞きましてー!」
ヘヴィメタルデーモンはパンドラドの前に出るとギターを派手にかき鳴らしながら言った。
その派手な振る舞いにパンドラドも壊羅も眉を潜める。
「シュタイナーも一度退却してる。あなたなら彼にないことができると思って、上手くやってくれるかしら」
パンドラドは表情を切り替えて問うた。
「はっ。情けないやつだぜ!このっ、俺様にー、おまかせーあれっ!」
ヘヴィメタルデーモンは派手にギターをかき鳴らしながら叫ぶ。
────一々うるさーい!!と言うのもパンドラドと仮面伯爵と黒騎士は面倒になりただただ顔を歪めた。
「はーーーー」
『ふーーーー』
彼がでていくのを確認するとパンドラド達三人は大きなため息をつく。
一瞬の時間とも言えるが彼女達にはかなりの長い時間に覚えた。
その反応に仮面伯爵はなぜそこまで疲れるのかと首を傾げる。
「疲れたわ。誰かケーキと紅茶持ってきてちょうだい」
一呼吸置いてパンドラドは言った。
「女王様、俺も食っていいすか?すげえ疲れたわ」
壊羅は思わず眉を下げる。
「いいわよ。お茶会と洒落込みましょう。黒騎士、仮面伯爵、どう?」
「ありがとうございます。ご相伴に預かります」
その誘いに快く黒騎士はかしづいた。
「理由はともかく、光栄でございます」
仮面伯爵はそこまでする必要があるかと思ったが同意することにする。
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