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第二百四十二話 シュタイナー居城帰還

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「申し訳ありません、女王陛下!わたしとしたことがあそこまでやられるとは!」



    シュタイナーは居城に帰還すると女王パンドラドに頭を下げた。



「ふむ。……………あなたにしては冷静ね。フランデンをやられてすごく怒っていたて聞いてるけど」



    パンドラドは意外そうに白い三つ編みをいじりながら瞬きする。



「なんだよ、悔しくないのかぁ?」



    壊羅も口を歪めて驚いた。



「自分でも驚いてます。その気持ちより先に負けたという事実を受け止める冷静な自分がいます」



    シュタイナーは首を振りながら戸惑いを口にする。



「それより、あなたが軍勢を負けるという事実のが意外なのよ。詳細を説明なさい」

  

     パンドラドは指を振りながら問うた。



「わたしはストロングゴーレムに乗り軍勢を指揮、相手方は機械の乗り物にて高速でわたしの背後を取りました。恐らく勇者は報告済みのガンマン形態と思われます。他には白髪の王女、恐らくマシナリティの王女、もう一人はキカイニスト令嬢、三名との合体をしたと思われます」



「三体合体!?正気なの!?デメリットとかないのかしら?」



「まったく頭が痛いな…………」



     パンドラドは驚愕の声を上げ黒騎士は頭を抱える。



「それで、どうなったんだよ。ロボットでもでたってのかよ。あ、機械のゴーレムな」



    壊羅は異世界人にも分かりやすいよう言い直して問うた。



「ええ、白い機械の乗り物が空を飛びまわり、ゴーレムに変形してわたしを直接狙ってきました。ゆえに死を避けるため退却した次第であります」



    シュタイナーは話しながら情けなさを覚える。



「マジかよ………………。それパトカーじゃね?どこのヒーローものかっつうの。ないない」



     壊羅は冗談と思いたいと手を振った。



「ふむ、まるで絵本のような絵面だったと。茶番にも

等しいということかしら。そういう例もある、ようね。警戒していいのか、悪いのか……………」



    パンドラドは自分を納得させると微妙な気分になる。大きくため息をついて眉を潜めてから次の指示をシュタイナーにした。



「とりあえず、あなたは引き続き勇者の分析と新型の開発を続けて。今回のことはあまり気にしなくていいわ。異例中の異例かもしれないし」



「ははっ。寛大な沙汰、ありがとうございます」



    シュタイナーは驚きのあまり思わず頭を下げて感激する。
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