プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む

第百八十一話あ、アステリア飯食ったら本格的にオーラの練習するからな

 朝の走り込みを終え食堂にて朝食の時間になった。



   アステリア王女は他の人間より早く走った上に運動に慣れていないため虚ろな目で頭を傾けながら食べている。



    リンネもアステリア王女ほどではないがけだるい表情だ。



「あ、アステリア飯食ったら本格的にオーラの練習するからな」



    クリム王女の一言にアステリア王女は虚ろな目のまま彼女を睨みつける。



   もはやえっ、と鈍い声すら出さず口を開けただけだ。



「わたしもちょっとこれ以上はきついわね」



    リンネも苦笑いする。



「リンネはこの後ゆっくりする？」



    そんな彼女に勇が尋ねた。



「しないわよ。そこのグロッキーじゃあるまいし、ほどほどにやるわ」



    リンネはアステリア王女を見てから言う。



    グロッキーと言われアステリア王女は悔しくなったが見返してやるとも思った。



「ま、なにあれ、訓練をしていれば僕達も身体がなまらなくて素晴らしいよ」



   ケイネスはうんうんと頷く。



「そういう解釈？俺もそれはいいと思うけど」



    勇は思わず笑ってしまった。