プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む

兵郎桜花

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第二百二十三話マシナリティ国王との謁見

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「よくぞきた異界からきた勇者率いる勇者隊。ハーデルト国王から話は聞いている」



「お久しぶりです、カルドリア陛下。こちらも状況は噂ながら聞いています」

   

    仲間と共に案内された勇は灰色の髪をした貧弱そうな身体と顔のマシナード王に言葉を返す。



「話が早くて助かる。では明日の防衛戦から頼むぞ。敵はゴーレム部隊が500、こちらの戦車が300だ。岩の投擲や防御力に苦戦を強いられているのだ」



    王は詳細を説明した。



    戦車という単語に勇はまた目を細める。新幹線やリムジンを見ておきながら現代的兵器の象徴たる戦車の名前を聞くとは思わなかったのだ。



   その上で異世界のロボットの象徴たるゴーレムに圧倒されているという事実を受け入れなければならないのだ。



    現代文明の兵器対異世界文明の兵器は現代文明の兵器の敗北である。



「数の不利を入れるとかなり厄介ですね。岩の硬さも含めると本当に…………」



   勇は冷や汗をかいて答えた。



   答えながら戦車ですら破壊する異世界の岩とはなんなのかと疑問に感じる。



「うむ。だからこそ君たちの参戦は心強い。リンネくんもよくきてくれた」

  

    王はリンネにも声をかけた。



「いえ、マシナリティのためなら喜んで馳せ参じます」
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