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第二百三十一話 ふっ、へえ………………。あなたって結構フランクなのね。仲良くなれそうじゃない

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「それはともかく、イサミはあげないわよ。位はそっちが上でも優先権はこっちにあるつもりだから」



   リンネも自己主張をした。



「分かってるわよ。そんな野暮なことはしないわ。優先権は譲ってあげる。でもま、あなた達がくっついてくれて姉貴分としては安心ね。ずっと…………やきもきしてたんだから」



    カイルナは腕を組むと心底安心して目を細めた表情をリンネに見せる。



「ありがとう、ございます……………。あなたにそう言われて本当に嬉しい…………。そう思います」



     リンネは長年の付き合いのある姉貴分に言われ思わず涙した。



「本当に…………、よかっですね」



    ドリミーア王女も思わずはにかみ共感する。



「親戚だけあって仲がいいのね」



「あれだ。わたしとクリムちゃんみたいなやつ」



    エルハが関心するとアステリア王女は自分達に当てはめた。



「はぁっ!?一緒にすんなし!なんつうかダチっつうか半分親みたいなもんだろうがっ!あたしらのはなんつうかこう…………親同士の繋がりの幼馴染で血縁まで繋がってる連中とは違うんだよ」



    クリム王女は不愉快になり声を荒らげる。



「ふっ、へえ………………。あなたって結構フランクなのね。仲良くなれそうじゃない」



    その振る舞いを見るとカイルナは和んだ表情をクリム王女に見せた。



「うっ、わたしはそんな気安くないですわよ!」



    クリム王女は顔を歪めて吠える。



「そうなの?」



「今はあれだけど懐に入れば大丈夫だと思うわよ」



    カイルナに顔を傾けられるとリンネが答えた。



「入れさせませんわよ……………」



「まあ、まあ……………」



    敵意剥き出しのままのクリム王女をアステリア王女がなだめる。



「先は長いですね」



「やれやれね…………」



    ドリミーア王女に言われカイルナは残念に思った。

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