プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む

第百四十九話プリンセスクロスアインガルモード

   オーガはデバイスの音声認識作動させフェイリーン皇女を変形させた。それは白いローブに魔術師のようなとんがった帽子、長いワンドとなる。



    ローブと帽子が装着されオーガは白い魔術師となる。



「変わった！」

「綺麗だにゃー」



    十三やマオは思わずその姿に見とれてしまう。



「姿を変えたところで、無駄だ！」



    ジェネラルは再び炎を吐き出す。



    が、オーガが手をかざすと炎は霧散してしまった。



「無駄だ、その程度ではもはや効きはしない」



    オーガは静かに宣言する。



「な、無傷だと？！そんな馬鹿なことがあるのか？」



     ジェネラルは二の句を告げなくなった。



「散れ」

「う…………」



    オーガはワンドから魔力の一筋一閃、ジェネラルに当てる。するとジェネラルは瞬く間に魔力の当たった部分から全体を凍らせてしまった。



「ふん」



   オーガはそのままジェネラルに近づきワンドで粉砕する。



「やれやれ、終わったようだな」



   いつの間にか通常のリザードマン達を始末し終えた十三達がオーガに近づいた。